事故で車が使えなくなれば、代車を利用することもあります。代車の利用については保険が適用されることもありますが、ガソリン代についても負担してもらえるのかと疑問に思う人は多いでしょう。ガソリン代の負担については、さまざまな取り決めがありますので、ルールとマナーを守って、代車を使うことが大切です。
なお、事故車の処分に関しては事故車でも買取が可能なカーネクストに売りに出す様にしましょう。
目次
ガソリン代は負担すべき?
代車のガソリン代は負担すべきなのでしょうか。
ガソリン代を負担したくない理由
そもそも代車のガソリン代を負担したくない理由としては、事故に遭ったにも関わらず、ガソリン代まで支払わなければならないのかと、理不尽に感じている人が多いでしょう。自分が被害者であれば、代車にかかる費用すべてを加害者に負担してほしいと考える人は多く、ガソリン代もその範疇と考える人がほとんどです。
ガソリン代を負担しない理由
代車を借りてガソリン代を負担しない理由としては、ガソリン代も含め、代車の費用と考えていることが挙げられます。使用にかかる料金だけではなく、ガソリンなどの費用についても代車費用の一部と考え、それらすべてを負担してもらえるはずと考える人は多いです。 基本料金を支払っているのだから、別途費用を負担する必要がないと考える人もいるでしょう。また、単にガソリンを入れてから返すのが面倒で、そのままにしているという人もいます。費用を負担したくない気持ちだけではなく、単に面倒なために補充せずに返すという人は多いでしょう。
ガソリン代を負担しなければいけない理由
代車のガソリン代を負担したくないと考える人は多いですが、実際には使った分はすべて自己負担で支払わなければなりません。ガソリンは車を使用するには絶対に必要なものであり、そもそも事故に遭っていないとしても、普通に車を使っていればい必要な費用です。 仮に事故がなくても、車を使っていれば当然ガソリン代は必要になりますので、代車かどうかに関係なく、費用は自分で負担しなければならないとされています。
ガソリン代は保険で適用されるのか
事故の被害者となれば、ガソリン代もできるだけ負担したくないと考える人は多いでしょう。被害者であれば、相手方の保険からさまざまな補償が受けられますし、場合によってはガソリン代まで補償してもらえることもあります。 しかし、すべての場合で補償されるわけではなく、加害者に負担してもらうには、さまざまな条件があります。ガソリン代の費用を補償できる保険の種類なども決まっていますので、どんな場合なら請求できるか知っておきましょう。
物損事故の場合
車など、物だけが損壊する物損事故の場合、代車を使用する費用については保険を適用させて補償を受けることができます。過失割合や代車の必要性に応じて使用が認められるかは異なりますが、代車を使用する基本料金については補償してもらえると考えましょう。 物損事故で補償が受けられるのは、代車代のみであり、ガソリン代は保険適用外です。ガソリン代はすべて自分で負担しなければならないので注意が必要です。
傷害事故の場合
車が損壊しただけではなく、事故によってけがを負った傷害事故の場合、通院などで車を使えば、その分のガソリン代が必要経費として認められることはあります。傷害事故の場合は、通院や治療にかかった費用などをすべて請求できますので、ガソリン代も含めて請求は可能です。 しかし、基本的には通院で使った分で、妥当とされる金額のみ補償されます。長距離走ってガソリンを大量に使っている場合でも、通院に関係ない分は請求できない可能性が高いので注意しなければなりません。
代車との燃費差
事故で故障した車と代車の燃費の差が大きければ、差額分についてはガソリン代を請求できることもあります。車によって燃費性能は違い、場合によっては大きく異なることもあります。代車の燃費が悪く、ガソリン代があまりにも高くつくのであれば、差額分の請求は考えておいたほうがよいでしょう。 ただし、請求できるのはあくまで差額分であり、全額負担してもらえるわけではありません。また、過失割合が10:0など、明らかに被害者として証明できる場合でなければ、請求できないこともあるので注意が必要です。
代車を借りる時に注意すべき点
日常的に車を使用する必要性があれば、事故で故障すれば代車を利用しなければなりません。代車を使えば、当面の車の必要性については間に合わせることができ、便利ではありますが利用時にはさまざまな注意点があります。 注意点を把握しておかなければ、思った以上に費用がかかってしまう・場合によってはトラブルに発展する恐れもあります。注意点を正しく理解して、スムーズに代車を利用しましょう。
ガソリンの量をチェックしておく
代車を借りれば、使用する前に必ずガソリンの量を確認しておきましょう。レンタカーなどを使用する場合は、基本的には満タンになっていることが多いですが、整備工場などで借りる場合は、最初から少し減っていることもあります。 代車は使用時のガソリンと同程度の量を補充して返すのがマナーです。そのため、最初から満タンでなければ、返却時も満タンにする必要はありません。必要な量だけ入れて、余計な出費を増やさないようにしましょう。
借りる時に業者に確認をしておく
代車のガソリン代については、業者ごとにさまざまな取り決めをしていることも多いです。そのため、借りる際には特別なルールはないか確認しておき、返却時のガソリンについても聞いておきましょう。業者によってはガソリンを入れずに返してよいこともあれば、どんな場合でも満タンにしなければならないこともあります。 また、業者が提携しているガソリンスタンドで入れれば、料金を割引してくれることもありますので、細かいルールまで確認しておきましょう。
マナーを守って代車を返却しよう
事故で代車を借りた場合、ガソリン代はできるだけ負担したくないと考える人は多いでしょう。しかし、少なくとも使った分は補充して返すのがマナーです。マナーを守って代車を利用して、トラブルのないようにしましょう。