故障・修理

トラブルを避けよう!高速道路での車の故障原因と対処法

高速道路での走行中に車の故障に気付いたら、驚いてパニックになってしまうこともあるかもしれません。しかし、落ち着いて適切な対応を取らなければ、甚大な交通事故を起こしてしまう可能性もあります。

こちらでは高速道路を走行中に車が故障してしまった時の原因や対応方法、故障してしまったことで交通違反になるのかなどを詳しく解説します。

高速道路走行中の車両の故障原因は

高速道路を走行中の車が故障してしまうには、どのような原因が考えられるのでしょうか。故障について考えられる原因をこちらで解説しますので、事前予防のためにぜひお役立てください。

走行装置の故障が原因

高速道路走行中の車の故障原因として、最も多いとされているのは【走行装置】の故障です。

「走行装置」とは、車の足回り部分に関連する部品や機構をまとめて総称するものです。道路運送車両法の保安基準では、タイヤとホイールを固定するボルトやナット部分のほか、リム、車軸、車輪自体などの部品・機構が走行装置とされていて、堅ろうで安全な運行を確保できるものでなければならないと定められています。

走行装置の主な故障状況は、タイヤ周りが最も多くなっています。具体的な故障内容というと、タイヤの空気圧が弱っていてたわんでいたり、外傷や摩耗が進んでいることが点検できておらずにバーストやパンクが起こってしまったということがあります。パンクやバーストをした状態、または空気圧が弱い状態で走行を続けるとハンドリングが効きづらくなり、制御できなくなった車によって衝突事故などを起こす可能性があります

故障トラブルを防ぐためのポイント

走行装置の故障トラブルを防ぐために、日常点検のメンテナンスで注意しておくことは、「タイヤの外傷と摩耗状態のチェック」です。クギなどが刺さっていても空気圧がある程度保たれていると目立たずわかりにくいことがあります。偏摩耗になっていないか、溝が浅くないかについても、しっかりと目視確認しましょう。さらにタイヤの空気圧はGS等で定期的に計測してもらうようにしましょう。

燃料装置の故障が要因

高速道路走行中の車の故障原因として、2番目に多いとされているのは【燃料装置】の故障です。

「燃料装置」とは、ガソリンエンジン車の燃料(ガソリン)を空気と混合させて混合ガスを作り、シリンダーに供給するための装置となっています。

燃料装置が故障するとなると、いくつかの要因が考えられます。燃料(ガソリン)は、燃料タンクからキャブレターまでの通り道にほこりや塵を除去するフィルターを通過します。そのフューエルフィルターが汚れで詰まってしまっていると、燃料を送ることができず、燃料ポンプに適度な必要量が届かず、故障してしまうことがあります。また燃料ポンプの動作を制御している制御システムに不具合が起こると、ポンプの動作がおかしくなり、燃料が送られなくなったことでエンジンが停止してしまう可能性があります。

故障トラブルを防ぐためのポイント

燃料装置周りで日々点検が必要なことは、まず燃料タンクの漏れがないかどうか車体下をのぞきんで確認しましょう。燃料タンクからの通過点にあるフューエルフィルターは、一般的な交換目安が1~2年毎(または数万kmごと)となっていますので、定期点検時に合わせて交換を依頼しておくと安心でしょう。フューエルフィルターの下部に水分が溜まっていたら、早期交換が必要になりそうです。

エンジン本体が故障している可能性

エンジン本体は、潤滑油(エンジンオイル)が適切な量まで足りていなかったり、オイルパンから漏れていて必要な潤滑油がない状態になると、摩擦が起こって焼き付き、オーバーヒートを起こしてしまいます。

また、エンジンを冷やすための冷却装置(ラジエーターグリル)の冷却水不足や水漏れ、凍結が起こっていても冷却ができず、オーバーヒートを起こす可能性があります。走行を続けて状況が悪化すると、最悪エンジンが停止し、修理もできない状態に陥ることがあります。

故障トラブルを防ぐためのポイント

エンジン本体の故障を防ぐために日々点検しておくことは、エンジンオイルの色や粘度、適切な量が入っているかどうか、オイルゲージで確認しましょう。冷却水は半透明のタンクに色付き水で入っていることが多くなりますので、適量があるかどうか確認しましょう。

高速道路で車が故障したらどこに連絡する?

高速道路走行中にもしも車が故障してしまったら、どのような対応をすればいいのでしょうか。落ち着いて行うべき3ステップをご紹介します。

1.ハザードランプなどで周囲に対しアクションする

走行中に車の故障に気付いたら、ハザードランプを点灯し、ブレーキを踏んで減速しながら路肩に寄せていきます。その際、急ブレーキを踏むと追突事故が起こる可能性がありますので、あくまで減速して路肩へ寄せます。高速道路の路肩(ガードレール側)に寄せたら、ハザードランプを点灯したまま車を停車します。

2.車内に残らず安全な場所へ移動

ハザードランプを点灯したからと言って、後続車が必ずしも停車している車に気付いているわけではありません。車内にとどまると気づいていない後続車によって衝突されてしまう可能性があります。路肩に車を寄せたら、救援依頼をするための連絡手段(スマートフォン等)と、助手席側の足元にある発炎筒を手に取って、車外に出てガードレールの外側の安全な場所まで移動します。

ガードレールの外側に出たら、取り出した発炎筒の着火部分(紙)をこすり合わせて着火し、車の後方位置におきます。発炎筒で後方に危険があると合図が出来ている間に、停止表示器材装置(三角停止表示板等)を組み立てましょう。停止表示器材装置を組み立てたら、発炎筒よりもさらに後方側へ表示器材を設置します。設置が終わったら、速やかに高速道路上からガードレールの外側に移動してください。

3.故障の状況を通報する

後続車への危険を知らせるための三角停止表示板等の設置を終えて、再びガードレールの外側に出たら、「車が故障してしまい、高速道路上で停車している」という状況を警察へ連絡しましょう。通報手段は【110番】【119番】または【道路緊急ダイヤル#9910】があります

もしも手元に携帯電話がないという方でも、高速道路上には1kmごと(トンネルは200m起き後)に非常電話が設置されています。非常電話の受話器を取ると、道路管制センターまで自動でつながりますので、手元に携帯電話等がない、会話することが困難な状態の時は、少し歩いて近くの非常電話を探しましょう。

非常電話には、会話が困難な時のために【事故・故障・救急・火災】といった状況を伝えるためのボタンが設置されています。またボタンの設置がない非常電話でも、受話器を取って受話部分をたたく等の合図を送ることで緊急であることが伝わり、どこからの非常電話を使っているかで管制センター側へ位置も伝わります。緊急時の連絡手段として覚えておきましょう。

高速道路で車が故障したら交通違反になるの?

高速道路上で車が故障し、やむを得ず路肩に寄せて駐停車をすることは法律で違反とはされていません。しかし、故障した車を停車させた後に適切な対応を行わなければ違反になってしまいます。こちらで解説します。

故障車両表示義務違反になる可能性がある

故障車両表示義務違反とは、道路交通法施行規則で定められている【日本国内の道路交通法規則上では、高速道路上でやむなく駐停車する場合に、三角表示版または停止表示灯の停止表示器材】を設置しなければならないというものです。こちらの法律は積載義務でも購入義務でもなく、設置義務となっていて、必要な時に表示版を設置していないと義務違反となります。違反点数は1点、反則金は普通車または二輪車なら6千円、大型車または中型車なら7,000円、小型特殊車なら5,000円が課せられます。

故障ではなくガス欠が要因で車が停止した場合

高速道路を走行中に、車が故障したのではなくガス欠(燃料切れ)で停止してしまった場合は、燃料の残量を確認していなかったドライバーの義務が遵守できていなかったということで【高速自動車国道等運転者遵守事項違反】になります。罰則は三月以下の懲役または5万円以下の罰金、過失は10万円以下の罰金です。違反点数は2点、反則金として大型車12,000円、普通車は9,000円、二輪車は7,000円となります。

また、自家用車ではあまりないことかもしれませんが、車台に積んだ荷物が転落や飛散してしまった場合は、事故につながる可能性があるとして、同じく【高速自動車国道等運転者遵守事項違反】になります。

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まとめ

今回は、高速道路を走行中に車が故障してしまった時の考えられる原因や、故障してしまった時の対処方法について詳しく解説しました。

走行中に故障してしまいやむを得ず駐停車することになり、故障車の中にとどまって救援を待とうとしたり、停止表示器材を設置しなかったりと、誤った対応を行うと、後続車との追突事故等が起こってしまう可能性があります。まずは故障が起こることを予防するために、日常的なメンテナンスを行うことが大切です。万が一故障してしまった時も、故障車を停車した後に後続車に危険があることを伝えられるように、三角表示板を必ず車載しておくことと、発炎筒が車内のどの位置に設置されているか、使用期限が切れていないかなど、事前に確認しておきましょう。

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