乗らなくなってしまった車を廃車にする場合、費用が必要になるケースは実はあまりなく、逆に買い取ってもらうことにより得をすることがあります。中には部品ごとに買い取ってくれる業者もあるため、どんなに古い車でも金銭に変えることができます。 廃車時にかかる費用は業者によって大きく変動するため、費用相場については事前にリサーチしておきましょう。
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廃車の方法は基本的には2パターン
廃車には、スクラップにして永久的に乗れなくなる状態にする場合と、出張などで長期間にわたり車に乗る機会がないときに一時的に廃車にする場合の2パターンがあります。完全な廃車にするには「永久抹消登録」、一時的に廃車にするには「一時抹消登録」。 いずれの廃車の手続きも基本的な流れが分かっているならば、一人でもできる内容です。廃車には二つの種類があることを理解して、廃車の手続きがスムーズに行いましょう。
廃車にしたい車の処分方法と費用の相場
車の廃車をするには、いろいろな方法があります。以下の内容ではケース別での、廃車の費用を紹介しています。
ディーラーでの廃車
ディーラーでの廃車は、もっとも手軽な方法です。ディーラーが家から近ければなおさら、手軽さを実感するでしょう。では廃車手続きの相場はどれくらいなのでしょうか。 ディーラーで永久抹消登録をする場合は、書類作成他すべてを含めて1万円から8万円、一時抹消登録の場合は1万円から5万円です。差がある理由は、引き取りが発生する可能性が挙げられます。ディーラーで行う廃車の料金は安いとはいえませんが、まるごと任せることができるのが利点です。
リサイクル企業での廃車
リサイクル企業で廃車する方法もあります。リサイクル企業で廃車する利点は、車によっては無料になるどころか、逆にお金をもらえる可能性が挙げられることも。実は、隣の中国では鉄が不足しているといわれ、世界から仕事を多く受注している中国の工場は、鉄が必要です。 そんな中国に、解体した車の鉄を輸出することで利益を上げています。リサイクル企業はインターネットでも探すことができますので、興味のある方は検索してみるとよいでしょう。
車種別の廃車処分にかかる費用相場
車の種類によって、廃車処分の費用が異なってきます。以下の内容では車種別の廃車費用の紹介をしています。
軽自動車の廃車費用
軽自動車の廃車費用の相場は1万円を超えるくらいです。しかしケースによっては、もっと高くなる可能性があります。それは事故等で車を持ち込みできないケース。業者によって差はありますが、引き取り料金が発生してしまうことがあるようです。 スクラップ料金とリサイクル料金は相殺されるようになっていますが、スクラップ料金との差が大きくなれば廃車費用も高くなってしまいます。軽自動車の廃車の手続きは比較的簡単ですが、条件によって廃車費用が相場よりも高くなる可能性があることは覚えておきましょう。
普通自動車の廃車費用
普通自動車の廃車の相場は、2万円程度です。しかし軽自動車の例でも紹介したように、事故等で車が持ち込めない場合は、引き取り費用が発生してしまいます。何とか車が動く状態であれば、業者はレッカー車なしでも移動できます。しかし、動かない場合は、レッカー車が必要です。 レッカー車が必要になれば大きく費用がかかってしまいます。レッカー車の代金は、移動距離によって異なるので一概にはいえません。任意保険に加入している場合、無料でレッカー車の手配をしてくれるケースもあるため、加入時にこういったサポートが整っているかチェックしておくことをしておきましょう。
大型自動車の廃車費用
大型自動車の廃車の相場は3万円前後ですが、大型自動車は大きさがいろいろあります。そのために車種によっては廃車費用の開きが大きくなってしまいます。事故でレッカー車が必要なときは、普通自動車よりも費用が高くなるため注意が必要です。 大型自動車のケース別の査定も、インターネット上で行っている専門業者があります。一人で廃車手続きをするのが面倒な方は、専門業者に依頼することを考えてもいいでしょう。
廃車処分時の注意点
廃車処分をするときはいろいろな業者と関わることがありますが、ケース別に注意点を紹介していきましょう。
業者によって費用が大きく変わる
車の廃車処分を代行してくれる業者は増えてきました。それに伴い、業者間の価格に開きが出てくるようになってきました。業者に依頼した場合の廃車処分の相場はありますが、中には相場よりも高い費用を請求してくる業者もあります。 どうしても不安な場合はインターネットサービスを利用して、大まかな見積もりを取ってもらうようにすればよいでしょう。いきなり店頭で相談するよりも、まずはインターネット上で大まかな見積もりを取ってもらった方が、気が楽なのではないでしょうか。
書類作成費用が掛かる
廃車をするときには、書類が必要になってきます。しかし書類を作成するのにも、費用がかかります。書類作成の費用は100円から500円程度ですが、あくまでも自分で書類を作成した場合の費用です。 書類作成を業者に代行してもらうと、行政書士に依頼すると書類の内容によっては1万円程の代行手数料がかかるケースがあります。できることなら書類作成は自分で行ったほうが安上がりです。どうしても難しい場合のみ、専門家に依頼するようにしましょう。
車が動かない場合は運搬費用がかかる
事故等で車が破損して利用不可能の場合は、廃車引き取りも考えましょう。警察による事故証明が終了した後は、冷静にこれからのことを考えることが大切になってきます。車を所定の場所まで、移動できるかも重要です。 破損をしても何とか動く場合は、所定の場所まで車を移動できるので、費用は安く抑えられます。しかし動かない場合は業者に頼んで、引き取ってもらうしかありません。任意保険に引き取りのサポートがあれば、それを利用するのが得策です。
廃車の時期により還付金が出ることも
廃車にはお金がかかりますが、廃車の時期によっては還付金が出るケースがあります。廃車の手続きをしたら、払いすぎた自動車税が還ってくる仕組みです。自動車税は前納なので廃車の時期によっては、払いすぎになることがあるのです。 払いすぎた自動車税を返金してもらうには、特別な手続きは必要ありません。廃車の手続きをして問題がなければ、払いすぎた自動車税の返金の手続きも、自動的に完了するようになっています。しかし、軽自動車の場合、還付金は出ません。
費用相場を知って廃車になった時に慌てない
廃車の相場は、あくまでも相場であることを忘れてはいけません。業者によっては、相場よりも高いケースがあります。相場を知ることによって、業者選びの大きな判断材料になることは間違いありません。 相場を知らずにいきなり手続きをしたら、「こんなはずではなかった」と後悔するかもしれません。そんなことにならないように、廃車をする予定がある人は、相場をきちんと知っておきましょう。精神的な余裕をもつことができたら、廃車の手続きもスムーズにできるでしょう。
廃車にする車でも、買い取ってもらえるケースは多いので、すぐに処分するのではなく、まずは見積もりに出すことが大切です。見積もりで提示される金額は業者によって違いますので、どこに出すのがもっともお得になるのかを知っておきましょう。
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