廃車の中にはレアな車が眠っていることも多く、コレクション目的で車を集めている人なら欲しいと思う車もあるでしょう。日本は世界的に見ても綺麗な状態の廃車が多いため、廃車を集めるマニアも少なくありません。廃車の入手手段を知り、お気に入りの車をゲットしてください。
目次
廃車を購入する手段
廃車が欲しい際には、無償で手に入れるのではなく、購入を考えることが大切です。購入方法は大きく3つに分けられるため、自分に合った方法を試してください。
ネットオークションで取引する
ネットオークションでは中古車市場で出回っていない車も多く出品されており、廃車寸前の車やバイクを中心に掲載しているサイトもあります。欲しい廃車を見つけて出品者にコンタクトを取り、交渉が成立すると購入が可能です。 個人間取引になるため、出品者の身元を確認しなければならず、トラブルが発生しないよう慎重に取引を進めることが大切です。出品者の希望や車の状態によって金額は異なりますが、廃車寸前の車なら安く購入できる場合がほとんどでしょう。
廃車買取専門店から購入する
廃車買取専門店は廃車の在庫を抱えているため、購入できないか交渉してみましょう。廃車買取専門店は、廃車の引き取り、および買取によって利益を得ているため、無償で譲ってもらえることはありません。廃車には多くの価値が眠っているため、業者が得られる利益以上の値段を提示しなければ、購入できない可能性も高いです。 購入の際には費用がかかりやすいですが、現物を見て交渉が可能であり、掘り出し物が見つかる場合もあります。
友人や知人から譲ってもらう
友人や知人で廃車を処分する人がいるなら、譲ってもらうのもひとつの手です。相手との関係によって無償でもらえるか、購入しなければならないかは異なりますが、知った仲なら購入でも費用は安く済ませられるでしょう。 廃車を譲ってもらう場合は、名義変更の手続きが必要であり、これを怠るとトラブルに発展する可能性もあるため注意が必要です。車の責任は名義者が負うため、責任の所在によるトラブルを防ぐためにも、必ず名義変更はおこないましょう。
廃車が欲しい時の注意点
廃車を入手する方法は複数ありますが、どの場合でも入手時には注意点があります。廃車の入手は新車や中古車とは違った特殊な側面があるため、特に注意しなければなりません。廃車の入手によるトラブルも多いため、注意点を理解して、スムーズに廃車を手に入れてください。
解体業者から譲ってもらうことはできない
廃車が集まる場所と考えると、解体業者がイメージされやすいですが、基本的には解体業者から譲ってもらうことはできません。解体業者は解体にするために廃車を引き取っています。そのため、譲渡や売却はできず、交渉にも応じてくれないことが多いです。 また、解体業者の敷地には処分されていない廃車がストックされていますが、これを勝手に持ち去るのもNGです。廃車されずに残っている車は、解体の順番を待っている状態であり、業者で作業が進めばいずれ解体されます。 ストックされているものは、すべて解体業者の持ち物であり、勝手に持っていくと犯罪になるため注意が必要です。解体業者経由で廃車をもらうのは難しいため、解体業者の手に渡る前に入手することを考えましょう。
乗用としては考えない
廃車の入手後、どのように扱うかは個人の自由ですが、乗用に使用するのはおすすめできません。廃車になる理由は車によって違いますが、基本的には「故障」や「劣化」によってトラブルを抱えていることが多く、満足に乗れないことがほとんどです。 中には綺麗な状態で廃車にされているものもありますが、これを探し出すのは至難の業であり、手間も費用もかかる可能性が高いです。乗用目的なら中古車を購入したほうが安全であり、入手までの手間も考えると、コスパは高いでしょう。廃車はよい状態を見極めるのが難しいため、基本的にはコレクション目的での入手と考えることが大切です。
廃車の部品が記念に欲しい時の手段
廃車した車が丸ごと欲しいだけではなく、一部を記念に持ち帰りたいと考える人もいるでしょう。長く乗った愛車なら記念に何かを残しておきたいと考える人は多く、実際に持ち帰りが可能なものも多いです。パーツによって持ち帰りの方法が異なるため、それぞれの違いを把握しておきましょう。
ナンバープレートが欲しい場合
廃車時にはナンバープレートの返却は必須ですが、運輸支局の窓口で申請することで、持ち帰りは可能です。窓口で申請書を提出し、ナンバープレートに穴を開けて破壊すると、手続きは完了です。破壊されたナンバープレートは再利用ができません。それを付けて公道を走るのは違法となるため注意しなければなりません。あくまで記念品であり、ナンバープレートの効力は無効になっていることは覚えておきましょう。
エンブレムが欲しい場合
エンブレムが欲しい場合は、解体業者に取り外しを依頼しましょう。廃車予定の自分の車であれば、エンブレムの取り外しなら応じてくれる業者は多いです。エンブレムの入手が可能なのは、基本的には廃車にする自分の車だけであり、他人の車のエンブレムをもらうことはできません。 廃車置き場にある車のエンブレムが欲しいと交渉しても、ほとんどの場合で断られることは理解しておきましょう。
ハンドルが欲しい場合
ハンドルが欲しい場合は、解体業者に引き渡した際に、持ち帰りができないか交渉してみましょう。自宅で取り外すと自走できなくなるため、業者に持ち込む際にレッカーが必要になり、余計な費用がかかります。また、ハンドルの取り外しは解体に該当するため、個人でおこなうのは違法行為です。 ハンドルは再利用できる資源であるため、必ずしも持ち帰りができるとは限りませんが、交渉をしてみる価値はあるでしょう。
廃車を購入する時は入念な準備を忘れずに
廃車は購入が可能ですが、性能面では劣化しているものが多いため、基本的にはコレクション目的で手に入れることが大切です。入手方法は複数ありますが、どれも交渉が必要なため、欲しい車を事前にチェックし、交渉の方法も考えてから、入手に乗り出しましょう。