車を廃車にするためには、廃車手続きが必要であり、さまざまな書類を集めて準備しなければなりません。しかし普通自動車と軽自動車では手続きに必要な書類も異なっており、軽自動車の方が手続きは簡単です。必要な書類などを確認しながら、廃車手続きの方法を確認していきましょう。
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軽自動車を廃車にするための2つの方法
軽自動車を廃車にするには廃車手続きをおこなう必要がありますが、実は廃車の手続きは2種類に分けられます。どちらの方法でも廃車にはできますが、手続きの際に必要な書類や条件などが違うので注意が必要です。それぞれの違いをきちんと理解して、どちらの方法で廃車にするのかも考えておきましょう。
一時的に使用を止める自動車検査証返納届
廃車といっても必ずしもスクラップにして処分するとは限らず、車体はそのまま残し、車の所有者の名義だけを抹消するという方法もあります。一時的に使用を止める廃車を自動車検査証返納届と言い、普通自動車の場合は一時抹消登録と言われています。 自動車検査証返納届をおこなえば、その車の所有権がなくなります。車は持っているだけで毎年4月1日に自動車税が課税されますし、それを避けるためにも自動車検査証返納届をして、一時的に名義を抹消します。
解体して二度と使わないようにする解体返納
廃車といったらイメージされやすいのが解体して届出をする場合で、これは解体返納と言います。解体返納の場合は車をスクラップにし、完全に走行不可能な状態にします。手続きをおこなうためには事前に解体する必要があり、解体時に発行される証明書がなければ届出は出せないので注意しましょう。 解体返納の場合は、車検の有効期限が1カ月以上残っている場合は、重量税の還付を受けられます。還付金は車検の残り期間に応じて変わり、残っている期間が長いほど還付される金額も大きくなります。
軽自動車の廃車手続きに必要な書類と準備方法
廃車手続きをするためにはさまざまな書類が必要であり、不備があれば手続きはストップしますので注意が必要です。廃車の方法によって書類も違いますし、それぞれの方法に合わせて書類を準備しなければなりません。必要な書類と準備の方法を知って、きちんと準備をしてスムーズに廃車を済ませましょう。
自動車検査証返納届の場合
自動車検査証返納届の場合は、自動車検査証、使用者の印鑑、所有者の印鑑、ナンバープレートを事前に準備しましょう。ナンバープレートはドライバーを使用すれば簡単に外せます。また手続きは軽自動車協会でおこないますが、窓口にて自動車検査証返納証明書・自動車検査証返納届出書、軽自動車税申告書を入手し、それも記入して提出します。 申請手数料350円必要ですので、これも用意しましょう。廃車する車を事業用として使っていた場合は、事業用自動車等連絡書の提出も必要ですので、これは事前に運輸支局に問い合わせて入手しておかなければなりません。
解体返納の場合
解体返納の場合は、自動車検査証、使用者の印鑑、所有者の印鑑、使用済自動車引取証明書、ナンバープレートが必要です。使用済自動車取引証明書は解体業者などに引き渡したときにもらえますので、なくさないように保管しておきましょう。 また解体届出書、軽自動車税申告書も必要ですが、この二つは窓口で入手できます。これらの書類をすべて記入し、提出すれば手続きは終了です。解体返納の場合は申請手数料は無料です。
自動車重量税の還付を希望する場合
解体返納の場合に限りますが、希望すれば廃車時に自動車重量税を還付してもらえます。自動車税の還付には個人番号カード、または通知カードと運転免許証が必要です。あとは振込口座を伝えるため、口座番号が確認できるものを用意しておくと便利です。 振込以外でも通知書による現金受け取りも可能ですが、振り込みの方が便利ですのでおすすめです。
軽自動車の廃車の進め方
軽自動車を廃車するためにはさまざまな手順を踏まなければなりませんが、手続きの進め方を知っていればそれほど難しくはありません。また廃車手続きは自分でおこなうこともあれば、業者に依頼しておこなう場合もあります。それぞれで進め方は違いますので、両方の進め方を比較してどちらでおこなうかも考えておきましょう。
すべて自分で行う場合
軽自動車の廃車は自動車検査証返納届、解体返納に限らずすべて自分でおこなうことができます。自分でおこなう場合は費用が安く済む可能性が高いですが、その分手間がかかります。手間をかけてもよいのであれば、費用を抑えるために自分で手続きをするのはおすすめです。
手続きは平日に行く必要がある
軽自動車の廃車手続きは軽自動車検査協会でおこないますが、平日しか空いていません。また基本的には自分でおこなえば費用は削減できますが、自動車検査証返納届の場合は登録手数料がかかります。また軽自動車検査協会にいくまでの交通費など、すべての費用が0になるわけではないことは理解しておきましょう。
車両の引き上げは業者に依頼することになる
廃車手続きは自分でおこなうこともできますが、できるのはあくまで書類上の手続きです。必要書類を揃えたり、記入して提出は可能ですが、ナンバーのついていない車では公道を走れないため、車の引き上げなどは業者に依頼することになります。また解体についても自身でおこなうことはできませんので、これも解体業者へ依頼しなければなりません。
業者にすべて任せる場合
廃車手続きは業者にすべて任せてしまえば非常に楽で、スムーズに手続きを終えられます。業者に依頼すれば当然代行手数料などの費用が発生しますが、これは方法次第では抑えることができます。場合によっては費用をかけずに廃車可能な場合もありますので、業者に依頼する場合の上手な進め方を知っておきましょう。
廃車の書類の準備から手続きまで丸投げできる
業者に依頼すれば、廃車にかかる面倒な手続きはすべて代行してくれます。一部書類などは自分で揃えなければなりませんが、やることは基本的には書類の準備だけで、手続きは業者に任せておけば自分で動くことはほとんどありません。廃車に手間をかけたくないのであれば、素直に業者に任せた方がよいでしょう。
費用がプラスになることも
業者によっては、廃車の手続きや車両の引き上げを無料でやってくれるだけでなく、車の状態によっては買い取ってもらえることもあります。買取金額は業者によって、車の状態によって異なりますが、場合によっては高値で買い取ってくれることもあります。 業者に廃車を依頼すれば費用がかかるのがネックですが、買取価格次第では費用を軽減か相殺、上手くいけばプラスになることもあります。
愛車は廃車まできちんと見届けよう
軽自動車の廃車は普通自動車の場合に比べれば比較的簡単です。廃車の方法はさまざまありますが、自分でやる場合、業者に依頼する場合のどちらでも、最後まできちんと責任を持つことが大切です。愛車には最後まで責任を持って、廃車手続きをおこないましょう。
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