車を乗る上では車検は免れないものであり、数年おきに必ず更新しなければなりません。車検が切れてしまうと、公道は走れなくなりますし、切れた状態では手続きなども面倒になりますので、継続して更新することが大切です。 車検を受けるときに気になるのが車検代であり、これは相場が決まっているものの、やり方次第で安く抑えることもできます。軽自動車の車検の相場を知り、どうすれば安く抑えられるのかも知っていきましょう。
軽自動車の車検費用の内訳
軽自動車の車検の相場を知るためには、まずは車検全体でかかる費用の内訳を知っておく必要があります。車検にかかる費用は実は一つではなく、さまざまな費用を総合して最終的な金額が決まります。費用によって削減できる部分、できない部分がありますので、それぞれの違いも知りながら内訳を確認していきましょう。
必ず払わなければならない法定費用
車検の費用としては法定費用というものがあり、これは絶対必要な費用です。法定費用はどこで車検を受けても必ず払わなければなりませんので、削減はできません。法定費用は自賠責保険、重量税、印紙代の3つで構成されており、合計で約3万5000円程度です。 重量税や印紙代については条件次第で若干の変動はあるものの、基本的には大きく変わることはありません。
自動車の重量によって定められる重量税
自動車には税金がかかっており、車検の時には自動車の重量によって定められる重量税を支払わなければなりません。重量税は法定費用に含まれていて、エコカーの場合は減税の対象となります。エコカー減税対象車はエコ性能に応じて、最初の車検時に免税となる、もしくは割引で2,500円の重量税額が課されるかのいずれかとなります。免税や割引の対象期間が過ぎたエコカーの重量税は、本則税率の5,000円となります。エコカー以外で登録から13年未満の軽自動車の場合、重量税は6,600円です。
自動車損害賠償責任保険の保険料
車検では自動車損害賠償責任保険の保険料も必要で、これも法定費用に含まれるものです。自賠責保険は公道を走行するすべての車バイクに加入が義務付けられているため、保険料は必ず支払わなければなりません。 加入していないと無保険の状態になりますので、事故を起こした際に保険の適用が受けられず、取り返しのつかないことになるので注意しましょう。2018年6月現在で車検を受けた場合に支払わなければならない軽自動車の自賠責保険料は、一般的な場合は24ヶ月分で25,070円となります。
地域や業者によって異なる車検基本料
車検の際には車検基本料という費用も必要であり、これは地域や業者によって異なります。費用の相場は約1万円~5万円程度で、どこで車検を受けるかによって違いますので注意が必要です。業者によって金額はさまざまですが、車検基本料が高くなりやすいのは基本的にはディーラー車検です。車検基本料は変動しやすい費用ですので、複数の業者で見積りを出して確認することが大切です。
その他の費用
車検時にはその他にもさまざまな費用が必要で、整備費や交換部品代などがかかります。これらは必須の費用ではなく、各車ごとの状態によって必要かどうか、金額がいくらかかるかも違ってきます。完璧にメンテナンスされており、整備や部品の交換が不要であれば、これらの費用はかかりません。 逆に整備が必要だったり、高額な部品を交換する場合は、費用が一気に上がってしまうこともあるので注意しましょう。
車検業者による費用の違いがある理由と相場
軽自動車は普通車に比べれば車検にかかる費用は安い傾向にありますが、それでもそれなりの金額がかかってしまうことが多いです。車検でネックになるのが車検代の高さですが、これはどの業者で車検を受けるかによって異なります。 利用する車検業者の種類によって費用は違いますし、それには理由があります。なぜ業者ごとに費用が異なるのか、その理由を把握して業者ごとの相場も知っていきましょう。
ディーラー車検の場合
車検業者としてはディーラーが挙げられます。ディーラー車検は自社ブランドの製品に対する知識も豊富で、整備のノウハウが充実しています。そのため安心して車検に出せますし、アフターサービスなどもしっかりしています。 しかし半面、費用は割高になるので注意が必要です。費用は店舗によっても異なりますが、6万~8万程度かかると思っておきましょう。
自動車整備工場に依頼する場合
車検を自動車整備工場に依頼する場合は、ディーラーの車検と比較すると費用も比較的割安です。整備工場では徹底したサポートなどはありませんが、きちんと点検はしてくれます。車検費用は安く抑えたいものの、点検はしっかり受けておきたい人には整備工場での車検がおすすめです。費用の相場は4万~6万円程度です。
車検専門のフランチャイズのお店
車検専門のフランチャイズのお店は、民間の整備工場がフランチャイズ化したものです。均一の価格で整備が受けられ、きちんとマニュアルがありますので店舗が違ってもほとんど同じ技術でサービスが受けられます。フランチャイズですので車検にかかる費用の交渉が難しい場合も多いですが、面倒なく車検を済ませたいのであれば、すべて一律で決まっているお店に依頼するのがおすすめです。
カー用品店に依頼する場合
カー用品店に車検を依頼する場合は、店舗によって費用は異なりますが、基本料金は大体2万~3万円ほどです。また車検の見積り時には部品の交換なども含めて見積りが出されていますので、場合によってはディーラーよりも高い金額を提示される可能性もあります。 その場合でも交換不要な部品については断ればよいですし、部品交換を一切しなければ基本料金だけで車検が受けられます。部品交換をする場合のみ、その数や部品の種類に応じて金額が上がることは覚えておきましょう。
ガソリンスタンドで車検に出す場合
ガソリンスタンドで車検に出す場合は、費用の相場は4万~5万円程度です。ガソリンスタンドで車検を受けるメリットは、特典としてガソリン代の割引や短時間で終わるコースを設定していることです。車を使う以上ガソリンは必須ですし、それらの割引なども考えれば実質の金額はさらに安いです。 また車検の手続きには時間がかかる場合も多いですが、ガソリンスタンドでは時間を短縮してスムーズに終わりますので、それも大きなメリットです。
車を自ら軽自動車検査協会に持ち込む検査もある
車検を受ける場合は業者に依頼するのではなく、自分で軽自動車検査協会に持ち込み、検査を受ける方法もあります。自身で持ち込む場合であれば、法定費用のみで車検できますので、これが費用をもっとも安く抑えられる方法です。 車検を受けるためには事前に予約をし、自身で状態を確認、持ち込み後も立会検査など手間がかかりますが、その分費用は安く抑えられます。
車検代行を利用しても
車を代行で持っていてくれる車検代行サービスを利用する方法もおすすめです。車検代行はユーザー車検よりも手軽で、法定費用と代行手数料だけの費用です。費用は比較的安価で4万円程度で抑えられます。あまり手間をかけず、かつ費用も安くしたい人におすすめの方法です。
車検費用を安く抑える方法
車検には少なからず費用がかかってしまいますが、これは自身の工夫次第で安く抑えられます。車検は数年に一度必ずおこなわなければなりませんし、積み重なればかなりの金額です。きちんと毎回の出費を抑えていれば、数年後、数十年後にはかなりの差になり、安くお得に済ませるにはどうすればいいのかを知っておきましょう。
とにかく安く済ませたいならユーザー車検
車検にかかる費用をとにかく抑えたい場合は、ユーザー車検を選びましょう。車検は業者に依頼すれば手数料などが発生しますので、必ず費用は高くなります。安く済ませるなら絶対にユーザー車検であり、法定費用のみで済みますので車検の方法としては最安値です。 費用が安い代わりに自身でさまざまな手続きをおこなう必要がありますが、手間さえ惜しまなければそれほど難しいものではありません。手間を省略するためにはどうしても業者に依頼しなければならず、費用は増しますので、極力出費を抑えたいならユーザー車検一択です。
こまめにメンテナンスをする
車検時には法定費用や業者による手数料などが発生しますが、それら以外でも点検整備費用が必要になる場合が多いです。全体の費用としてどれがもっとも大きくなるかは人によって違いますが、点検整備費用は高くなりやすい項目です。 これを抑えるためには日々のメンテナンスが大切です。日頃からきちんとメンテナンスをしていれば、車検前に焦って整備、修理をしなくて済みますし、余計な出費をつくらずに済みます。
車検方法の違いを理解して選ぼう
車検の方法は多彩であり、どの方法、どの業者を利用するかによって受けられるサービスやかかる費用は異なります。サービスが手厚く、手続きが楽なものほど高額に、サービス内容が薄く、手間をかけなければならないものほど費用は少額で済みます。
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