買取・売却

【人気商用車】トヨタのハイエースVS日産のキャラバン【中古車買取高いのはどっち?】

トヨタ自動車のハイエースバンと日産自動車のキャラバン(NV350キャラバン)は、商用車の人気車種としてツートップといわれる人気の高い車です。
商用バンの購入予定がある企業や事業者であれば、この二車種を購入前に比較して悩む方も多いでしょう。

こちらでは、ハイエースとキャラバンについてや、それぞれの最新スペックの比較、両車種の中古車買取市場における買取相場や現況について詳しく解説します。

ハイエース(トヨタ)とキャラバン(日産)は、まずどんな車なのかご紹介します。
二つの日本を代表する自動車製造企業が販売している商用バンの共通点は、キャブオーバーであることと、ガソリン車とディーゼル(軽油)車の設定があることです。

キャブオーバーとは

キャブオーバーとは、運転席(キャブ)をエンジンの上に配置した車種のことを指します。エンジンが運転席部分にあり、後方の座席や荷室を広く取ることが可能となっているため、人や物を運ぶ商用車に使用されることの多いタイプとなります。キャブオーバーの特徴であるエンジンが運転席下部位置に設定があるため、運転席の位置がその他のエンジン搭載位置の車に比べると高くなります。また、車の前方にエンジンルームはないため、普段セダンやハッチバック、ミニバンなどのボディタイプのクルマに乗り慣れている方は前方部分の車間距離がつかみにくく、慣れるまで少し時間がかかる可能性があります。

国内外で人気の商用バンといえばトヨタハイエース

ハイエース(トヨタ自動車)の歴史は、トヨタが1956年から販売していた1tトラック【トヨエース】の小型版として1967年に生産販売を開始したところから始まり、現在販売中の国内5代目モデルに至ります。初代ハイエースの発売当初のラインナップにはトラックもありましたが、現在の5代目モデルではロングバン・スーパーロングバン・ワゴン・ライトバン・コミューターのみとなっています。トラックのように貨物や輸送に強く、耐久性の高い設計と高トルクでパワフルなエンジンを搭載しているハイエースは、優れた積載力とアレンジ能力の高さに定評があり、日本国内だけでなく海外でも人気の高い商用車となっています。2021年の一部改良時に5速MTモデルがすべて廃止となり、現行モデルはすべて6速AT車のみの設定となりました。
ハイエースは2004年のフルモデルチェンジ以降は、マイナーチェンジや一部改良は実施されているものの大幅なモデルチェンジは国内では行われていませんが、海外仕様の新型モデルは2019年のフィリピン市場において発表があり、セミボンネット・セミキャブオーバースタイルとなり前方安全性能を高めたモデルが登場しています。

クラスNo.1の荷室長をもつ広さが自慢の日産キャラバン

キャラバン(日産自動車)は、1973年に小型キャブオーバー型ワンボックスカーとして生産・販売を開始しました。車名のキャラバンは、砂漠地方などで隊を組んで旅する商人の一団という意味を持つ「隊商」から名付けられています。2012年の5代目フルモデルチェンジの際、車名がキャラバンからNV350キャラバンへと変わりました。NVは【NissanVan】、350は【車両総重量3.5トンクラス】を意味しています。一部改良やマイナーチェンジはその後も行われ、2021年10月マイナーチェンジにおいてガソリン車モデルの【NV350キャラバン】は、再び車名を【キャラバン】へと戻しました。このマイナーチェンジでは、荷室寸法が日本の同クラスのバンにおいて最も長い3,050mmの荷室長となり、広くて使いやすい荷室空間がさらに広がることになりました。荷室が広くなったことで、商用利用だけでなく個人自家用車としてキャンプや車中泊用のアレンジ性も高くなっています。2021年10月のマイナーチェンジに合わせて、日産自動車の関連会社であるオーテックジャパンからは同キャラバンをベースとした車中泊仕様車の発売を同日よりスタートしています。

最新ハイエースとキャラバンのスペックを比較

2021年冬現在販売中のハイエース(トヨタ)とNV350キャラバン(日産)のスペックをご紹介します。
今回は商用車で燃費も含めてコスパが良く人気のディーゼルエンジンモデルから、近しいグレードの二つを比較していきます。まず、両車種とも標準ルーフでボディはロングをベースとし、シート数次第で乗員を多く載せるか荷物を沢山積載するのか、選ぶことが出来ます。また、今回比較した二車のグレードは4ナンバー登録が可能となっています。4ナンバー車は主に荷物を載せるために利用される小型貨物車の分類番号で、全長4,700mm以下・全幅1,700mm以下・全高2,000mm以下、ガソリン車であれば排気量2L以下、ディーゼル車は排気量制限なしの車に限り登録が出来ます。4ナンバー車は毎年車検が必要になりますが、自動車税と重量税に関しては5ナンバー車に比べると税額が抑えられ、維持費を抑えることが出来ます。また商用利用の場合多走行になることも多いため、毎年車検によるメンテナンスは受けて損はないでしょう。

ハイエース2021年最新スペック

  • グレード:スーパーGLロング(4ナンバー)標準ルーフ
  • 乗車定員:2/5名
  • 駆動:2WD
  • 使用燃料:軽油
  • 総排気量:2,754cc
  • 最高出力:111kW(151PS)/3,600rpm
  • 燃料消費率(JC08モード):10.6km/L
  • メーカー希望小売価格:3,685,100円
  • 車両重量:1,770kg
  • 最大積載量:1,000kg/850kg積
  • 最小回転半径:5.0m
  • 全高/全幅/全高(mm):4,695/1,695/1,980

NV350キャラバン2021年最新スペック

  • グレード:DXロングボディ(4ナンバー)標準ルーフ
  • 乗車定員:3/6名
  • 駆動:2WD
  • 使用燃料:軽油
  • 総排気量:2,488cc
  • 最高出力:95kW(129PS)/3,200rpm
  • 燃料消費率(JC08モード):12.2km/L
  • メーカー希望小売価格:2,900,700円
  • 車両重量:1,880kg
  • 最大積載量:1,200kg/950kg積
  • 最小回転半径:5.2m
  • 全高/全幅/全高(mm):4,695/1,695/1,990

スペックで比べてみた二つの商用バン

両車のスペックを比べると、パワフルな2800ディーゼルエンジン搭載のハイエースは最高馬力も151PSとなり、加速性能や走行性能が高くなっています。NV350キャラバンが搭載するエンジンは2400ディーゼルエンジンのため、最高出力は129PSとなります。ディーゼルエンジンモデルで比べるとパワー面ではハイエース、燃費面ではキャラバンに軍配があがっています。

また、2車種の車両サイズは全高10mm違いである点を除くとほぼ同じです。ただし、最小回転半径でみると0.2mの差があり、ロングボディながら小回りが利くといった点ではハイエースとなります。
しかし積載性ではハイエースの最大積載量1,000kg/850kgに対し、NV350キャラバンの最大積載量は1,200kg/950kgとキャラバンはより多くの荷物を積み込むことが可能になっています。

ハイエースとキャラバンの中古車買取相場状況は

商用車は自家用車と比べて中古車の需要がはっきりしているため、国内においても再販がしやすい車といえます。
また、ハイエースバンやキャラバンのようにもともと商用車としての設計で製造される車は、耐久性が高く多走行や低年式車でもまだまだ使用出来る車がほとんどです。国内市場では年式や走行距離が再販時の価格に大きく影響するため、買取価格も下げられることがありますが、海外で人気の商用バンの場合、発展途上国など新車供給が不足し足りていない地域や、費用面で新車の購入は難しいというユーザーの需要が高いため、国内で高く売れなくても海外で高く売れる可能性があり、海外中古車輸出業者では買取額が下がりづらい傾向です。

こちらでは、ハイエースとキャラバンの現在の中古車買取相場の状況について詳しく解説します。

ハイエース(トヨタ)の最新中古車買取状況は

ハイエースは日本国内の商用車シェアの多くを占めている人気車種です。人気である故に、トヨタディーラーで新車購入をしようとして注文をしても工場出荷時期までの日数がかかるといわれているため、いち早く必要とする人は新古車登録済の中古車在庫を探すといった人も多く、中古車市場では低走行高年式車のリセールバリューの高さは圧倒的と言われます。また、現在は新型ウィルスの感染拡大の影響を受けて部品が供給不足に陥っていることもあり、通常以上に工場出荷までの時間がかかる可能性があると公式ウェブサイトより発表されているため、さらに中古車買取相場が高くなっています。

ハイエースといえば、盗難車両被害件数において7年連続で日本一位となってしまった不名誉ながら人気の高さがわかるランキング実績もあります。特にハイエースを海外へ輸出することを目的とした窃盗団が存在するといわれていて、ハイエースだけを狙う犯罪も多かったことから、盗難対策としてエンジンイモビライザが標準装備となりました。これほどに海外で人気となった理由は、ハイエースの耐久性の高さとトヨタ自動車への信頼性、海外での知名度だったようです。

キャラバン(日産)の最新中古車買取状況は

キャラバンは、2021年10月にビッグマイナーチェンジを行いました。
マイナーチェンジでの変更点として、ディーゼル車には変わる部分はないものの、ガソリン車モデルは車名を前回のモデルチェンジの時に変更していたNV350キャラバンからキャラバンへと戻ることになりました。
ガソリン車の変更された内容として、フロントグリルやフロントバンパーなどのエクステリアデザインが刷新され、ボディカラーの展開もピュアホワイトパール・ミッドナイトブラック・ステルスグレーの3色が追加になりました。ビッグマイナーチェンジにより、車名が知名度の高いキャラバンに戻ったことや、商用利用で人気の標準色となる3色が追加されたことはガソリン車モデルの買取相場にプラスの影響を与える可能性が高くなっています。知名度が高い車であるほど、再販時に次のユーザーの買い手がつきやすいことや、商用車で人気のボディカラーが追加されたことで再販時に企業が求める中古車需要に合致することがプラスになるためです。中古車買取で買取価格を上げることには、買取から再販するまでの在庫(ストック)リスクがなく、すぐに高く売れる車ほど高く買取が出来ます。キャラバンは、今回のマイナーチェンジが中古車買取状況にプラスに働いたと言えるでしょう。

まとめ

こちらでは、トヨタのハイエースと日産のキャラバンという商用車のなかでも人気のバンについて、詳しく解説しました。
特に現在販売中の上記車種について、類似グレードのスペックで比べていますが大きな差はありません。しかし元々の人気と知名度の高さで、まだまだハイエースはトップに君臨しています。
ハイエースの人気が高いことや、現在の部品供給不足の影響による生産の遅延が、中古車市場でのハイエースの価値を高めることになり今後買取相場に大きな影響を与えるかもしれません。

今後商用バンを購入する予定がある方、中古の商用バンの売却に悩んでいるという方は、ぜひ参考にご覧ください。

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