車を引き取ってくれる業者は様々あり、その中の一つに解体業者があります。解体業者は、ただ車を処分するだけとイメージする人が多いですが、実はさまざまな役割を担っています。解体業者への理解を深めて、車の上手な処分方法を知っていきましょう。
目次
車の解体業者の役割
解体業者について理解を深めるためには、まずはどんな役割を担っているのかを知っておくことが大切です。解体業者は実は車の解体・スクラップを行うだけではなく、他にも重要な役割を果たしているのです。
車のスクラップ処理
まずは解体業者の主な役割として、車を解体しスクラップ処理することが挙げられます。車はそのままではかさばりますし、いつまでも放置していれば莫大な体積を要する事になりますので、そのうち置き場所に困ってしまいます。そこで解体業者では、引き取った車をバラバラにして、それをプレスしてコンパクトに圧縮する事でまとめて処分します。
金属資源としてのリサイクル
解体業者でスクラップにされた車は、そのまま捨てられるのではなく、リサイクルして再利用されます。車は金属資源ですし、きちんと分解すれば大部分はリサイクルできます。リサイクルは解体業者の重要な役割のひとつであり、環境を守るためには必須の存在だと言えます。
車の解体業者でできること
車の解体業者では、できることはたくさんあります。車を処分する際の選択肢としては、買取店に売却したり、ディーラへの下取りに出すなどさまざまですが、実は一部の解体業者でも同様に処分は可能なのです。
全ての解体業者で可能という訳ではありませんので、ご注意ください。
車の解体処分
解体業者は車のスクラップをおこなう役割がありますので、依頼すれば解体処分してもらえます。これは本業とも言えますので、どの解体業者であっても車の処分は可能です。ただし、個人からの依頼で車を解体・スクラップ処理をしてくれる業者は年々減少傾向にありますので、個人依頼で可能な業者を探すのはそれなりに苦労してしまう可能性はあります。
廃車手続きの代行
車の解体処分を行っても名義は残っていますし、廃車手続きをしていなければ自動車税などは課税され続けますので、陸運局での廃車手続きとして永久抹消登録が必要になります。個人依頼ができる解体業者では、解体と同時に廃車手続きが可能な場合も多く、面倒な手続きを代行してくれます。当然、すべての業者が行っているわけではありませんので、事前にサービス内容を確認しておかなければなりませんが、代行が可能であれば頼まれた方が便利でしょう。また、業者によっては稀に代行手数料が無料な場合もありますので、そういった業者を見つける事ができればお得に廃車が可能でしょう。
車の買取
解体業者ではただ車を処分するだけではなく、車の買取も可能な場合もあります。廃車にする車だとしても、金属資源としての価値はありますし、鉄くずの値段で買い取ってくれますので、鉄の値段相場は変動しますが、1万円程度にはなるでしょう（軽自動車の場合は5,000円前後）。
解体業者を選ぶ時のポイント
廃車にするしかないボロボロの車は、解体業者に買い取ってもらうのがおすすめですが、解体業者とひとくちにいっても、さまざまな業者がいます。業者によってサービス内容は違いますし、買取価格が違ってくることも少なくありません。よりお得に買い取ってもらうためにも、上手な業者の選び方を知っておきましょう。
リサイクルの処理をしっかり行っている
解体業者を選ぶ際には、リサイクルをしっかりおこなっているかに注目しましょう。解体業者の中にはリサイクルを正しくおこなわず、不法に廃棄をしている業者もあります。環境面などを考えてもよくありませんし、不法投棄をされると所有者である自分にも法律違反の罰則が科せられる危険がありますので、かなり重要なポイントと言えるでしょう。
国が認可しているリサイクル工場を持っている
国が認可しているリサイクル工場を持っているかどうかも、業者を選ぶ際のポイントです。車の解体ができるのは、国が認可した工場を持っている場合のみです。解体業者と名乗っていたとしても、すべての業者が車の解体の認可工場を所有しているわけではありませんので、後々トラブルに巻き込まれない為にもこの点も事前に確認をしておくべきでしょう。
乗らない車を賢く処分しよう
車の解体業者は、業者間でもそれぞれ異なる特徴があります。個人依頼を請け負ってくれる業者であったり、工場自体の規模や提携工場を有している業者など、実に様々です。なので、近隣に条件のよい解体業者がある場合はかなり有利に廃車を行う事ができるでしょう。反対に近隣にいい条件の業者が存在しない場合は、無理に解体業者にこだわってしまうと、逆に損してしまう事がありますので、そう言った場合は廃車買取業者などを活用するようにしましょう。
