令和2年度の全国の軽乗用車保有台数統計は約3,096万台で、10年前の平成22年度の保有台数累計が約2,665万台だったため、この10年間で保有台数が約431万台増えたことになります。軽自動車の性能や技術面、安全性が進化し、その分車体本体の金額も高額化していますが、小型の普通乗用車を所有するのであれば、税金面などの維持費がおさえられるということで、自家用車に軽自動車を選択する人が増えているのです。
軽自動車の新車販売時の小売り価格が高くなっていることもあり、中古車市場で軽自動車購入を検討する方も多く、需要が高まったことにより再販しやすいため買取価格も高くつけることが出来ています。
目次
軽自動車を売る時に必要な10個の手順を解説
軽自動車は、昨年の1年間だけでも44万台以上販売されています。今後、初めて軽自動車を売るという方、初めて軽自動車の乗り換えをするという方も、増えてくるでしょう。
こちらでは軽自動車を売る時に、「スムーズに」「損することなく」中古車買取に出すための車を売る時に行う10個の必要手順について、詳しく解説します。
1 売る予定の軽自動車について知っておく
まず車を売ると決めたら、売却する予定の車について知っておく必要があります。それは、買取査定を受ける時に車の所有者情報の確認や、車が何年に製造されたものかなどを聞かれることがあるためです。
車について知らないことがあると、車の情報を提示できないために買取査定額が低くなってしまうこともあります。また、所有者の情報が異なっている場合車の売却自体が出来なくなってしまうこともあります。
基本的な車の情報は、車検証の記載内容を確認する事で出来ます。
車検証は車を購入した時、または継続車検を受け更新した時に取得するA4サイズの書面です。道路運送車両法によって、車の運行に車検証の携帯は必須となっていますので、基本的には車内に保管されていると思います。
車検証に記載されている所有者の情報が、車の使用者と異なる場合、車の所有者の承諾がなければ車の売却を勝手に行うことは出来ません。所有者欄が、車の購入をした販売店ディーラーになっている場合や、ローン会社になっている場合は、ローンを完済されている場合でも所有者の変更が為されていないため、車の所有者に連絡をして売却する旨を伝える必要があります。
2 売る予定の車の買取相場をチェックする
前項でご紹介したように、車の情報を車検証で確認出来たら、売却予定の軽自動車の買取相場をチェックしておきましょう。
売る予定の車が、今までにいくらくらいで売れているのかチェックしておくと、実際に中古車買取査定を受けた時に業者との交渉手段にもなります。もしも相場と大きく差が開いているような結果になった場合は、なぜこのように査定額に差があるのか業者に聞くことも出来ます。車に詳しくない方や、初めて車を売るという方は、特に相場のチェックは大切なポイントになるでしょう。
3 車買取業者へ査定を依頼する
車の相場をある程度チェックしたら、実際に車買取を行っている業者を探します。車買取業者の中には、廃車買取を専門している業者や、事故車買取を専門にしている業者もあります。専門性が高い業者ほど、買い取った車の販路を沢山持っているため、買取価格を高くつけることが出来ます。売る予定の車の状態次第で、車買取り業者を選びましょう。中古の軽自動車の買取が強い業者というと、買い取った中古の軽自動車をいかに次のユーザーに再販できる販路を持っている業者かどうかがポイントですが、なかなか業者の販路まで調べることは難しいものです。このような場合は、複数の買取業者に見積もりを依頼し、一番高く買取査定がついたところへ依頼すると良いでしょう。注意点としては、査定をするだけでお金がかかってしまう有料査定の業者がいることです。近隣の査定は出来るものの遠方の出張査定は行っていないといった業者もあります。
査定対応地域、査定にかかる費用を確認して中古車買取査定を依頼しましょう。カーネクストは、実車査定なしの無料中古車買取査定を行っています。
4 中古車買取査定を受ける前に準備すること
車の査定を受ける前に、手元に車検証を準備しておきましょう。電話での査定であれば、車の傷やヘコミがないかどうかのチェックや走行距離はどのくらい走っているのかなど確認しておくとスムーズです。
出張による現車査定を受ける場合は、車内の掃除や整理を行っておきましょう。車内に荷物などを積んだままですと印象も悪くなってしまいますし、シートの状態などの確認もとれません。外装状態に関しては、ある程度汚れを落とすなどの洗車をしておくと、査定士からの印象は良いでしょう。
5 中古車買取査定を受ける時の注意点
売却予定の車の査定を受けます。電話での査定の場合は、通話料がかかるかどうかを前もって確認しておきましょう。
実車査定の場合は、場所や時間帯の調整が必要です。出張による実車査定の場合、その場で査定結果を提示されると断りづらいという方も多いようです。出来れば、ご家族や知人など複数名で査定に立ち会うことをおすすめします。査定を受けたからと言って、必ず売らなければいけないわけではありません。特に複数社に査定結果を聞いて高い買取額を提示されたところに決めるためには「断る」ということも大切です。
車の査定結果を聞いて査定額に納得が出来たら、車の買取を依頼します。
この査定時に提示された車の買取査定額から、手続き手数料や引取手数料が引かれてしまったりすることがあります。
査定結果の金額がその後変わってしまうことがないか、別に費用がかかることはないかなど、車買取業者にしっかり確認をとりましょう。
カーネクストは、車の買取手続きの手数料や引取の費用、査定費用は一切かかりません。
6 売却する車の必要な書類を準備
車の中古車買取査定を受けて、最も買取額が高い業者へ車の買取を依頼したら、車輛引き渡しの日程を相談します。引取の日程が確定したら、車の買取り手続きのために所有者が準備する車の書類の準備をします。
軽自動車の買取手続きをすすめるために、所有者はまず車検証登録の所有者住所や氏名と、現在のご自身のお住まいや戸籍が一致しているかどうか確認します。
所有者が準備する、軽自動車の買取り手続きに必要な書類は以下の4点と、ナンバープレート前後2枚です。
- 自動車検査証原本
- 所有者の認印
- 自賠責保険証明書
- リサイクル券
もしも所有者の住所や氏名が変更されていたのであれば、住民票の写しまたは印鑑登録証明書のいずれか一点を準備します。これらは複写でも使用が可能ですが、取得から3か月以内のものが必要です。車検証登録の住所や氏名が変更となった場合は、変更のあった日から15日以内に記載変更手続きをする必要があります。車を売る予定はまだ先という方も、現時点で記載内容に変更がある場合は早めに手続きを行っておきましょう。軽自動車検査協会での、自動車検査証記載事項変更の申請手数料は無料です。
7 車を引き渡す前に忘れ物はないか確認
車の引き渡しの日程が決まったら、最後に車内の簡易清掃を行い、不要なものを下ろして、車内に忘れものがないか確認を行います。車を引き渡した後に、もしも車内に忘れ物をしていた場合は、返却のために送料がかかったり、車買取り店まで取りに行く必要があり、手間や時間だけでなく費用もかかってしまいます。
引き渡し前には、ダッシュボードやサンバイザー、コンソールボックス、トランク内に忘れ物がないかどうかをチェックしましょう。車内の忘れ物で多いものは、以下のものです。
- 運転免許証
- ガソリンスタンドのカード
- サングラス
- CDやDVD
- ETCカード
8 車と書類を引き渡す時の注意点
車の引き渡し当日は、車を持ち込むのか引取の手配を依頼するかどうかで対応が異なります。もしも引き取りを依頼している場合は、車の状態次第でレッカー車移動が必要になったり、ドライバーが自走し引取対応することもあります。車の引取日当日になって車の鍵が見当たらないなど焦ることのないように、引き渡し日までに段取りを確認しておきましょう。
軽自動車の買取り手続きに必要な書類は当日手渡しする場合と、もしも所有者当人が立ち会えない場合は郵送での対応になることもあります。必要書類が引取日までに間に合わない場合は、前もって車買取業者へ報告しておきましょう。
9 車を売る時に買取金額の受け取り方を確認しておく
車両本体と車の買取手続きに必要な書類の引き渡しが完了すると、買取業者から買取金額を受け取ります。買取金額の受け取り方法は、車の買取店(業者)によって異なりますので、車の買取を依頼する時に確認しておきましょう。買取金額が発生する場合、現金による買取金額の手渡し、または金融機関による振込となります。ただし、車の乗り換えなどで下取りに出した場合は買取金の受け取りはなく、次の車両の販売価格から買取金額分の値引きとなります。
カーネクストでは車の買取金額はご指定の金融機関へのお振込みとさせていただいており、非体面のお取引となるためご本人様確認を行っております。車の買取金額のお振込みまでの日数は、車の買取手続きが完了してから1週間から2週間ほどで行います。
10 車の名義変更は出来ているか?完了確認をしっかりと
車と書類の引き渡しを行い車の買取金額を受け取ったら、車買取手続きの申請手続きが完了しているかどうかを最終確認しましょう。
軽自動車の買取手続きが完了しているかどうかは、名義変更されている新しい車検証または自動車検査証返納証の写しを確認することで出来ます。ご自身の車両かどうかを確認するために、車台番号が一致するか確認しましょう。車両登録番号ではなく、車台番号で同一の車かどうかを確認する理由は、車買取業者が名義変更または返納申請手続きを行う軽自動車検査協会が管轄が異なる場合、車両登録番号(ナンバープレートの登録番号)を変更しなければ申請手続きが出来ないためです。車台番号は車一台ごとに与えられる番号のため、名義変更があっても変更されることはありません。
自動車検査証の原本は引き渡してしまうため、手元に確認できるよう写しを残しておくかスマートフォンで写真に押さえておくと、後程確認する時にスムーズです。
まとめ
初めて軽自動車を売るという方は、まず「車を売り、手続きをすませ、買取金額を受け取る」までの、買取手順の流れを知っておくと安心して依頼することが出来ます。
軽自動車を売る時になってから手順を確認をすると、焦ってしまう方も多いでしょう。焦って買取を依頼すると、買取金額が低くなってしまったり、必要書類の準備に不備が出てしまったりすることがあります。実際に軽自動車を売る時に、スムーズに取引をすすめることが出来るよう、まだ売るかどうか検討中の段階で前以て手順の確認をしておくことをおすすめします。