車を廃車にする際にはやるべき手続きが多く、費用もかかります。処分するだけならできるだけ費用をかけたくなく、どうにか2万円くらいには抑えたいと考える人も多いでしょう。廃車にかかる費用は方法によって異なり、工夫次第で費用を下げることは可能です。上手な廃車の方法を知り、2万円以内でお得に車を処分しましょう。
目次
廃車は2万円で可能であるか
廃車にする際の費用の相場は2~4万円程度と言われており、安く済ませられるなら2万円で抑えることは可能です。ただし、方法の選び方次第では2万円以上かかる場合もあるため、注意しなければなりません。廃車時には廃車登録の手数料や業者に依頼する際の代行費用、車の解体処分費などがかかりますが、反対に還付金が得られることもあります。 収支を合算すると2万円以内に収めるのはそれほど難しくはなく、むしろ費用が高く付くほうが稀なケースと言えるでしょう。
廃車を行う方法
廃車をお得に行うには、まずは基本的な方法を理解しておかなければなりません。廃車にかかる費用は、どの方法を選択するかで大部分が決定します。方法選択の時点で間違えてしまうと、2万円以下で費用を抑えるのが難しくなる場合もあるため注意しなければなりません。廃車の方法は複数ありますが、メジャーなものだと大きく3つに分けられます。
自分で廃車を行う
廃車手続きは難しく、業者を利用しなければできないと考える人も多いでしょうが、実は自分で行うことも可能です。必要な書類を集めて、運輸支局で届出をするだけで廃車手続きは簡単に完了します。自分で行う場合は書類を集めたり、平日の日中に運輸支局に足を運んだりと手間はかかりますが、その分確実に安く済ませられることが魅力です。 業者を利用していないため代行手数料は発生せず、確実にその分はお得になるでしょう。加えて、申請の手続きを自分で行うため、廃車完了を見届けやすい点も特徴です。業者に依頼する場合は、必要な書類を渡してから、廃車手続きをしてもらうまで待たなければなりません。 月末に依頼すると手続き時期が翌月にずれこみ、1カ月分還付金を損することもあります。自分で行う場合は確実性が高いため、手続きに行った日=廃車手続き完了日とできます。
ディーラーに廃車手続きを代行してもらう
ディーラーに廃車手続きを代行してもらうことも可能で、必要な書類を渡すだけでスムーズに手続きが完了するのが魅力です。しかし、手間が省ける分費用は高く、2万で収まらないケースがほとんどのため注意しなければなりません。 廃車の代行を依頼できる業者は数多くありますが、その中でもディーラーは特に費用が高くつきやすいです。代行依頼を出す場合でも、業者の選び方次第で費用は変動するため、少しでも安く請け負ってくれる業者を探すことも大切です。
廃車の買取業者に代行してもらう
車を処分する際には、廃車手続きをした上で、そのまま買い取ってもらう方法もあります。廃車買取の専門業者なら、手続きも代行してもらえ、かつスムーズに処分も可能です。業者によって費用は違いますが、場合によっては無料で廃車手続きをやってくれることもあります。 さらに査定額に応じて買取金額ももらえるため、費用をかけずお得に愛車を処分できるでしょう。買取額がいくらつくかは車の状態によって異なりますが、よっぽどひどい場合以外は、多少の値段は付けてもらえます。業者ごとにサービス内容が違うため、優良業者を見つけるのが難しいですが、念入りに探すことでお得に愛車を処分しやすいでしょう。
自分で廃車をする際にかかる費用の解説
廃車買取に出すことで、廃車と車の処分を同時に行い、かつ買取金額に応じてお金ももらえます。処分方法の中ではお得になりやすくおすすめできますが、業者ごとの違いが大きく、選定を面倒に感じる人は多いでしょう。 業者選定の手間をかけず、確実に費用を抑えて廃車したいなら、自身で行うのがおすすめです。自分で廃車にする際にも各種費用は必要なため、何にいくらかかるのか知っておきましょう。
運輸支局での廃車の手続きの費用はほとんどかからない
廃車手続きは実は費用がほとんどかからず、申請時にかかる手数料も非常に安いです。廃車の区分は永久抹消登録と一時抹消登録の2つに分けられ、永久抹消登録は無料、一時抹消登録は350円のみかかります。
自走不可能な車の場合レッカー代がかかる
自走できない車の場合、業者に持ち込んで処分してもらうにはレッカー代がかかります。レッカー代は利用する業者や移動距離によって違いますが、1万円程度が相場と考えましょう。自走可能なら運転して持ち込むことで、費用はかからずよりお得に廃車できます。 また、車検切れによって走れない場合は、仮ナンバーを取得して、業者に持ち込むのもひとつの手です。手間はかかりますが仮ナンバーなら1500円程度の手数料で済むため、レッカーを利用するよりは断然お得でしょう。
解体費用とリサイクル料金がかかる
廃車に伴い解体する場合は、解体費用とリサイクル料金がかかります。解体費用は1~2万円程度が相場で、リサイクル料金は車によって異なります。リサイクル料金は購入時や車検時に事前に支払っているなら廃車時には不要です。 現在ならほとんどの場合で購入時に支払っているため、基本的には解体費用のみかかると考えましょう。解体処分の場合でも、業者によっては鉄くずの代金で買い取ってもらえる場合があります。鉄くずで売るなら各種費用と相殺しても儲けが出る可能性があり、よりお得に廃車できるでしょう。また、一時抹消登録で車の名義を消すだけなら、解体は不要のためこれらの料金はかかりません。
下調べをきちんと行ってお得に廃車をしよう
廃車はやり方次第で費用が異なり、2万円以下で抑えることも可能です。場合によっては費用を全くかけず、プラスが出ることもあるでしょう。しかし、反面失敗すると費用が高く付き、損をすることもあるため注意しなければなりません。方法ごとの手間や費用を把握して、自分に合った方法でお得に廃車しましょう。