故障・修理

車のエアコン修理費用の相場は?故障の原因や修理の依頼先まで解説!

車のエアコン

車の中は夏は暑く、冬は寒くなるためエアコンは必須です。車のエアコンが故障してしまっていると、車内で快適に過ごすことができませんよね。エアコンの不調を感じたら異常が起きている原因を探り、正しく対処することが重要です。
ここでは、車のエアコンの故障の原因や修理にかかる費用、修理を依頼する業者ごとの特徴についてご紹介していきます。車のエアコンが故障した方や、エアコンに不調を感じている方はぜひ参考にしてみてください。

冷房の故障の原因と修理費用

車のエアコンの冷房は、冷媒をエアコンシステム内で循環させ、液体が蒸発するときに熱を奪う原理を利用して車内を冷やす仕組みです。常温では気体である冷媒は、コンプレッサーを使うことで液体となり、エアコンシステム内を循環して冷房として機能します。コンプレッサーはエンジンの動力を使用するため、車の冷房を入れるとガソリンの消費が早くなります。
まずは、冷房の調子が悪い場合に考えられる原因から見ていきましょう。

エアコンガスの不足

車の冷房がなかなか冷えないと感じたら、エアコンを冷却するために使われるエアコンガスの不足が原因かもしれません。エアコンガスの不足で冷房の調子が悪い場合は、エアコンガスを補充するだけで冷房の効きが良くなる可能性が高いです。
エアコンガスの補充だけであれば、3,000~5,000円程度で行うことができます。

エアコンガスの漏れ

エアコンガスは密封された状態になっているため、基本的には漏れることはありません。しかし、車を長く使用しているとパイプなどの部品が傷み、そこからエアコンガスが漏れてしまうこともあります。エアコンガスが漏れてしまっている場合は、ガス漏れが発生している箇所を特定し、その部品の修理や交換を行う必要があります。
ガス漏れが発生している部品の修理や交換を行う場合、2~5万円程度かかる可能性が高いです。

コンプレッサーの故障

コンプレッサーとはエアコンの作動時にカチッと音がする部分のことです。冷房を入れると電磁石に電力が流れ、電磁クラッチがエンジン動力を伝えるのがコンプレッサーなので、エアコンの心臓部分とも言えます。コンプレッサーが故障している場合、エンジン動力がコンプレッサーに伝わらなくなり、冷房が効かなくなってしまうのです。
コンプレッサーの故障は専門家でないと特定することが難しく、修理や交換にかかる費用も5~10万円と高額になっています。長く乗っている車であれば、買い替えなどを検討した方がいいかもしれません。

暖房の故障の原因と修理費用

車の暖房は、エンジンが燃料を燃焼して発生させるエンジン熱を利用します。エンジンをかけて発生させた熱は冷却水で冷やされ、温度が上昇した冷却水に風を当てると温かい空気が発生し、その空気が車内に送り込まれることで暖房として機能します。そのため、暖房を使用するのにガソリンを消費することはありません。
では、暖房の調子が悪い場合に考えられる原因を見ていきましょう。

サーモスタットの故障

暖房が効かなくなる原因として一番考えられるのは、冷却水の温度を調整するサーモスタットの故障です。サーモスタットとは、エンジンを素早く温めるために冷却水の通り道を封鎖する部品のことで、エンジンの温度が上昇してきたら、冷却水をエンジンの冷却ラインに循環させることで水温を調整します。サーモスタットが故障していると冷却水の温度が十分に上がらず、暖房が正常に機能しなかったり、オーバーヒートを起こす可能性もあります。サーモスタットが故障している場合は、速やかに交換するようにしましょう。
サーモスタットの交換には1万円前後かかりますが、サーモスタットの故障によって重大なトラブルが起きてしまった場合、修理費用が高額になってしまうので、きちんと交換するようにしましょう。

冷却水の不足

冷却水が不足しているとエンジン熱をうまくコントロールすることができなくなり、暖房が効かなくなってしまいます。冷却水が不足している場合は、冷却水を補充するようにしましょう。
冷却水の補充は、1,000~2,000円程度で行うことができます。

冷却水漏れ

冷却水漏れによって冷却水が不足している場合は、冷却水漏れの原因となっている部品を特定し、修理する必要があります。冷却水漏れの原因として考えられるのは、ラジエーターやウォーターポンプの故障などです。
ラジエーターやウォーターポンプが故障している場合、修理に3万円前後必要となります。

エアコンの修理はどこに依頼する?

車のエアコン故障の原因や、原因別の修理費用についてお話ししました。では、故障してしまった場合はどこに修理の依頼をすればいいのでしょうか。車の修理費用は依頼先によって異なることもあるので、それぞれの特徴などを把握しておくようにしましょう。

ディーラー

メーカーやディーラーの保証期間内であれば、ディーラーに修理を依頼することで、エアコンの故障も無料で修理してもらえる可能性があります。しかし、保証期間外の場合、ディーラーの修理費用は他の業者と比較すると高くなる傾向にあります。特に、エアコンのような電装系と言われる部分の修理はディーラーの苦手分野であることが多く、ほとんどの場合、修理を他の業者に外注することになるため、保証期間外のエアコン修理は費用が高額になりやすいです。

整備工場

車検や車の点検などで普段から利用している整備工場などがある場合、そこにエアコン修理の依頼をすることをおすすめします。修理費用もディーラーと比べると安く済みますが、小規模や個人経営の業者の場合は、交渉次第でさらなる値引きを引き出せる可能性もあります。また、整備工場には技術力のある整備士が在籍していることがほとんどなので、安心して任せることができます。

カー用品店

店舗によって差はありますが、エアコンの修理費用が比較的安く済むのは、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店です。ただし、修理内容が複雑になる場合などは対応できないこともあるので注意しましょう。

電装屋

車の修理の中でもエアコンの修理は電装系と呼ばれ、車両本体の整備とは異なるため、一般的な自動車整備士などは専門外であることがほとんどです。そのため、エアコンの修理を依頼するのに一番確実なのは、自動車整備士ではなく、電装関係の専門業者である電装屋です。電装屋であれば、修理費用も整備工場と同じくらいで済みます。
ディーラーにエアコン修理を依頼した場合、この電装屋に外注することが多く、ディーラーを通さなければ修理依頼を受け付けていない電装屋もいます。しかし、最近ではインターネットから直接修理の依頼をすることができる電装屋もあるので、一度調べてみるようにしましょう。

ガソリンスタンド

ガソリンスタンドでは、給油の際に点検も兼ねて、気軽にエアコン修理の依頼をすることができます。しかし、整備工場などよりは少し費用が高くなりやすく、カー用品店と同様、修理内容が複雑な場合は対応できない可能性もあるので注意しましょう。

まとめ

車内を快適な温度に保つために欠かすことのできない車のエアコンは、異常を感じたら故障の原因をきちんと突き止め、修理することが重要です。しかし、故障している箇所やその修理内容によっては、修理費用が高額になってしまう可能性もあります。車に長く乗っていたり、乗り換えを考えるタイミングの場合は、一度車を査定に出して買取価格を把握した上で修理費用と比較し、乗り換えるかどうかを検討することをおすすめします。

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