故障・修理

【コンパウンドを上手に使った車傷の修復方法】用途別の選び方

車傷の修理道具としてはさまざまなものがありますが、その中でも頻繁に使用するのがコンパウンドです。コンパウンドは浅い傷であれば自分でも簡単に修復できますし、上手に使えば大抵の傷は何でも修復できます。コンパウンドを使いこなすには直し方も大切ですが、どの種類を使用するかも重要です。 コンパウンドにはいろいろな種類があり、それぞれで用途が違っています。コンパウンドの種類を把握して、上手に車傷を補修しましょう。

研磨剤と薬剤が調合されたコンパウンド

そもそもコンパウンドとは何かですが、これは粉状の研磨剤と薬剤を調合したものであり、簡単にいえば車の磨き剤です。コンパウンドは傷周辺の塗装を剥がし、そこに薬剤を塗り込むことで剥がれた塗装を馴染ませて傷を修復していきます。 研磨剤が含まれているので使用には注意が必要ですが、単に削っているだけではなく、削りながら薬剤によって修復しているということは覚えておきましょう。

傷に合わせてコンパウンドを使い分ける

コンパウンドは傷周辺の塗装を削り落としながら修復していくものですが、傷の種類に合わせて使用すべき種類は違ってきます。種類が違っても基本的な原理は同じですが、用途に合ったものを使用するのが一番効果が出ますし、傷も綺麗に修復できます。 また使用用途の異なるものを使用すれば、場合によっては傷を広げてしまう可能性もあるので注意が必要です。コンパウンドの種類を知り、補修する傷に合わせて上手に使い分けましょう。

傷、汚れの種類を把握する

使用するコンパウンドを決めるためには、まずは車傷の状態から確認しなければなりません。車傷と一口にいっても種類はさまざまですし、水性汚れ、油性汚れ、凹みなどがあります。同じ車傷でも傷の種類が違えば処置が違いますし、どのコンパウンドを使用すべきかも異なります。 いきなり修理するのではなく、まずは傷の状態をしっかり確認し、どの傷に該当するかを見分けることが大切です。

削る箇所で粒子の大きさを変える使い分け

コンパウンドは種類によって粒子の大きさが違いますので、削る箇所や傷の種類によって粒子の大きさを使い分けることが大切です。基本的には粒子が粗いほど磨く力が強く、粒子が細かいほど弱くなります。塗装の剥がれや錆を落とすのであれば研磨力の強い大きな粒子を使用しますし、仕上げてツヤ出しをするなら粒子の細かいものを使用します。 使用する粒子の大きさを間違えると、効果が得られなかったり、傷を広げてしまう可能性もあるので注意しましょう。

形状別のデメリットを知った使い分け

コンパウンドの形状は大きくペースト状と液状に分けられ、それぞれメリット・デメリットが違います。ペースト状は車体につけても流れ落ちない、液状は広範囲に広げられるなどのメリットがありますが、それぞれのデメリットを知った上で使い分けることも大切です。 たとえばペースト状は伸びが悪いため、広範囲の作業には不向きです。逆に液状は広範囲に広げられるものの、天候次第ではすぐに乾きますし、液だれをして不要な場所にまで広がる可能性があります。デメリットを理解した上で、どちらを選ぶべきかを考えましょう。

成分別の特徴を知った使い分け

コンパウンドは成分にも種類があり、大きく水溶性と油溶性の2つに分けられます。水溶性は研磨力に優れており、強く削れるものの削りカスが出ます。対して油溶性は細かい作業に適していて、研磨力が弱いことが特徴です。それぞれ必要なシーンが違いますので、傷の種類や補修の段階に合わせて使い分けることが大切です。

コンパウンドの上手な使い方

コンパウンドは傷の種類や用途に合わせて使い分けることが大切ですが、それだけではなく上手に使うためのポイントを知っておくことも大切です。傷に合わせて上手にコンパウンドを選べれば補修もしやすいですが、それも使い方を間違えると意味がありません。 どれだけいい道具を持っていても、上手に使えなければ効果はありませんので、正しい使い方を知っておきましょう。コンパウンドは使い方次第で得られる効果が大きく違いますし、ポイントを知って補修することが、車傷を綺麗に直すコツです。

シャンプー洗車で汚れや埃を落とす

コンパウンドをいきなり使用するのではなく、使用前にシャンプー洗車などで、汚れや埃をしっかり落としておきましょう。埃などの汚れがついた状態では、コンパウンドで磨いてもうまく削れないことが多いですし、丁寧に磨いても綺麗にならない可能性があります。 また傷口にゴミが残っていれば、それを車体に塗り込んでいくことで傷を広げてしまったり、新たに傷を作ってしまう可能性もあります。傷を増やさないためにも、綺麗な状態にしてから補修していくことが大切です。傷の内部には小さなゴミがたまっていることも多いので、とくに念入りに洗っておきましょう。

保水性の高いスポンジか布を使用する

コンパウンドで磨く場合は、スポンジか布を使用します。磨けるものであれば何でもよいのですが、より効率的に補修したいなら保水性にもこだわりましょう。保水性の高いスポンジや布を使用することで、コンパウンドが乾きにくく長持ちします。 コンパウンドが乾けばまた付け足さなければなりませんし、作業効率は落ちてしまいます。自宅に保水性の高いスポンジや布がない場合は、コンパウンドの補修用に購入を検討してもよいでしょう。コンパウンド専用のスポンジも数多く販売されていますので、それを選ぶのもおすすめです。

3種類を使用すると綺麗な仕上がりになる

コンパウンドは粒子や形状の違いなどがありますが、どれかひとつを使用するのではなく、それぞれ使い分けるのがおすすめです。綺麗に補修するためには3種類を使い分けることがポイントで、通常→細かい粒子のもの→液体の順番で磨いていきましょう。 この順番で磨くことで、傷周辺の塗装の削り落としから薬剤の塗り込み、ツヤ出しまでがスムーズにおこなえます。コンパウンドを複数種類使用する場合は、コンパウンドごとにスポンジを分けることが大切です。同じスポンジを使用すると、粒子の細かいものは粒子の粗いものに負けてしまい、効果が得られないので注意しましょう。

コンパウンドを使用する際の注意点

コンパウンドは車傷の修理道具としては代表的なものであり、自分でも簡単に補修できるため非常に便利です。しかし使い方にはポイントがあるように使用するときには注意点があり、綺麗に補修できないばかりか傷を広げてしまう可能性もあります。 傷が広がったり増えたりすれば、結局は業者に依頼することになって二度手間ですし、修理費用も余計にかかります。注意点を理解して、手間を増やすことなく上手に補修しましょう。

浅い傷以外には使用しない方が良い

コンパウンドは上手に使えばさまざまな傷を治せますが、それにも限度があります。コンパウンドで補修可能なのは、基本的には浅い傷のみです。深い傷などで使用してしまうと、傷を広げてしまう可能性あるので注意しましょう。 とくに塗装の下の白色が見えていると補修は難しく、余計に悪化させてしまう可能性が高いです。塗装の内部が見えている場合は、自分で修復するのは難易度が高いので、余計な手を加えず業者に依頼した方がよいでしょう。

直射日光は避けて作業すると効率が上がる

車傷の修理は天気のいい日におこないたいと考える人も多いですが、コンパウンドを使用するなら直射日光は避けなければなりません。直射日光に照らされている状態で作業をすると、コンパウンドがすぐに乾いてしまい、作業効率が落ちてしまいます。 天気自体はいい日にやっても構いませんが、作業は直射日光を避け、ガレージの中など屋根のある場所でおこなうのがおすすめです。

タイヤや樹脂製のバンパーには使用しない

コンパウンドは浅い傷、細かい傷であれば簡単に補修できますが、直せるのはあくまでボディーの塗装面のみです。浅い傷であっても、タイヤや樹脂製のバンパーなどには使用しないようにしましょう。コンパウンドは研磨剤と薬剤で塗装を剥がし、薬剤を馴染ませるものです。 樹脂の場合は薬剤が馴染まず、研磨して新たに傷を作ってしまうことも少なくありません。説明書に使用可能箇所は細かく記載されていますので、必ず確認しておきましょう。コンパウンドは基本的にはボディーの塗装面に使用するものであり、それ以外の箇所での使用は控えた方がよいです。

脱脂剤を使用したリペアの確認がおすすめ

コンパウンドは油溶性のものがあり、これは研磨とツヤ出しを同時におこなえるので便利です。しかしコンパウンドで磨いただけでは本当に傷が補修できているかわかりませんので、作業後は脱脂剤を使って油分を綺麗に取りましょう。 油分を取ることで傷がなくなっているかが確認できますので、脱脂して傷があれば再度磨き、作業後脱脂をおこなって傷が消えたのを確認することが大切です。

コンパウンドの知識を高めて正しく修復する

コンパウンドは車傷の補修では頻繁に使用するものであり、非常に便利なツールです。しかし使い方を間違えると効果が出なかったり、場合によっては傷を悪化させる可能性もあります。コンパウンドにはさまざまな種類があり、それぞれ用途も異なります。コンパウンドの正しい知識を身に付け、上手に使い分けて車傷を綺麗に補修しましょう。

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