故障・修理

「車傷」は自分で補修できる。タイプ別の補修方法や必要な道具とは

車についた傷のことを車傷といいますが、傷がついてしまうと落ち込む人は多いです。愛車をきれいな状態に保ちたいと思うのは当然のことですし、傷がつくと見栄えが悪く、恥ずかしいと思う人もたくさんいます。また車傷は放置しておくと悪化することも多く、傷ができれば素早く修理しなければなりません。 しかし、業者に修理を依頼すればお金がかかりますし、見積りを出したり、修理に出す間は代車を使わなければならないなど、面倒なことも多いです。そこで考えたいのが、車傷は自分では直せないのかということです。車傷といっても傷の種類はさまざまありますし、傷の程度も場合によって違いますが、軽度の傷であれば自分で直せるものは多いです。 修理用品を揃えれば自分でも修理はできますし、何よりお金がかからないことが大きなメリットだといえます。もちろん、自分では直せない傷もありますので、重度な傷の場合は業者に依頼しなければなりませんが、多少の傷なら問題なく修復できますので、修理方法を知っていきましょう。

ただし、買取に関しては少し注意が必要で、本当にプロ並みに綺麗に、かつ安く直せる場合であれば問題ありませんが、そうではない場合は修理をせずにそのまま買取に出した方が査定額は高くなるのです。というのも、中途半端に修理してしまった場合、買い取った後に修理された部分を一回削り直してから再度補修するという二度手間が発生してしまうので、逆に費用がかさんでしまうのです。なので、買取を希望の場合は一旦そのままの状態の査定額を把握されてから、修理をするかどうか判断をしましょう。

目次

車の傷を自分で直す場合の注意事項

車の傷は修理業者に依頼せずとも、自分で直すことができますが、自分で修理する際にはいくつかの注意点があります。注意点が守れていないと上手に修復できない、あるいは修復したつもりが余計に悪化を招き、手間がかかってしまうこともあります。修理における注意点を理解して、上手に自分で車の傷を修復していきましょう。

車を直さないで放置するとどうなる

修理をする際にまず知っておきたいのが、車を直さないで放置するとどうなるのかということです。車傷の種類はさまざまですが、傷がつくことによって塗装がはげ、はげた塗装から下地の素材が劣化していきます。場合によっては腐食が進み、パーツに穴が開いてしまうこともあります。早く修理すればその部分だけの補修で済みますので、修理にかかる手間もお金も削減できます。

自分で直せる傷と直せない傷

自分で車傷の修理をする場合は、自分で直せる傷と直せない傷をしっかり把握しておかなければなりません。細かい傷であれば修理は可能ですが、金属の下地(サフェイサー)がみえてしまったら、自分で手をつけないようにしましょう。あまり大きい傷だと、一部を直してもかえって状態が悪くなることが多く、余計に悪化させてしまうので注意が必要です。

傷の場所とタイプ別の補修の方法

車の傷を修理する際には、まずは傷の場所が重要になります。どの場所にどんな傷がついたのかによって補修の方法は違いますので、傷の場所から補修方法を考えていきましょう。傷がついた場所や傷の種類によってすべき補修方法は違ってきますので、傷のタイプをしっかりと把握して、適切な方法で修理していきましょう。

ワックスがけなどの磨き傷を消す

ワックスがけなどでできた磨き傷を消す際には、傷消しワックスを使用します。傷消しワックスで磨くことで、磨き傷は消すことができますし、修理方法としては非常に簡単です。傷消しワックスにはハンネリタイプと固形タイプがあり、それぞれで特徴が違っています。 ハンネリタイプは研磨剤が含まれていますので、研磨によって傷を消します。対して固形タイプは研磨剤が入っておらず、シリコンなどを埋めて傷を補修します。固形タイプの場合はワックスが落ちれば傷がみえてきますが、その分撥水性が高いなどのメリットがあります。

バンパーなどをこすった浅い傷を直す

バンパーなどをこすった浅い傷を直す場合には、コンパウンドを使用します。コンパウンドはボディーの研磨に使用するものであり、磨くことで小さな傷であれば目立たなくなります。傷を直すための手順は大きく二つです。まず、水洗いをしてコンパウンドシートで磨き、そして、コンパウンドの番手を上げて磨きます。 コンパウンドで磨く前には水洗いは必須であり、傷にゴミや汚れがあると磨いたときに余計に傷を悪化させてしまう可能性があります。またコンパウンドは目の粗さがさまざまですので、粗い目から使用し、徐々に番手を上げて目を細かくしながら磨くのも、傷を直すポイントです。

バンパーをえぐった深い傷を隠す

深い傷を自分で修理するのは難しいですが、バンパーをえぐった深い傷であれば、上手に修理すれば隠すことができます。バンパーの修理の手順は大きく三つで、まず、塗料のささくれを落とす、次に、脱脂スプレーで表面を洗う、最後に、タッチアップペンで塗る、です。 バンパーに傷がつけば塗料がささくれていますので、まずはそれをカッターナイフなどを使って削っていきます。次に、脱脂スプレーで油分をきれいに落としてから、タッチアップペンで塗料を埋め込み、傷を消していきます。油分がきれいに取れていないと、塗料が上手く入らないので注意しましょう。

バンパーをえぐった深い傷を直す

バンパーをえぐった深い傷を隠すなら簡単ですが、直すとなればさらに工程は増えます。作業工程は全部で10ありますが、1と2については傷を隠す場合と同じです。

  1. 塗料のささくれを落とす
  2. 脱脂スプレーで表面を洗う
  3. バンパープライマ塗布
  4. バンパーパテにて傷を補修、研磨
  5. 補修部分のマスキング及びプライマー塗布
  6. プラサフ塗布、研磨
  7. コンパウンドで古い塗料を落とす、脱脂スプレーで表面を洗う
  8. カラー塗装のマスキング
  9. 塗装(ボカシ・カラー・クリアの三層)
  10. 乾燥後、コンパウンドの番手を上げて磨く

作業工程は多いですが、順を追って行えば深い傷でも修復は可能です。

バンパーやボディの引っかき傷を隠す

バンパーやボディなどにできた引っかき傷を隠す工程は、大きく三つに分けられます。まず、脱脂スプレーで表面を洗って油分をしっかり落としていきます。次に、エアタッチスプレーを使って、傷を塗って塗料を埋め込んでいきます。 最後に、仕上げスプレーできれいに処理をすれば、軽い傷であれば隠すことができます。最後のスプレー処理が傷を隠すためのポイントになりますので、ムラなく塗ることを意識して、丁寧に仕上げていきましょう。

バンパーやボディの引っかき傷を直す

バンパーやボディの引っかき傷を直す場合の工程についてみていきましょう。

  1. 傷の周辺をコンパウンドで磨く
  2. サンドペーパーで傷の中のさびを落とす
  3. 脱脂スプレーで表面を洗う
  4. マスキングテープで傷の周囲をカバーし、タッチアップペンで傷を塗る
  5. 表面を仕上げる

傷を直すためには、研磨しなければなりません。まずは傷の周辺をきれいにして、そこから傷の修復へとかかりましょう。傷の中には細かい汚れやゴミなどが詰まっていることが多く、さびついていることもありますので、それも取り除いていきます。 油分があると塗料が入りませんので、油分をきれいに取り除き、そこから塗料で埋め込んでいきます。最後に表面を仕上げれば、傷はきれいに修復できます。

ボディのへこみを直す

ボディのへこみを直す際の工程は、大きく10に分けられます。

  1. 下地を研磨して古い塗装を落とし、周囲との段差をなだらかにする
  2. 脱脂スプレーで表面を洗う
  3. 表面を厚付けパテで修理し、耐水サンドペーパーで丁寧に研磨する
  4. 脱脂スプレーで表面を洗う
  5. 補修部分のマスキング及びプライマー塗布
  6. プラサフ塗布、研磨
  7. コンパウンドで古い塗料を落とす、脱脂スプレーで表面処理
  8. カラー塗装のマスキング
  9. 塗装(ボカシ・カラー・クリアの三層)
  10. 乾燥後、コンパウンドの番手を上げて磨く

ボディのへこみは自分では修復が難しいと考える人が多いですが、実際にはそうではありません。軽度なものであれば、比較的簡単に修復できますし、元通りになるケースも多いです。もちろん、自分で修理をするとなれば手間はかかりますが、慣れてくればそれほど時間もかけずに修復できます。

ボディのへこみ(大きなもの)を直す

ボディのへこみは軽いものであれば、自身で直すことができますが、大きいへこみになると修理は難しくなります。しかし、自分での修理が絶対に無理なわけではありません。方法次第では修理することも可能です。ボディのへこみが大きい場合でも、基本的な作業工程は軽度のへこみを直す場合と同じです。 ポイントはパテを厚めに塗ること、何度かに分けて繰り返しパテを塗って埋め込んでいくことです。へこみが大きい場合は、一度パテを塗ったくらいではもとに戻らないことがほとんどです。そのため繰り返し厚塗りしなければなりません。 ただし、へこみは直せても内部の故障までは直せているわけではないので注意が必要です。大きくへこんでいる場合は、内部の機能が故障している可能性もあるので、その場合は業者に修理を依頼しましょう。

ドアノブ周辺の細かい傷を消す

ドアノブ周辺には細かい傷ができてしまうことが多いですが、これは比較的簡単に消すことができます。まずは車の表面をクリーナーなどで洗い、きれいな状態にしていきます。次に、コンパウンドで表面を研磨し、徐々に番手をあげて三段階で仕上げます。 コンパウンドは塗装を削りとってきれいにしていきますので、いきなり強い力で磨いてしまうと、必要のない部分まで傷をつけてしまいます。優しく軽く磨くのがポイントです。最後にワックスをかければ、細かい傷であればきれいに修復できます。

ボディの塗装のはがれを直す

ボディの塗装のはがれを直す場合には、いきなり塗料を塗っていけばよいわけではありません。まずは表面の傷をコンパウンドでこすり落とし、そこから塗料を塗って補修していきます。表面の傷がしっかり落ちていないと、塗料が入りづらく、塗ったとしてもすぐにはげてしまう可能性が高いです。 傷をしっかりと落とせば、マスキングテープで処理しない部分をカバーし、タッチアップペンではがれた部分を補修していきます。他の場所に塗料が飛ばないように、マスキングは広範囲でおこなうことが大切です。

水垢をとる

車傷ではありませんが、水垢が気になってしまうことも多く、これを取るのに苦労している人は多いです。水垢を取るためには、台所用の食器洗い用洗剤を100倍に薄めて、スポンジで磨きます。食器用洗剤は油汚れに強いですが、そのまま使用すると塗装が変色したり、はがれてしまう可能性もありますので、必ず薄めてから使いましょう。 また、専用洗剤を使うときは、コンパウンドが含まれていないものを使わなければなりません。コンパウンドが含まれていると、磨いたときに塗装がはげてしまう可能性があるので注意しましょう。

ホイールの浅いこすり傷を消す

ホイールの浅いこすり傷であれば、表面の傷をサンドペーパーでこすり落とし、ホイール補修用シートを貼れば簡単に直せます。ホイールは傷がつきやすい部分であり、修理してもすぐに傷がついてしまうと、修理を面倒に思う人が多いです。 しかし、細かい傷でも放置すると悪化しますし、悪化すればホイール自体を交換しなければならないこともあります。補修用シートを貼っておけば傷もつきづらくなりますし、浅い傷のうちに素早く修理しておくことが大切です。

ホイールの深いこすり傷を直す

ホイールの深いこすり傷を直す場合は、さらに複数の工程が必要です。まず、修理する表面をきれいに洗い、マスキングテープでタイヤのゴム部分とホイールの処理しない部分をカバーします。次に、表面の傷をサンドペーパーでこすり落とし、その後、脱脂スプレーで表面を洗って油分を落とします。 最後に、傷をアルミパテで補修し、乾燥したら研磨して完成です。作業工程は多少多いですが、深いこすり傷の場合は傷の内部からの悪化が早いので、早めに修理しておかなければなりません。

ガラスをコーティングする

ガラスをコーティングする場合は、車の状態によって方法が違いますので注意が必要です。まず共通している部分ですが、フロントガラスには撥水剤を塗布します。これは、水が付着するのを防ぐためです。次にウォッシャー液タイプの車ですが、これはガラスに直接コーティング剤を噴霧して、ワイパーで塗布していきます。ワイパー部分以外は塗布しません。 ワイパーゴムタイプは、ワイパーブレードのゴムにコーティング剤を浸透させて、ガラスに塗布していきます。これもワイパー部分以外は塗布しません。コーティング剤が噴霧タイプではなく、塗布タイプの場合は手で塗っていきます。

ミラーをコーティングする

ミラーをコーティングする際には注意が必要で、サイドミラーをコーティングする際には撥水剤は使わないようにしましょう。サイドミラーに撥水剤を使ってしまうと、雨の日など水滴ができてしまい、視界が悪くなりやすいです。サイドミラーで視界を確保するには親水剤を塗布し、水が水滴にならないようにします。 状況によっては親水剤でミラー表面を常に濡らしておいたほうがよいですし、撥水剤だけでは使わないようにしましょう。

マフラーの小さい穴をふさぐ

マフラーに穴があいてしまうと、自分では修理できないと思われがちですが、実はそうではありません。小さい穴であればふさぐことはできますし、作業工程もそれほど多くはないので補修もしやすいです。まずは処理する表面を水で洗い、きれいな状態にしていきます。 水洗いをすれば、さらに脱脂スプレーで表面を洗っていきます。表面が完全にきれいになれば、穴をパテで修理して終了です。小さい穴であれば比較的簡単に修理できますし、それほど手間もかかりません。

マフラーの大きな穴をふさぐ

マフラーは大きな穴であっても、自分でふさぐことはできます。基本的な工程は小さい穴をふさぐ場合と大きくは違いませんが、細部には違いがあるので注意しましょう。まず表面を水洗いし、脱脂スプレーできれいにしていきますが、水洗いした後にサンドペーパーで汚れやさびを落としておくのがポイントです。 大きい穴の場合はパテを多く塗らなければなりませんし、はがれないように徹底的にきれいな状態にしておかなければなりません。表面をきれいにしてパテで穴を埋め、パテが乾燥したらマフラー耐熱テープで表面を覆って完成です。

ライトをクリーニング、コーティングする

ライトをコーティングするためには、まずはクリーニングが必要です。クリーニングする際には、マスキングテープで周囲をカバーします。次に水をかけながら耐水サンドペーパーでヘッドライトを磨き、サンドペーパーの番手を上げてさらに磨いていきましょう。 しっかり磨ければコンパウンドを使って仕上げて、表面をコーティングしていきます。最初に汚れや傷をしっかり落とし磨いておかなければ、コーティングもはがれやすくなりますので、クリーニングは念入りにおこないましょう。

車のカラー番号を知る方法

車傷によっては塗料で埋め込んで補修することも多いため、より傷を目立たなくさせるためには、車のカラー番号を知って、車に合った色の塗料を探さなければなりません。車の型式プレートにカラーナンバーが記載されていますので、それを見てボディのカラーナンバーを確認しましょう。 型式プレートは、車種やメーカーによって配置場所が異なりますが、ボディのドア周りやエンジンルームに記されています。メーカーとカラーナンバーをもとに、対応するスプレーやタッチペンを探せば、より自分の車に合った色の塗料をみつけることができます。

車の補修に必要なもの

自分で車傷を補修するためには、修理用品が必要です。修理用品は車の補修には欠かせないものですし、自分で補修するならぜひ購入しておきましょう。また修理用品と一口にいってもさまざま種類がありますし、補修の方法によって必要なものが違っています。 擦り傷の補修とへこみの補修では使用する道具が違いますし、それぞれの用途を理解した上で購入しなければなりません。車の補修には何が必要か、それぞれどのように使われるものなのかを知って、修理の幅を広げていきましょう。

傷消しワックスの使い方

細かい傷を消す際には、傷消しワックスを使うことが多いですが、これはハンネリタイプと固形タイプのどちらを使うかから考えなければなりません。それぞれ違いはありますが、もっとも大きいのは研磨剤が入っているかいないかです。 固形タイプは研磨剤が入っておらず、傷を埋めて修復するものです。そのため時間が経てばワックスが落ち、傷が戻ることは覚えておきましょう。それぞれメリットがありますが、どちらを使用する場合でも、ワックスをかけたあとはふき取ることが大切です。

コンパウンドの使い方

車の傷は研磨して直すことが多く、よく登場するのがコンパウンドです。コンパウンドを使う際には、使う前に車体を水で濡らしておかなければなりません。またコンパウンドは番手の低いものから順に使い、徐々に目を細かくしていくことでツヤを出すことができます。 使うスポンジはコンパウンドごとに変えることが大切です。粗いコンパウンドで使用したスポンジをそのまま使用してしまうと、目の細かいコンパウンドを付けても意味がなくなってしまいます。コンパウンド一種類に対して、スポンジは一つと覚えておきましょう。

タッチアップペンの使い方

タッチアップペンは塗料の埋め込みなど使用する頻度も高いです。タッチアップペンを使用する際には、まずは処理する部分を水で洗います。次にマスキングテープを重ねて、塗装する部分以外をカバーし塗布していきます。 塗布後は耐水サンドペーパーで表面を研磨し、マスキングテープをはがしながら、サンドペーパーの番手を上げていきましょう。最後は液体コンパウンドで仕上げれば、小さい傷であれば簡単に修復できます。

エアタッチスプレーの使い方

エアタッチスプレーは、簡易な補修ツールとして用いられているものであり、タッチアップペンをスプレー式にしたものと考えればいいでしょう。基本的な使い方はタッチアップペンと同じであり、補修する部分の汚れやさびなどをきれいに落としてから塗布していきます。 タッチアップペン同様にマスキングは必要ですが、それほど広範囲に塗料は飛び散りませんので、マスキングも簡単で構いません。傷にスプレーすればあとは乾くのを待つだけですので、お手軽に補修できるのが大きなメリットです。

パテの使い方

傷を埋め込み、へこみを直す際にはパテが使われます。パテを使う前には、まずは表面を水で洗い、目の粗い耐水サンドペーパーで古い塗料を落としていきます。さらに表面を脱脂スプレーで洗い、そこからパテを塗って補修します。表面が汚れていたり、油分があるとパテがすぐにはがれてしまうので注意が必要です。 パテを塗ってしっかり乾燥させれば、表面を耐水サンドペーパーで研磨します。その後、もう一度脱脂スプレーで表面を洗ってから、塗装工程に入ります。

カラースプレーの使い方

カラースプレーを使う際には、塗装前に表面を脱脂スプレーで洗っておかなければなりません。油分が落ちていないときれいに塗装ができませんので、必ずきれいな状態にしてから塗装していきましょう。また、カラースプレーを塗布する前には、ボカシ剤の塗布も必要です。 ぼかし剤を塗ってからカラースプレーを塗布しますが、一度で仕上げようとしないことが大切です。特に明るいカラーのスプレーでは重ね塗りが必要ですので、何度も塗って色を調整していきましょう。

クリアスプレーの使い方

クリアスプレーはカラースプレーのあとに使用します。カラースプレー塗布後、クリアスプレーをより広い範囲で塗布し、何度か重ね塗りしてツヤを出していきます。カラースプレーだけでは、色がくすんでみえることが多いため、よりきれいにみせるためにはクリアスプレーは必須です。 一度塗っただけではツヤが出ないことも多いため、きれいな色を出すためにはカラースプレー同様に重ね塗りが必要なことは覚えておきましょう。

耐水サンドペーパーの使い方

車の傷の補修ではサンドペーパーを使用することも多いですが、サンドペーパーは大きく二種類に分けられます。一般的なサンドペーパーと耐水サンドペーパーがあり、より補修の幅を広げるためには、両方揃えておく必要があります。 番手は150から2,000くらいまであれば問題ありません。粗いものから細かいものまで複数種類を用意しておけば、作業を効率化し、きれいに補修ができます。一般的なサンドペーパーと耐水サンドペーパーの両方で、複数種類の番手を用意しておきましょう。

バンパープライマーの使い方

バンパープライマーとは、樹脂などに塗料を乗せるための界面処理剤です。バンパープライマーを使う際には、まずは表面を脱脂スプレーで洗い、油分をしっかり落としておく必要があります。そこからバンパープライマーを塗布していきますが、厚く塗り過ぎないように注意しましょう。 薄く均一に塗るのが、きれいに仕上げるポイントです。バンパープライマーを塗り、乾燥してから塗装していきます。バンパープライマーの有無で塗装の強度なども違ってきますので、頑丈に仕上げたいなら必ず塗っておきましょう。

プライマサフェイサーの使い方

プライマサフェイサーは、塗装の前に使用します。パテを塗った上にプライマサフェイサーを塗装し、そのあと、塗装という順番になります。パテを塗ればまずは表面を脱脂スプレーで洗います。最終的に塗る塗料の色によって、プライマサフェイサーの色も違いますので注意が必要です。 塗料が白いときには白を、それ以外のときはグレーを塗りましょう。液だれしないように薄く塗って重ね塗りするのがポイントで、乾いたら表面をサンドペーパーで研磨し、そこから塗装をします。

自分で補修できない場合

傷の種類や具合によっては、自分では補修できないこともあります。あまりにひどい傷を自分で修理しようと思えば、手間もお金もかかりますし、業者などに依頼した方がよいケースも多いです。自分で補修ができない場合は、どのように対処すべきかを知っておきましょう。

ディーラーで修理する

自分で補修ができない場合は、ディーラーに依頼しての修理がおすすめです。ディーラーなら最も信頼できますが、ボディを修理する場合、板金作業は別の業者で行うため時間、費用がかかることは覚えておきましょう。費用は傷によって違いますが、ドアの場合~40,000円、バンパーで~25,000円程度が相場です。

カーショップで修理する

カーショップで修理する場合は、自社で板金も可能です。短時間で仕上がるサービスもあり、時間をかけたくないならおすすめです。費用はディーラーに比べて割安であり、各ショップで見積もりサイトを持っていますので、まずはいくらかかるか見積りを出してみるのもよいでしょう。

修理費への自動車保険適用の可否

修理費を捻出するためには、自動車保険の使用を考えますが、保険には適用要件があるので注意が必要です。基本的にはボディの修理であれば、自動車保険を使うことは可能です。ただし、保険を使うと保険料のアップにつながってしまうため、小さな傷の修理なら保険を使わないほうが結果的にはお得です。

自分の車は費用をかけずに自分で直す

車に傷ができてしまった場合は、業者で修理してもらうという方法もありますが、大抵の傷であれば自分で修理が可能です。細かい傷であれば、磨くだけで直ることも多いですし、深い傷でも手順をしっかり守って行えば、補修はそれほど難しいことではありません。 大切なのは自分で修理をするなら、時間をかけて丁寧に行うことです。業者に依頼すればお金がかかる分、専門の修理用具が揃っているため、比較的短時間で修理ができ、かつ修理の手間がかかりません。自分でやる場合は、市販の修理用品を使っていますし、手間と時間がかかります。 お金が掛からない分、手間や時間がかかることは覚えておき、それらを考えた上で自分で修理するのか、それとも業者に依頼するのかを決めることが大切です。業者に依頼しなければならないケースもありますが、それは大きく損傷している場合のみです。やろうと思えば自分で補修できることは多いので、自分の車にはしっかり責任を持って、自分の力できれいに直していきましょう。

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