車を運転しているときに、車の下からいつもとは違った音がし始めたら、マフラーの故障を疑わなければなりません。今までとは違った音がしている場合は、マフラーに穴が開いている可能性がありますので、気が付いたときにはすぐに確認し、修理することが大切です。マフラーの穴は放っておいてもふさがりませんし、余計に悪化を招きますので、放置はしないようにしましょう。
目次
大きい音の原因
エンジン音がやけに大きく聞こえるようになれば、各所の故障を疑う必要があります。特に注意が必要なのがマフラーであり、大きい音=マフラーの故障だと考えてもよいでしょう。なぜ車から大きな音がするようになるのか、その原因を探ってみましょう。
音がいつもと違うと感じたら排気マフラーをまずは疑う
大きな音がすれば、まずは排気マフラーの故障を疑いましょう。マフラーは車の後ろ部分についている筒状のものであり、ここから排気が出されています。マフラーは排気のためだけではなく、エンジンの音を抑える効果も担っているため、ここが故障するとエンジン音が大きくなります。
マフラーが故障すると消音効果を失う
マフラーには消音効果があり、穴が開き故障することで、その効果を失ってしまいます。マフラーの中にはエンジンからの排気音を遮断するいくつもの仕切りがあり、それが吸音材の役割を果たしています。音を遮断する仕切りは複数ありますが、それらに穴が開いてしまうことで搭載されている吸音材が少なくなってしまい、結果的に音が大きくなります。
どうして穴があいてしまうのか。その原因とは
マフラーに穴が開くとエンジン音が大きくなりますが、ここで考えたいのがなぜマフラーに穴が開くのかです。マフラーに穴が開いてしまうことにはさまざまな原因が考えられますので、何が原因となって故障を招いているのかをみていきましょう。
腐食
マフラーに穴が開く原因としては、腐食が考えられます。マフラーに錆が発生し、それが腐食を招いて穴を開けてしまうのです。マフラーの材質は車によってさまざまですが、基本的には金属、ステンレスでできています。 ステンレスは錆にくい材質ではありますが、それでもまったく錆びないわけではありません。長年使用していれば経年劣化もありますし、少しずつ錆が進行してしまうため、腐食し、穴が開いてしまいます。
走行中の接触
マフラーは車の後ろ部分についている筒ですが、目にみえている以上に実際には非常に長く、後ろの筒から車体の下まで通っています。簡単にいえば、車の下部分から後ろ部分まで長く通っている管がマフラーであり、これが段差を超えるときなどに路面へ接触し、穴が開いてしまうこともあります。 車種によってはマフラーの位置が低い場合もありますし、車高を変えている場合などは特にマフラーをぶつけやすいので注意が必要です。
塩害
マフラーに穴が開く原因としては、塩害も考えられます。冬場には凍結防止として、塩化カルシウムをまくことがありますが、これも塩分を含んでいます。これがマフラーに触れるなどして塩分が付着して、そこから穴が開いてしまうこともあります。 また、海が近い所に居住している場合は、潮風にる塩害を招きやすい傾向にあります。海辺の近くに住んでいたり、海辺を走る機会が多い場合などは、塩害によって穴も開きやすいので注意しましょう。
マフラー内部に溜まる水
マフラーは水分を含んだ排気が通るところであり、常に外気に触れる部分です。冬場などは外気温が低いため、排気と外気の温度差が大きくなってしまうと、温度差で気化した水分が冷やされ水へと変化します。それがマフラー内に溜まることで、錆など穴が開く原因を作ってしまいます。 原理としては結露を思い浮かべるとよいでしょう。マフラー内外の温度差によって水滴ができてしまい、それがしっかり乾燥していないと錆ができてしまいます。
穴を修理したい場合、どうすれば良いのか
マフラーの穴ができればすぐに修理しなければなりませんが、修理するといっても自分で直すのか、あるいは業者に依頼するのか、どちらかを選ばなければなりません。マフラーの穴をふさぐのは自分では難しいと感じる人も多いですが、軽度なものであれば自分で補修することも可能です。故障の程度によって修理方法は違いますので、穴の大きさや具合などに合わせて、どのように修理すればよいのかを知っていきましょう。
市販の補修用品を使う
穴の大きさにもよりますが、小さいものなら市販の補修用品で直せます。カー用品店やホームセンターなどでは、補修用のパテが売られていますので、これを購入しましょう。ここで注意が必要なのが、パテはきちんと耐熱用のものを買うことです。 マフラーは熱が発生する部分ですので、耐熱用のものを選ばなければなりません。パテを使用して補修する場合は、まずは穴の周辺の錆や汚れを落とし、きれいにしてからパテを塗りつけていきます。錆などがついたままパテを塗ってしまうと、すぐにはがれてしまうので、必ずきれいな状態にしてから塗りましょう。
整備工場で修理
自分で直せない大きさの穴であれば、無理せず整備工場に修理を依頼しましょう。整備工場での修理の場合は、パテによる補修ではなく、溶接による補修がほとんどです。溶接はパテと違って単純に穴をふさぐだけではありませんので、修理後の耐久性は高いです。 パテでも穴をふさぐことはできますが、あくまで一時的な処置ですし、のちのちの耐久性なども含めて考えるのであれば、整備工場に修理を依頼した方がよいでしょう。
車自体が古くなっている場合
上記の通り、マフラーの修理はそこまで高額になる事はありませんが、マフラーが痛むという事は車自体が劣化している状態にあります。そんな状態では、当然マフラー以外の部分でも修理やパーツ交換が必要な部分が出てくる事になりますので、ランニングコストが異常に膨らむ時期になります。
なので、修理をせずに車の買い替えを行った方が、長い目で見ればコスパが改善する可能性があるのです。もちろん、今の状態の車の査定額がいくらになるのか次第な部分となりますので、一度検討しておくべきでしょう。
車の買い替えを検討の場合
今の車を処分して、新車への買い替えを検討の場合は、今の車を高く売る事でトータルコストを抑える事が可能となります。そこで必要になるのは車の売り先を海外販路持ちの業者にする事です。
近年の傾向として日本で出た中古車は国内ではなく海外で売った方が高値になる事が多く、それに伴い輸出販路のある業者での買取額が上昇傾向にあるのです。
なので、もし車を売る場合は、海外販路持ちのカーネクストをご利用いただき、少しでも高値で売っていただければと思います。なお、カーネクストは中古車だけではなく、故障車や廃車の買取も可能ですのでかなり万能な業者となっています。
修理費用が高く感じる理由
車の修理をするとなれば、修理代が高いとイメージする人は多いです。確かに修理によっては数万円から場合によっては数十万円の修理代がかかることもありますし、高いとイメージしてしまうのも無理はありません。しかし、これはあくまで大掛かりな修理のみであり、実際にはそれほど費用は掛からないことが多いです。マフラーの修理でも程度によってかかる金額は違いますが、相場としてはどれくらいかかるのでしょうか。
補修程度ならそんなに高くない
マフラーに穴が開いた場合でも、小さな穴なら修理費はそれほど高くはなりません。これは自分で直す場合も、整備工場に依頼する場合も同じです。小さい穴であれば、パテなど市販の補修材だと千円以内で購入できることがほとんどです。 また、工場での修理を依頼した場合でも、溶接修理なら数千円程度が多いです。小さい穴なら簡単に直せますし、費用もかからないので異変を感じたら素早くチェックし、早めに修理することが大切です。
交換となると高額になる
小さい穴なら簡単な修理で済みますので、修理代はそれほどかかりませんが、大きな穴となれば修理費はさらにかさみます。穴が大きければ大きいほど修理にかかる費用はかさみますし、穴が大きすぎると修理ができず、パーツ交換となってしまうこともあります。 マフラーを交換するとなれば、部品代が高くつくので注意が必要です。車種によって金額は異なりますが、平均的には2万円程度かかると思っておきましょう。
修理の必要性と重要性とは
マフラーは普段はあまりみない部分ですし、仮に穴が開いていても走行に問題さえなければ放置してしまう人が多いです。しかし、マフラーに穴が開いた場合は、素早く修理をしなければなりません。なぜ早期に修理しなければならないのか、修理の必要性と重要性を理解しましょう。
必要性
マフラーに穴が開いているとエンジン音が大きくなってしまい、走っている最中に自分でも不快に思うことが多いです。また、周囲に響く音も大きくなり、騒音被害を起こしてしまう可能性もあるので、人に迷惑をかけないためにも修理が必要です。
重要性
マフラーに穴が開いていると音が大きくなるだけではなく、有毒な排気ガスが出るなど、公害としての悪影響もあります。マフラーのない車は公道を走ることは禁止されており、これはマフラーに穴が開いている場合でも該当する可能性があります。 警察にみつかれば指導、あるいは罰則の対象になりますし、車検にも通りませんので、穴が開けばすぐに修理しなければなりません。
穴のあいたマフラーは早めに修理しよう
マフラーに穴が開くとさまざまな問題がでてきますので、早めに修理しなければなりません。小さい穴であれば自分でも修理できますし、整備工場に依頼しても修理代は安く済みます。放置しているとますます悪化し、周囲の迷惑になりますし、修理代も高くつくので異変を感じればすぐに確認して、必要なら早急に修理しましょう。