故障・修理

イグニッションコイルの交換時期や交換費用は?故障の症状も解説

イグニッションコイルとは、エンジンを始動させるために必要となる重要な部品です。イグニッションコイルはガソリンエンジンに点火する際、高い電圧を発生させる部品のため、車を使用しているとどんどん劣化していきます。劣化したイグニッションコイルをそのままにしておくと、エンジンのかかりが悪くなったり車の速度が出なくなるなどの不具合が生じ、最悪の場合、重大な故障につながってしまう恐れもあります。
ここでは、イグニッションコイルの交換時期の目安や交換費用相場、故障の症状などについて詳しく解説していきます。

イグニッションコイルの交換時期の目安

車の部品には寿命があります。交換や修理を行わず、同じ部品をずっと使い続けていれば不具合が起きてしまうため、適切な時期に交換や修理を行う必要があります。では、イグニッションコイルの交換時期の目安はいつ頃なのでしょうか。

交換の目安は走行距離10万キロ

イグニッションコイルの適切な交換時期は、車種や車の使用状況などによって異なりますが、走行距離10万キロが目安であると言われています。走行距離が長いということは、それだけ車を使用しているということです。走行距離が10万キロ前後になると、イグニッションコイルに限らず、エンジン回りの部品は劣化しやすくなります。走行距離が10万キロに達している場合は、不具合などがないか一度点検を受けるようにしましょう。
新車購入から10年経った頃が交換時期の目安だと言われることもありますが、イグニッションコイルはエンジンを使えば使うほど劣化していく部品です。エンジンに負荷がかかった分だけ劣化していくことを考えると、経過年数よりも走行距離で交換時期を判断した方がいいでしょう。

イグニッションコイルを交換すべき理由

車の部品は定期的に交換する必要がありますが、イグニッションコイルを交換すべき理由とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
イグニッションコイルを交換せずに使い続けて故障してしまった場合、マフラーの触媒などの高価な部品を傷めてしまう恐れがあります。マフラーの触媒は部品自体が高価な上に、修理にも技術が必要となるため、作業工賃も高額になります。マフラーの触媒が傷み、修理が必要になった場合、部品代と工賃を合わせると30~80万円ほどかかってしまう可能性もあります。
また、イグニッションコイルを交換すべき理由はそれだけでなく、適切な時期にきちんと交換しておくことで、下記のようなメリットを得ることができます。

  • 燃費が良くなる
  • アイドリングが安定する
  • エンジンの安定性が増す
  • 吹き上がりが良くなる

イグニッションコイルの交換は、きちんと行うようにしましょう。

イグニッションコイルの故障で現れる症状

イグニッションコイルが故障してしまうと、エンジンの動作などに不具合が生じるようになります。イグニッションコイルが故障してしまった場合はすぐに交換する必要があるため、故障の症状にはどのようなものがあるのかを確認しておきましょう。

加速しにくくなる

アクセルを踏み込んでいるのに加速しにくい、加速力を感じにくいという場合は、イグニッションコイルに不具合が生じている可能性があります。イグニッションコイルに不具合が生じ、エンジンの出力や動作が不安定になると、エンジンの内部で発生するエネルギーが低減してしまうため、加速しにくくなってしまうのです。

エンジンがかかりにくくなる

通常、キーを回すとすぐにエンジンがかかるようになっていますが、キーを回してもエンジンがかかりにくい場合、イグニッションコイルに不具合が生じている可能性があります。イグニッションコイルの変圧能力が弱まり、高電圧を発生させることができなくなってしまうと、スパークプラグが上手く作動せず、エンジンがかかりにくくなってしまうのです。何度かキーを回さないとエンジンがかからなくなってしまったら、イグニッションコイルの故障を疑うようにしましょう。

アイドリングが安定しない

エンジンをかけている状態で停車し、アクセルを踏まずにエンジンを空回ししている状態のことをアイドリングと言います。アイドリング時、エンジン音にバラつきがあったり、マフラーから異音がする、エンジンが止まるなどの不具合が生じた場合は、イグニッションコイルが故障している可能性があります。

エンジンのチェックランプが点灯する

エンジン内部の部品に何らかの異常が起きている場合、エンジンのチェックランプが点灯します。この場合、エンジン内部のどの部品が故障しているのかは分からないため、イグニッションコイルの故障であると断定することはできませんが、可能性は十分にあります。
エンジンのチェックランプが点灯しても、その場ですぐに車が故障してしまうことはないので、まずは落ち着いて車を安全な場所に停車させ、ディーラーや修理工場に連絡するようにしましょう。

イグニッションコイルの交換費用はいくら?

イグニッションコイルの交換費用は、業者に依頼するか自分で交換するかによって異なります。それぞれの場合の交換費用相場を見ていきましょう。

業者に交換を依頼した場合

イグニッションコイルの修理や交換をディーラーや整備工場に依頼した場合の相場は、車種や年式、車の状態によっても異なりますが、イグニッションコイル1つにつき10,000~15,000円程度です。しかし、イグニッションコイルは1つのエンジンに複数あるため、イグニッションコイルを一度も交換していない、もしくは前回交換した時期が全て同じだという場合は、1つだけでなく全てのイグニッションコイルを同時に交換した方がいいでしょう。全てのイグニッションコイルを同時に交換する場合は、イグニッションコイルの部品代と工賃を合わせて、30,000~40,000円程度かかることもあります。
しかし、これはあくまでも相場であり、依頼する業者によってイグニッションコイルの交換費用は異なります。業者に交換を依頼する場合は、複数の業者で見積もりを取り、交換費用を比較することをおすすめします。

自分で交換する場合

自分でイグニッションコイルを交換する場合、まずは交換の必要があるかどうかを点検しましょう。イグニッションコイルに異常があるかどうかを点検するためには、スパークギャップテスター、プラグコードリークテスターという器具が必要になります。これらの器具は、ネットなどで15,000円程度で購入することができます。
しかし、いざ交換するとなると、交換する新しいイグニッションコイル、メガネレンチ、プラグレンチも必要となる上、かなりの手間がかかります。新しいイグニッションコイルは、4つセットで10,000~15,000円程度が相場で、ネットなどで購入することができます。
自分でイグニッションコイルを交換することは可能ですが、エンジン回りは車の重要な部分であるため、ディーラーや整備工場などに依頼することをおすすめします。

スパークプラグも交換する場合

イグニッションコイルの交換が必要となる場合、イグニッションコイルによって動くスパークプラグという部品の交換も必要になります。スパークプラグが劣化してしまうと、プラグが作動するためにさらなる高電圧が必要となり、イグニッションコイルに負担がかかってしまうのです。スパークプラグはイグニッションコイルに比べ安価で、1つ1,000円程度が相場です。スパークプラグもイグニッションコイル同様、1つだけではなく、エンジンに搭載されている複数のものを同時に交換した方がいいいでしょう。
また、イグニッションコイルとスパークプラグは同時に交換することで工賃が安くなることもあるので、同時に交換するようにしましょう。

まとめ

イグニッションコイルは、エンジンを正常に動かすために必要となる重要な部品です。そのため、交換時期をきちんと守り、常に不具合のない状態を保つ必要があります。イグニッションコイルの故障の症状と思われるものが現れた場合はすぐに点検し、交換を行うようにしましょう。
また、イグニッションコイルの交換時期の目安である走行距離10万キロに達した車は、イグニッションコイルに限らず様々な部品が劣化し、交換の必要がある場合がほとんどです。複数の部品の修理や交換が必要となる場合は、費用がかなり高額になる可能性もあります。その場合は、新しい車に乗り換えるタイミングとして考え、買い替えを検討してみてもいいかもしれません。カーネクストでは、故障車や不動車などのお買取も積極的に行っております。無料で査定が可能ですので、修理費用の見積もりと一度比較してみてはいかがでしょうか。

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