車を処分する際には、廃車手続きをおこないますが、どの程度使えば廃車にすべきなのか悩む人は多いでしょう。廃車はあくまで書類上の手続きですので、必ずしも車がボロボロである必要はありません。極端に言えば新品同然の状態でも廃車にはできますし、いつでもできるからこそ、悩んでしまうことも多いです。 廃車手続き自体はいつでもできますが、いつおこなうかによってメリット、デメリットは異なります。まだまだ使える車を廃車して使えなくするのはもったいないですし、反対にボロボロで使い勝手が悪い車を廃車にしないのも、邪魔になってしまうことが多いでしょう。どの程度で廃車すべきかを考え、適切なタイミングで愛車を処分することが大切です。
どの程度傷んだら車を廃車にするか
廃車にする際の基準としては、車の傷み具合が挙げられ、走行距離や経過年数、修理の必要性などから考えてみましょう。車が傷んでいると、使い勝手が悪くなってしまうことも多いため、廃車にして買い替えたほうがストレスなく車を使えることは多いです。 特に走行距離も長く、劣化した古い車の場合は何度も修理が必要になることも多いため、維持するだけでもかなりのコストがかかってしまいます。コストが高いと感じれば、廃車するのがおすすめですが、それも車への愛着次第で変わります。 古くなれば廃車したほうがよいケースも多いですが、愛着があるならあえて修理して乗り続けるのもおすすめです。まだまだ乗りたいと思うなら、どれだけボロボロに傷んだとしても、廃車の必要はないでしょう。
長く乗った車の廃車を考える
長く乗った車の廃車を考える際には、車の寿命を基準にしてみしょう。車の寿命は年々伸びていますが、基本的には走行距離10万キロ、経過年数10年が目安とされています。これらを超えれば、中古車市場では劣化した古い車とみなされ、ほとんど価値がないものとなります。買取に出しても査定額がつかないことも多いため、廃車して処分してしまうのもおすすめです。
古くなった車の廃車を考える
車は古くなればさまざまな箇所が劣化しますので、ある程度の経過年数がきた時点で廃車を考えるのもおすすめです。古い車を保有し続けることにはさまざまなデメリットがありますし、廃車にして買い替えたほうが、結果的に得をするということもあります。 ひとつの車を長く使うのは大切なことですが、長く使えば必ずしもお得とは限らないことは理解しておきましょう。古い車に乗ることのデメリットを知って、劣化を感じれば廃車も選択肢に入れておきましょう。
維持費と車のメリットのバランスを考える
古い車の廃車のタイミングを計る際には、維持費と車のメリットのバランスを考えることが大切です。どれくらいの維持費がかかっているかを洗い出し、その金額で使い続けるメリットがあるのかを考えてみましょう。保険料や税金などはもちろん、ガソリン代や修理費なども含めて考え、使用するメリットと釣り合うか比較することが大切です。 車は古くなるほど維持費が高くなりますので、高いと感じたタイミングが廃車すべき時期とも言えます。もちろん、どれだけ維持費が高いとしても、それ以上に使用するメリットを感じていれば、廃車の必要はありません。
車を修理する場合の部品の供給を考える
古い車は修理が必要になることも多いですが、あまりにも古いと部品を手に入れることが難しくなります。車は数年単位でモデルチェンジされるため、古い車はどんどん製造がストップし、部品の供給もなくなります。古い部品を探そうと思えば、それだけでコストがかかりますし、場合によっては古すぎて見つからないこともあるでしょう。 修理用のパーツが入手できなくなれば、車を維持するのも難しくなりますので、廃車すべきタイミングだと言えます。
修理費と車の価値の比較で考える
修理には当然費用がかかり、修理費と車の価値を比較して、廃車を検討するのもおすすめです。車は古くなるほど故障箇所が増え、走行性能に影響する重要な部分の故障も多くなります。重要部分の修理には、作業工賃や部品代などが高くつくことが多く、場合によっては車の価値を上回る修理費がかかることもあります。 車の価値以上の修理費を請求される場合は、買い替えたほうがお得ですので、このタイミングで廃車にするのもおすすめです。
事故で破損した車の廃車を考える
事故で車が破損してしまった場合も、廃車を考えるタイミングのひとつです。事故による破損といっても、程度はさまざまですので、どの程度の破損なら廃車すべきなのかを考えることが大切です。事故でも軽度な破損であれば、修理すればすぐに直りますし、場合によっては修理の必要すらないこともあります。 事故に遭ったというだけで、何でも廃車してしまうのはもったいないので、どの程度で廃車にすべきかを把握しておきましょう。
車の運転に影響があるかどうかを考える
事故によって廃車する場合は、運転に影響するかが重要なポイントになります。車が大破する、あるいは走行性能を著しく低下させる程度の破損の場合は、そのまま廃車にしたほうがよいでしょう。修理しても完全に直らず、何らかの欠陥を抱えてしまう場合も、廃車にするのがおすすめです。 また、修理自体は可能でも、あまりにも費用がかかりすぎる場合も、廃車してしまったほうがよいケースが多いです。破損の程度によっては、修理費が高くつき、買い替えるほうが安いこともあるため、修理費と買い替え費用を比較して、廃車するか決めましょう。
自動車保険の費用と修理費の損得を考える
自動車保険に加入している場合は、補償内容と修理費などを比較して、損得を考えることも大切です。保険を適用させれば、補償を受けることができますが、必ずしも修理費をすべて負担してもらえるとは限りません。また、全額補償してもらえる場合でも、保険を適用させることで損をするケースもあります。 保険を使えば必ずしもお得になるとは限りませんし、保険を使うか廃車するか、状況に応じて適切な判断を下しましょう。
保険の修理金額と実際の修理費を比較する
事故で車が破損した場合は、整備工場でみてもらい、修理費の見積もりをもらいます。見積もりを確認して修理費がいくらかかる、そのうち保険でどれだけ賄えるかをチェックしましょう。保険による補償は上限がありますので、修理費全部を負担してもらえるわけではありません。 保険を適用させ、上限額いっぱいまで補償してもらったとしても、自己負担分が発生してしまう場合は、修理せずに廃車したほうがよいでしょう。
保険の修理費用と車の評価額を比較する
保険によって補償される金額の上限は加入するプランによって決まっていますので、補償の最高額をチェックしておくことが大切です。最高額と車の評価額を比較し、最高額のほうが多いなら、廃車を検討するのがおすすめです。 保険で支払われる金額の上限は設定されていますが、必ずしもその金額でもらえるわけではありません。たとえ上限の大きい保険でも、車の評価額が低ければ、評価額までしか補償を受けることはできないので、保険を適用させれば損をする可能性が高いです。
保険の修理費用と保険料の増加を比較する
保険を適用させれば等級が下がるため、翌年から保険料支払いが増えます。修理費を賄えるとしても、保険料の支払いが増えることで損をする可能性もありますので、保険料の増加によって損をしそうなら、廃車するのがおすすめです。 事故を起こしたとしても、保険を使わなければ等級が下がることはありませんので、保険料の値上がりも廃車を考える基準として頭に入れておきましょう。
事故の被害者の場合は加害者の保険の内容を考える
事故の被害者の場合は、加害者が加入している保険から補償を受けられます。どれくらい補償されるかは、相手が加入している保険によって異なりますので、補償額が少なければ、廃車したほうがよいです。加害者の保険で修理費が全額カバーできない場合は、廃車を考えましょう。
走りやすい車に乗って快適なカーライフを
どの程度乗れば廃車にするかは人によって違いますが、基本的には使い勝手が悪いなど、デメリットを感じれば廃車にするのがおすすめです。デメリットがあるままに使い続けていると、損をするケースが多いため、早めに廃車することを心がけましょう。 もちろん、使い勝手の悪さを感じていたとしても、愛着があり、まだまだ乗りたいと感じるなら無理に廃車する必要はありません。デメリットはあくまでひとつの基準ですので、乗りたいと思える状態まで乗り、適切なタイミングでの廃車を心がけましょう。