事故や故障などで強制的に廃車にする場合は、廃車手続きは手が空き次第すぐに取り掛かるので、タイミングを気にする事はないでしょう。しかし、そうではなく「そろそろ廃車しようかな」とやんわりと考えられている場合は、そのタイミングを逃しがちです。そうなると、知らない内に損をしてしまったり、機会を逃し続ける可能性がありますので、ここでは最適な廃車のタイミングについてご紹介いたします。
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オススメの廃車タイミング
では早速、廃車を行うタイミングについてご紹介していきましょう。もちろん、人によって状況は異なりますので、様々なパターンで見ていきましょう!
事故で修理代が高額な場合
まずは、車を事故で破損させてしまったタイミングです。ここでの事故というのは、修理する事で引き続き乗り続ける事が出来るものの、その修理費用に何十万円もかかってしまう様な場合でございます。そういった微妙なラインの事故であれば仮に修理を行ったとしても、完全に元通りになる事は出来ずに今後のメンテ代がかさむ事になりますし、何より事故歴がつく事により下取りや中古車買取での査定で大きく減額対象になってしまうので、大金をかけて修理するメリットが少ないと言えるのです。なので、こういった高額修理が必要な事故を起こした場合は、廃車のタイミングとしては一考の価値があると言えるでしょう。
車の年式が10年以上前になった時
続いては、年式が古くなったタイミングで廃車にするというものです。基本的に年式の節目としては5年〜10年と考えられており、特に10年が経過していると様々な部分が劣化し、車検代やメンテナンス代が高くなる事となります。もちろん10年経っても乗り続けることは十分に可能ですが、維持費が格段に高くなる事を考えるのであれば、10年を目処に廃車を行う事は非常に賢い選択と言えるでしょう。なお、13年以上乗り続けた場合は、自動車税や重量税などの税金が増額されますので、このタイミングまでにはほとんどの方が廃車にするでしょう。
車検が切れる直前
車検をひとつの目安として考えるのもおすすめです。車検は車の状態にもよりますが、普通自動車であれば数万から数十万円の費用がかかります。もちろん、比較的新しかったり走行距離が短い車に関しては廃車にする必要性はありませんが、それなりに乗りつぶしている状態の車であれば、車検の月に廃車を行うのは一番出費が少なくて済む方法と言えるでしょう。なお、状態が悪くなければ、車検が切れた車であっても廃車買取などで買取を行ってくれる事もありますので、新車に買い替えするという手段も取れるでしょう。
長い間車に乗らない時
車は所有しているだけで税金がかかる乗り物です。使用の有無ではなく、名義の有無で課税対象になりますので、出張や海外転勤など長い期間車に乗らない時は、廃車にするのがおすすめです。もちろん、ここでの廃車は車をスクラップにする永久抹消登録という廃車だけではなく、車自体はそのままで名義だけを一時的に抹消する一時抹消登録という廃車でも可能です。一時抹消登録の廃車であれば書類上の手続きだけを行い、必要になった際に再登録して使用を再開することが可能ですので、単純に税金の課税をストップさせるだけの用途で手続きする事になります。
逆にタイミング的に悪いケース
廃車には絶好のタイミングがある一方で、廃車を避けたいタイミングもあります。タイミング次第では余計な手間がかかり、手続きをスムーズに進められないこともありますので、避けるべきタイミングについても事前に把握しておきましょう。
4月以降の廃車
自動車税の納税義務は、4月1日時点で車を保有している人に課せられるため、自動車税の納付を回避したい場合は、3月末までに廃車の手続きを済ませなければなりません。4月を超えての廃車になる場合は、一度自動車税を納付しその後車を手放すことになります。もちろん廃車すれば自動車税は還付されますが、余計な手続きは増えますし還付の対象となるのは、廃車した翌月から次の3月までの期間で月割した税金額です。しかも、軽自動車に関してはこの自動車税の還付金は還付対象外となり、4月に廃車したとしても1年分の税金は返ってきませんので、要注意でございます。
3月中の廃車
余計な手間を増やさないためには、3月末までに廃車することが大切ですが、この場合にも注意が必要です。3月に廃車すれば税金関係がスムーズで税金面でもベストではございますが、それが原因でこの時期に廃車を考える人はかなりの量に上るのです。そのため廃車手続きは非常に混み合いますし、廃車買取に依頼される場合は3月15日以降の申し込みだと、客が大量に押し寄せるため廃車手続きが間に合わない可能性が出てくるのです。なので、3月中に廃車にしたいなら、早いうちに、可能であれば3月の1週目には準備を進めて申し込み自体は完了させておけるようにスケジュールを立てましょう。
月末の廃車
廃車すれば税金や保険料などの還付が受けられ、月割計算で算出された金額が返ってきます。そのため出来る限り損をしない様に月末ギリギリに廃車を依頼しようと思われる方が多いですが、あまりにもギリギリに申し込みされると、手続きの関係で廃車完了が月をまたいでしまい、受け取れる還付金額が1ヶ月分減る可能性があるのです。1日違うだけで還付金額は異なりますので、確実に受け取るためには月末ギリギリは避けて、余裕を持って廃車を依頼することが大切です。手続き完了の時期が微妙になりそうであれば、いつ手続きをしてもらえるか、事前に確認して余計なトラブルは回避しましょう。
自分に適した基準で廃車のタイミングを見極めよう
以上が廃車で最適なタイミングとなります。人によって状況が異なりますので、廃車を検討される事情は人それぞれでしょう。ただし、急ぎで廃車が必要でなければ、上記でご紹介している内容は共通して該当する内容かと思いますので、ぜひ参考にご覧いただければと思います。
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