売れないだろうと諦めかけていた古い車でも、売れない車はありません。古い車を売るポイントとコツをしっかり実践することで、1円でも高く古い車を売ることができます。新しい車の代替えのために、ディーラーや中古車販売店に下取に出すだけでは、古い車の価値は生まれません。古い車を高く売る方法は、必ずあります。古い車を高く売るポイントやコツをいくつかご紹介しましょう。
目次
古い車でも高く売れる理由
古い車など価値がないと思いがちですが、古い車こそ価値が生まれる場合もあります。売れないと思っていた古い車でも、高く売れる理由が必ずあります。高く売れる理由こそ、古い車の売り時でもあるのです。古い車が高く売れる理由を探ってみましょう。
海外に輸出するから
日本では古い車として価値がない場合でも、海外では数倍以上で取引されるほど、人気がある車種もあります。もともと日本の車は、古くても各部品が丈夫に作られていることで評価を得ていることが多く、古い車でも手入れ次第では、まだまだ車としての価値が高いといわれています。日本では古くて人気がない場合でも、海外では人気があるのです。 日本の古い車は、丈夫な車としての価値があることだけでなく、海外でも古い車の部品が流通していて整備や修理が行いやすいという点も価値があるといわれている理由の一つです。
鉄くずとして売るから
車の多くのパーツは、鉄でできているため、古い車でも解体することで鉄の時価価格として、売買されています。解体業者の買取価格は、車の排気量や車種により異なりますが、引き取り時の鉄相場に応じて高額に取引される場合もあるので、古い車でも高く売れる場合があるかもしれません。 1台の車の約50%は鉄だといわれています。軽自動車の車両重量の平均が約800kg、普通乗用車では約1,500kgと考えても、単純計算で400kg~750kgが鉄ということになり、鉄スクラップ価格が1kg当たり10円~25円程度の相場としても、1台約4,000円~18,750円の鉄としての価値があります。
部品をオークションで売ることができるから
古い車を高く売る価値として、車そのものの価値というより、古い車にしか付属されていない部品に価値がある場合もあります。廃番になっている車種などの部品は、メーカーなどでも取り扱いを終了していて入手が困難になっていることがあり、部品として販売することができるためです。 車は、約4年~6年に一度フルモデルチェンジが行われていることが多く、モデルチェンジのたびに使用部品も新たなものが付属されることも多いので、モデルチェンジ前の部品を探している人も少なくありません。部品としての流通は、解体業者かオークションで探す程度と流通が狭いので、古い部品としての価値が高く生まれてくるのです。
古い車を高く売るためのポイント
古い車を高く売るためには、いくつかのポイントがあります。そのポイントを実践することで、価値がないと思っていた古い車に価値が出ます。1円でも高く売れる方法を実践してみることが肝心でしょう。
買取市場の相場を調べる
中古車の買取市場では、毎日買取相場の価格が変わります。毎日の買取相場価格を知るのは面倒でも、古い車の年式や距離、種類から車の平均買取相場価格を知ることができます。 相場価格とは、中古車市場で流通されている売買価格の平均です。中古車市場での相場価格を知ることは、古い車の最低ラインである売買価格基準となり目安となります。相場価格を知らずに古い車を引き取ってもらうと、大きな損につながることがあるので、相場価格をしっかり把握しておきましょう。
車をディーラーに直接持っていかない
古い車の引き取り先として、ディーラーは不向きです。なぜならば、ディーラーは新車を販売する店舗であり、中古車の流通することを目的としていないので、中古車としての価値では買い取ってもらえません。 古い車を引き取ってもらえたとしても、あくまでもそれは新車購入時の下取価格となり、その下取価格の相場は、中古車市場の相場以下となる場合がほとんどです。ディーラーで下取車として古い車を引き取ったとしても、ディーラー店舗で中古車として販売するわけでなく、別の下取業者に買い取ってもらう形か、廃車にしてしまうことになるので買取価格の相場での買取はしてもらえません。
廃車買取ネットワークを利用する
解体業者に個々に電話する手間を省くことができる廃車買取ネットワークを利用するのもおすすめです。個人情報が全ての見積もりを出した解体業者に渡るわけではなく、登録された車の情報のみ、その地域の解体業者に情報提供します。その中で一番高い解体価格を掲示した業者にだけ、希望者の個人情報を連絡するシステムになっているようです。 その地域全ての解体業者に個人情報が渡されてしまう心配がなく、登録後に多くの業者からしつこい営業の電話などもかかってこないので、安心して利用することができます。
古くても高値がつきやすい車の特徴
古い車の中には、古くなっても値段が落ちない車や、古くなったからこそ値段がつり上がるものもあります。古くなっても価値が落ちない場合は、その高値に対する要因があるのです。販売台数が少なく、その車自体にプレミア的な価値がある場合なども、そういったケースです。 数量限定発売などの要因がない場合でも、高い値段で買い取ってもらえることがあります。古くても高い値段で買い取ってもらえる車の特徴はどのようなものでしょう。
海外で人気のある車種である
新車で買っても年々買取価格が値落ちしていくのが一般的な古い車といえますが、古い車の中でも大幅な値落ちが少なく、いつでも高額で買い取ってもらえる車種もあります。それは、中古車輸入市場でとても人気がある車種などに多くみられる現象です。 海外では、人を乗せるタクシーや輸送用車両として人気があるハイエースなどは、古い車であっても海外輸出用に高く買い取ってくれる場合が多いことは、よく知られています。また、買取業者が輸出の販売網を持っている場合など、現地で探している車種の場合は、たとえ古くなったカローラでも高い値段で買い取ってもらえる場合もあります。 一昔前に、車のオークションで普段は50万円以下の価格で流通されていたマークXが、数週間続いて100万円超えで落札され続けたことがありました。それは、海外で一時的に人気が爆発し、日本の中古車市場で買いあさり傾向にあったためです。このようなときに人気車種を手放せば、通常より高額で売ることができるのです。
走行距離が少ない
多くの場合、低走行車はプラス査定をします。一般的に1年1万キロ走行として計算し、10年経っている車では10万km走行している場合、プラマイゼロとして評価しますが、10年経っていても5万kmしか走行していない車の場合、低走行車として考えられ、その分加点対象として高く買い取る場合があります。 低走行車に付ける加点理由は、走っていなければ機関も悪くなっていないと予想できますし、過走行車に比べ乗り降りが少なく、運転席のヘタリやハンドルなどの擦れが少ないことが多いからです。古い車でも、ほとんど乗っていない低走行車の場合は、機関や室内の装飾も新品同様にきれいな場合もあり、古い車でも価値があると判断され高い値段で売ることができます。
古いからと諦めずになるべく高く売ろう
古い車だから売れないだろうと諦めることはありません。古い車でも、最低限の価値はあるのです。中古車市場の買取相場価格が基本の金額となり、その金額以上の価格で売れることもあります。 古い車でも、コツとポイントをしっかり押さえれば、高く売ることも可能です。車が古いからと諦めずにさまざまな方法を検討しながら、少しでも高い金額で売りましょう。