故障・修理

不動車の正しい動かし方|メンテナンスの手順や動作不良時の対処法

車が動かないと不便を感じることが多く、何とかして動かしたいと考える人は多いでしょう。不動車は処分するとイメージする人も多いでしょうが、実は動かす方法もあります。不動車の上手な動かし方を知り、継続しての使用はもちろん、処分の際にも役立てましょう。

不動車を久しぶりに動かす時の手順

ひとくちに不動車といっても車によって状態は違います。完全に故障して動かない車だけではなく、長く使っていないことで動かせない場合もあります。長期間放置していると、故障していなかった車でも動かない可能性があるため、注意が必要です。不動車を久しぶりに動かす場合には、いくつかの手順を踏んで、作業を進めましょう。

ガソリンを抜いて入れなおす

長期間放置していた車にガソリンが入っている場合は、すべて抜いて新しいものを入れ直しましょう。ガソリンは長期間放置していると劣化し、エンジンは生きていてもうまく動かない可能性もあります。また、ガソリンが劣化していることで、エンジンが傷む可能性も高く、動いてもすぐに故障する、あるいは炎上することもあるため注意が必要です。 古いガソリンはポンプを使って抜き取ったり、ガソリンスタンドで交換してもらったりして、新しいものと入れ替えましょう。

バッテリーを繋ぐ

バッテリー切れで動かない場合は、バッテリーを交換しなければなりません。バッテリー切れだと、エンジンの状態はよくても車が動作しないため、必ず交換が必要です。 バッテリー交換は整備工場の人に来てもらって交換するか、自身で購入して交換しましょう。もともとバッテリーが動いていた場合でも、長期間放置することでバッテリー切れになることは多いため、確認は必須です。

オイル系を全て交換する

不動車を動かす際には、ガソリンだけではなく、その他オイルもすべて交換が必要です。オイルはエンジンオイルやブレーキオイル、パワステオイルなどがあり、再度動かすタイミングで、まとめて交換しておきましょう。 オイルは経年によって劣化するため、長期間放置していたなら、車の状態に関係なく交換が必要です。また、エンジンオイルを交換する際には、エンジンの様子をチェックし、サビがないかも見ておきましょう。エンジンがサビついていると、オイルを交換しても動かない可能性があるため、その場合は修理しなければなりません。

不動車を動かす時の注意点

長期間放置していた不動車でも、手順を守ってメンテナンスを行うことで、復活することは多いです。しかし、必ずしも動くとは限らず、再始動させる際には不具合が生じることもあります。場合によっては事故やトラブルに発展することもあるため、注意点を把握して、危険のないよう動かしましょう。

警告灯の確認を忘れない

不動車はエンジンがかかったからといって、必ずしも安全に動かせるとは限りません。動かす前には警告灯がついていないか必ず確認し、ランプが点灯している場合は無理に動かすのは危険です。特にオーバーヒートのランプがついている、水温計の針が上がり過ぎているなどは、事故に発展する可能性もあるため、動かすことは諦めましょう。

車検が切れている時は公道を走らない

車を動かす際には、車検が必要であり、動く=公道を走れるわけではありません。長期間放置している場合は、車検が切れている可能性が高いため、動作を確認した後は、公道に出る前に車検を取得しましょう。また、車検を取るためでも、検査場や業者まで車検切れの車を運転するのは違法です。業者に依頼して引き取ってもらうか、仮ナンバーを発行して、対応しましょう。

タイヤの点検を必ず行う

不動車を動かす際にはタイヤの点検も重要であり、事故防止のためにも必ず確認しておきましょう。長期間放置していると、空気が抜けていたり、ひび割れを起こしていたりする可能性があるため、すべてのタイヤの確認が必要です。状態の悪いタイヤを使って走行すると、まっすぐ走れない、あるいはそもそも動かない可能性もあります。

不動車が動かない時の対処方法

不動車は手順を踏んでメンテナンスを行っても、動かない場合があります。動かない場合でも必ずしも処分が必要なわけではなく、他にも対処法があります。自分でメンテナンスをして動かせない場合は、別の方法で対処し、動かせないか試してみましょう。

不動車買取専門店に引き取りを依頼する

車が動く見込みがないなら、動かすのを諦めて、不動車買取専門店に引き取りを依頼しましょう。不動車にも価値は残っているため、車の状態によっては高値で売れることもあります。引き取りの際には輸送費がかかる場合もありますが、業者によっては無料サービスを行っていることもあるため、サービスの充実した業者を選びましょう。 不動車は「修理して転売」「分解してパーツ販売」「解体して素材を再利用」のどれかになるため、完全に故障している場合でも、売却は可能です。

自動車修理工場に持ち込む

動かない車は修理工場に持ち込み、プロに修理してもらうのもひとつの手です。工場に持ち込むにはレッカー代がかかり、修理箇所に応じて費用がかかりますが、新しい車を買うよりは安く車に乗れる可能性が高いです。 しかし、故障箇所が多いと費用が高くつくため、場合によっては修理よりも買い替えたほうがお得なケースもあります。また、不動車は必ずしも修理できるとは限りません。 故障してすぐなら修理できた場合でも、長期間放置していると直せなくなる場合もあります。車は放置していても経年により劣化するため、修理して乗るなら、早めに対処したほうがよいでしょう。

不動車は放置せずに早めの対処を決めよう

不動車の動かし方は複数ありますが、どの方法でも動かしやすいのは故障してすぐです。長期間放置していると、復活させられる可能性は低くなるため、不動車はすぐに処分の方法を決め、ほったらかしにしないようにしましょう。

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