長い間放置していたり、忙しくて忘れていたなど、車検が切れてしまう理由は様々かと思いますが、車の売却を考えた時、車検が切れた状態でいいのか迷う方は多いかと思います。車検切れの車は公道を走行することができませんが、その状態で買取は可能なのか、買取価格がグッと下がってしまわないか気になりますよね。
ここでは、車検切れの車を買い取ってもらう方法や、買取価格への影響などについて詳しく解説していきます。
目次
車検切れの車でも買取は可能!
結論から言うと、車検が切れている状態であっても車を買い取ってもらうことは可能です。車検が切れている車でも買取が可能な理由を詳しく見ていきましょう。
車両には何の問題もない
車検切れの車でも買取が可能な一つ目の理由は、車検が切れていたとしても車両としての価値は変化しないというものです。車買取価格は車種や年式、走行距離などの様々な要素によって決定されますが、それらの要素によって決められた車両の価値は、車検が切れていたとしても下がることはありません。
しかし、故障や違法改造などによって車検に通らなかった車は、公道を走行できる基準を満たしていない車ということになるため、車両そのものにもほとんど値段は付きません。車検の有無によって変化しないのは、公道を走行できる基準を満たしている車の場合のみです。
車検さえ受ければ公道を走行できる
実は、中古車販売店では車検切れの車も数多く販売されています。これは、中古車として販売する際に車検が切れていたとしても、実際に使用する前に車検を通せば、問題なく公道を走行することができるためです。中古車を購入する側からすれば車検が残っている車を購入した方が、後から車検に通す必要ないため費用の節約にはなりますが、車検が残っていない車を購入すること自体は何の問題もありません。そのため、車検が切れている車でも車買取業者は買い取ることができるのです。
車検切れは車買取価格に影響する?
車検切れの車であっても車買取業者は問題なく買い取ってくれるとお話ししましたが、車買取価格にも全く影響が出ないわけではありません。ここからは、車検が切れていることによって、車買取価格にどのような影響を与えるのかを見ていきましょう。
車検の有無で中古車としての需要が変わる
車検の有無が車買取価格に影響する一番大きな理由は、車検が残っている車であれば改めて車検に通す必要がないため、中古車としての需要が高くなるというものです。しかし、車検が切れているからといって車検にかかる費用分を丸々減額されるということはなく、減額されるのは数万円程度であることがほとんどです。どれくらい減額されるのかは業者によって異なるため一概には言えませんが、心配するほどの減額にはならないと考えておいていいでしょう。
無理に車検に通す必要はない
車検が残っている方が買取価格は高くなるとお話ししましたが、売却するためだけに車検を通すことはおすすめしません。もちろん、売却する前に車を運転する必要がある場合は仕方がないですが、買取価格を上げるためだけに改めて車検に通すと損をすることになってしまいます。
車検を通すと車検切れの状態よりも車を高値で買い取ってもらうことはできますが、車検に5~10万円ほどの費用がかかるのに対し、車検を通したことによる買取価格の増額はそれ以下の金額であることがほとんどです。買取価格アップのためだけに車検を通すのは、むしろ損をしてしまうことになるのでやめておきましょう。
廃車にする場合は還付金に影響する
車の売却には、中古車として買い取ってもらう場合と、廃車にして解体される場合があります。もちろん、廃車にする場合も改めて車検に通す必要はありません。しかし、車を解体することを前提とした廃車買取の場合は、車検が残っていると重量税の還付を受けられる可能性があります。重量税とは、車の重量に対して課税される税金のことで、廃車にして解体してしまうと重さがなくなるため、重量税を支払う必要はなくなるのです。
この重量税は車検を受けるタイミングで、次の車検までの期間分(2年間)の税金を先払いする仕組みになっています。車検切れの車を廃車買取に出すとこの重量税の還付金は発生しませんが、車検を受けて重量税を納付した後であれば、残り期間分の還付金が発生します。しかし、結局は支払ったお金が返ってきているだけなので、車を売却する前に車を使用する必要がない場合は、車検を通し直したとしてもメリットはありません。
注意ポイント
自分で廃車手続きを行う場合は重量税の還付金を受け取ることができますが、業者に廃車を依頼する場合は、買取価格に還付金分があらかじめ含まれているか、還付がない場合がほとんどです。売却前に車買取業者に一度確認してみるようにしましょう。
車検切れの車を買い取ってもらうためには?
車検が切れている車でも買い取ってもらうことはできますが、買取に出す際にはいくつかの注意点があります。いざ買取に出す際に慌ててしまうことがないよう、事前に確認しておくようにしましょう。
積載車などで車を運搬する必要がある
通常の車買取であれば、車買取業者の店舗まで自分で車を運転して持って行くか、業者が引き取りに来た後そのまま車に乗って帰ることがほとんどですが、車検切れの車の場合は公道を走行することができないため、これらの方法を取ることができません。この場合、車買取業者の引き取りサービスなどを利用すると、業者が自宅まで引き取りに来てくれるため、そのまま買取を依頼することができます。
車検切れの車の場合は、車輪が公道に接さないようにする必要があるため、積載車で運搬しなければなりません。通常のレッカー車などでは運搬できない可能性もあるため、車検切れの車であるということは事前に業者に伝えておくようにしましょう。
仮ナンバーを取得する
仮ナンバーを取得すれば、車検切れの車であっても数日間は公道を走行することが可能となるため、自分で車買取業者の店舗まで運転して持って行くことができます。ただし、仮ナンバーの取得には自賠責保険への加入が必須となります。自賠責保険の補償期間も過ぎてしまっている場合は、短期の保険などに加入する必要があります。
仮ナンバーを取得するには下記の書類を揃え、市町村役場の窓口で申請を行うようにしましょう。
仮ナンバーの取得に必要な書類
- 自賠責保険証
- 自動車検査証(車検証)
- 運転免許証
- 印鑑
車検が切れている車を売却するなら?
最後は、車検が切れている車の買取を依頼する業者選びのコツについてご紹介します。業者選びは車買取価格に大きな影響を与えることもあるため、愛車の売却で損をしないためにも、売却先をきちんと選ぶことが重要です。
車の運搬が無料の業者を選ぶ
車検切れの車を売却する業者を選ぶ際は、車がある場所まで引き取りに来てくれるサービスがあるか、積載車での運搬が無料であるかどうかを確認しておく必要があります。車の運搬に費用がかかってしまう場合、買取価格から差し引きされることになるため、最終的に手元に残るお金が少なくなってしまうことになります。
カーネクストでは、お車のある場所まで無料で引取に伺い、積載車での運搬も全て無料で行っております。一度無料査定フォームからお車の相場を確認していただき、参考にしていただければと思います。
2社以上に査定を依頼する
車買取価格を少しでも高くするためには、車の運搬費用が無料の業者を2社以上選び、それぞれに査定を依頼して、その買取価格を比較することをおすすめします。同じ車でも、業者ごとに得意な車種や販路などが異なるため、買取価格にも差が生じます。初めから一社だけに絞ってしまうのではなく、何社かの買取価格を比較することで、より高値で買い取ってくれる車買取業者を見つけることができます。
とはいえ、一括査定などに申し込むと数日は着信地獄に陥る可能性が高いので、系統の違う3社ほどに査定を依頼することをおすすめします。
おすすめ業者
- ガリバーなど … 安心感のある買取大手
- カーネクスト … 海外販路があり他社よりも数十万UPの可能性がある業者
- 近隣の業者 … 近場で業者側の経費を抑えることで買取価格UPを狙う
まとめ
車検が切れている車でも買い取ってもらうことは可能ですが、車検が残っている車よりは買取価格が低くなってしまいます。しかし、だからといって車検を取り直すと、損をしてしまう可能性が高いので注意しましょう。車検切れの車でも売却先などをきちんと選べば、車買取価格アップは十分に狙うことができます。車検が切れているからと諦めず、高価買取を目指しましょう!