買取・売却

スクラップと買取ならどちらが得なのか。比較して上手に決めよう

自動車を処分する方法としては、大きくスクラップ、買取の二つに分けられます。スクラップの場合はスクラップ工場や解体業者による処分、買取の場合は業者などに売却しますが、この時考えたいのがどちらの方がお得なのかです。 同じ処分する場合でも、方法によってかかる費用や返ってくるお金は違っています。よりお得に愛車を手放すためにもどちらの方法がよいのかを知っておくことが大切です。スクラップと買取それぞれを比較して、どちらを選ぶべきかを考えていきましょう。

スクラップにするということは

スクラップか買取かを選ぶためには、そもそもスクラップにするとはどういう状態を指すのかを知っておくことが大切です。スクラップにすると聞けば解体するとイメージする人が多く、単に処分をするだけとイメージされがちです。 実は、自動車はスクラップにした場合でも、お金を受け取ることができます。スクラップにして処分した場合はどのようなメリットがあるのでしょうか。

スクラップにすると車は鉄くずになる

まず覚えておきたいのは、スクラップにすると車は鉄くずになるということです。スクラップに出せば車は解体され鉄くずになり、その重さに応じて料金が支払われます。車は重量の約50%が鉄くずであり、鉄くず買取価格は意外と高いです。 鉄の買取価格は時期によって変動しますが、普通車であれば2?5万円程度で買い取ってもらえます。軽自動車の場合は普通車に比べれば小さくなりますので、スクラップにした場合でも1万円前後です。自動車には金属資源としての価値がありますので、スクラップにすれば多少のお金はもらえます。

自分でスクラップにする方法

スクラップにする場合は解体業者やスクラップ工場などに自分で持ち込むのが基本です。しかし、車の状態によっては自走ができないこともあります。解体業者では自動車を取りに来てくれるサービスもありますので、自走できない車をスクラップにする場合は、引取りサービスを利用しましょう。 自動車を取りに来てもらう場合は別途レッカー代がかかることがほとんどです。レッカー代をスクラップの金額と差し引きして、最終的にいくらになるか考えなければなりません。

スクラップと廃車は違う

スクラップ=廃車と考えている人は多いですが、実はこれらは全く別物です。スクラップは車を解体し鉄くずにしますが、廃車の場合は登録をするだけで、自動車の状態に関係なく行えます。ボロボロで動かない車はもちろん、自走可能な車であっても廃車はできます。 廃車はあくまで法律上の登録であり、自動車の名義を取り去るための手続きです。スクラップにしなくても廃車はできますし、スクラップにしても廃車手続きをしなければ、名義はそのままです。それぞれの違いを把握して、廃車手続きの方法を知っておきましょう。

自分で行う場合はきちんと廃車手続きまで行おう

廃車手続きは業者に依頼して代行してもらうこともできますが、自分で行うことも可能です。自分で行う場合はきちんと最後まで登録を済ませなければなりません。スクラップにしただけで廃車手続きをしていないと、名義はまだ残ったままです。 解体証明書類などを受け取り、陸運支局で「永久抹消登録」をしないと自動車税が課税されますので、最後まできちんと手続きは済ませましょう。

廃車にすると戻ってくるお金がある

正しく廃車手続きをすれば、自動車税や重量税の還付、自賠責保険の月割金が戻ってくる場合があります。自動車税は月割り計算で返金されますし、重量税は車検の残存期間によって還付される金額が違います。自動車税については廃車をするタイミングにも注意が必要で、還付金は廃車した翌月から計算されるようです。 そのため、3月に廃車した場合、還付はありません。また軽自動車については自動車税に該当する軽自動車税は、少額なため還付はなく重量税の還付と自賠責保険の返金のみです。

廃車に必要な書類

廃車をする際には必要な書類が複数ありますので、それらを集めて手続きを行います。必要書類は一時抹消登録と永久抹消登録で違いますので、注意が必要です。一時抹消登録の場合は所有者の印鑑証明と委任状、車検証、ナンバープレートを用意しましょう。 永久抹消登録の場合は、これに加えて「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書きが必要です。またこれは業者に依頼して廃車する場合です。自身で行う場合は一時、永久抹消登録ともに手数料納付書、永久(一時)抹消登録申請書、自動車税・自動車取得税申告書が必要となります。

スクラップにするしかないと思っていませんか

事故車や走行距離の長い車、年式の古い車など、ボロボロになった自動車はスクラップにするしかないと考えている人が多いです。しかし自動車を処分する方法としては、スクラップだけが全てではありません。スクラップ以外にも買取がありますし、買取に出すことでよりお得に自動車を処分できる場合も多いです。 ボロボロになった車は買取に出しても引き取ってもらえないと考える人もいますが、そうではありません。いくら消耗した車でも、買い取ってもらえる可能性はあります。

買取業者の価格も確認してみよう

ボロボロになった車でも買い取ってくれる業者はありますので、まずは買取業者の査定に出して、見積り価格を確認してみましょう。愛車を処分するにあたってスクラップは最終手段であり、中古車・廃車専門の買取業者の利用も検討することが大切です。 業者によっては高値で買取してくれる場合もありますし、スクラップより断然お得になることが多いです。業者によって買取値段は違いますので、様々な業者から査定をしてもらい、買取金額を比較してみましょう。

買取業者を利用する場合はサービス内容に納得してから

廃車寸前の車は、スクラップにしなくても買取業者に買い取ってもらえる可能性はありますが、買取業者を利用する場合は、サービス内容に納得してから売却しましょう。買取業者に売却して廃車を依頼した場合、還付される税金などが受け取れず、手数料をとる業者もあるので注意が必要です。 査定の金額を確認し、その金額に還付金も含まれているのか、手数料は差し引かれているのかを必ず聞いておきましょう。

スクラップか買取かを検討して賢い選択をしよう

自動車を処分する場合はスクラップか買取かのどちらかですが、それぞれでメリットは違っています。スクラップの場合は車の状態に関係なく、一定した金額が受け取れますが、買取の場合は状態によって金額は変化します。 買取に出してもほとんど値がつかないのなら、スクラップがおすすめです。反対に、ある程度きれいな状態なのであれば、買取に出した方がお得になる可能性が高いです。スクラップか買取かはそれぞれの金額に応じて決め、賢い選択をして上手に愛車を処分しましょう。

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