車は金属や樹脂でできており、全体的な強度は高いものの衝突の衝撃によってへこむことも少なくありません。へこみがあると見た目も悪いため、素早く修理することが大切です。車へこみの補修は、実はスプレーを使って簡単に行えます。自分で補修する方法を知り、簡単なへこみならDIYで綺麗に補修しましょう。
目次
車へこみ補修とスプレーの関係
ひとくちに車傷といっても種類は多く、へこみだけに限らず、線傷やひっかき傷なども挙げられます。小さな傷の場合は、少しこするだけで簡単に落ちることも多く、補修はそれほど難しくありません。しかし、へこみとなると軽微なものでも補修は難しく、プロに依頼するしかないと考える人も多いでしょう。 へこみの修理は実は意外と簡単で、スプレーを使った手軽なDIY補修も可能です。へこみとスプレーは一見関係ないようにも思えますが、どのように使用してへこみを補修するのか知っておきましょう。
車へこみをスプレーで直すとは
車へこみを補修する際に使用するスプレーは、冷却スプレーです。車のボディは熱によって変形しやすい性質を持っており、温度変化を繰り返すことで、形状を変化させ、元の形に戻すことができます。へこみを補修するには、へこんだ部分を温め、急速に冷やすのが基本で、この冷却の作業の際にスプレーを使用すると考えましょう。 冷却スプレーを使用することで、急速に温度を下げることができ、かつピンポイントでの作業も可能なため、初心者でも作業がしやすいです。冷却の温度が低いほど補修がしやすくなるため、コールドスプレーやエアダスターなどを使用するのがおすすめです。
車へこみをスプレーで直す方法
車へこみをスプレーで上手に直すには、補修の方法を知ることが大切です。スプレーを使った補修は比較的簡単ですが、手順をきちんと守らないと効果が得られず、場合によってはケガをしたり、状態を悪化させたりする可能性もあります。 やり方を正しく把握し、ポイントを押さえたスムーズな作業を心がけましょう。スプレーによる補修は基本的には軽微なものに限られますが、バンパーなら熱変形がしやすいため、比較的大きなへこみでも直せます。 ただし、スプレーで直せるのはへこみのみの場合で、傷がある場合は別の方法も併用しなければなりません。塗装の剥がれがある場合は、別途スプレー塗料による補修が必要なことも覚えておきましょう。
車へこみをスプレーで直す手順
車へこみをスプレーで直す手順は非常に簡単で、ステップは温めと冷却の2つだけです。へこんだ部分を温め、温かいうちにスプレーをして急速に冷却することで、へこみが少しずつ戻ります。温める方法は何でもよく特別な道具を使わないなら熱湯でもできますが、おすすめはドライヤーです。 ドライヤーならピンポイントでへこみに絞って温めることができ、温度も急速に上げやすいです。ドライヤーのワット数によって温風を当てる時間は違いますが、2~3分程度当て続けるとかなり高温になるでしょう。一度でへこみが直らない場合は何度も行い、根気強く作業を続けることが大切です。
ドライヤーとスプレーによる補修法の注意点
ドライヤーとスプレーを使用する場合は、熱によってケガをしないよう注意しましょう。ドライヤーを当て続けていると、へこみはかなり熱を持っているため、素肌が触れるとやけどをする可能性が高いです。肌が当たらないよう長袖で作業をし、温めた箇所には触らないよう注意しましょう。 また、温度が高くなるだけに、それだけで変形することもあります。温め過ぎると熱による変形で、へこみがさらに複雑化することも少なくありません。 温度差を大きくするほど補修はしやすいですが、いわば変形もしやすい状態のため、状態をしっかり見ながら熱し過ぎないよう注意しましょう。
車へこみを直す他の方法
車へこみの補修は、スプレーを使った方法だけではありません。他にもDIYでできる方法はあるため、スプレーで補修できない場合は、別のやり方を試すことも大切です。
これだけある補修方法
車へこみを補修する場合、温めて冷やすが基本ですが、温める際にはお湯やドライヤーを使う以外にも、ヒートガンを使用する方法もあります。ヒートガンなら他の方法よりも温度を高めやすいため、より変形もさせやすく、大きなへこみも直しやすいです。 また、ボディを温めた後は、冷やすだけではなく、叩いたり、引っ張ったりして直す方法もあります。叩く場合はハンマー、引っ張って直す場合は吸盤やデントリペアツールなどを使用します。 基本的には熱いうちに変形させるという点は同じですが、方法によって効果は違うため、へこみの程度や場所に応じてやり方を変えると良いでしょう。
車へこみの補修を業者に頼むと
車へこみの補修を業者に頼むと、少なくとも数万円程度はかかります。軽度なへこみでも2~3万円程度、大きなへこみなら10万円以上かかることもあります。業者に頼むと難しいへこみでも綺麗に補修し、さらに補修箇所を強化することも可能です。 素人作業ではあくまでへこみを目立たなくするだけで、へこんだ箇所は劣化していることは覚えておきましょう。綺麗に修復し、かつ安全性も考慮するなら、多少費用をかけてでも業者に修理を依頼するのがおすすめです。小さなへこみなら自身で補修、大きなへこみは業者で修理と使い分けても良いでしょう。
軽いへこみはスプレーで直してみよう
へこみでも軽いものなら自身で補修が可能で、スプレーを使って手軽に直せます。大きなへこみは業者に修理してもらわなければなりませんが、小さいものは簡単に直せるため、スプレーを上手に使って、DIYで補修しましょう。