先週までエンジンも架かり、いつも通り乗れていた車がエンジンも架からず不動になってしまった。こんな車のトラブル、困りますよね。
バッテリ上がり?故障?と悩む方も少なくありません。車にはバッテリーをはじめとする、さまざまな電気製品が車の作動には必要です。毎日通勤通学に車を利用している方にとって、朝突然車が正常に作動しなくなるとすべての計画がくるってしまうのではないでしょうか。
こちらでは車の生命線であるバッテリについて詳しくご紹介します。バッテリーの交換時期の目安や、どのくらいの時間をかけるとバッテリーは充電が完了するのか?など、まずはバッテリーに纏わる様々なことをご紹介していきます。
目次
車の生命線、バッテリーについて
車のバッテリーは蓄電地タイプで、電力を取り出し使用しながら充電も同時に行っています。一般的に車用バッテリーに使われている蓄電池は、鉛蓄電池が多くなります。
バッテリーの役割とは
車を動かすためにバッテリーは必要不可欠な部材です。バッテリーから電力を取り出し、エンジン始動や電装品への電力を供給します。バッテリーから電力を取り出し使用する度に、貯めている電力は減っていきます。そのため、車を使用しながらオルタネーターで発電し、発電した電力を充電していきます。
エンジンの始動時に電力を一気に供給するほか、電装品のパワーウィンドウ、パワステ、オーディオなどの電力も供給しています。バッテリー上がりになってしまったり、バッテリーが故障するとエンジンをかけることも出来なくなってしまうため、不動車となってしまうのです。
バッテリーに異常がある時
運転席のメーターの近くには警告灯が並んでおり、異常が発生すると点灯します。バッテリーに充電を行うオルタネーターが故障している場合、バッテリーランプが点灯します。走行中にバッテリーランプが点灯した場合、バッテリーかオルタネーターの故障が考えられます。バッテリーそのものが故障している場合もあれば、オルタネーターが故障し、充電ができていない可能性もあるのですが、外出先でエンジンがかからなくなる可能性もありますので注意が必要です。
バッテリーの充電方法と充電時間
バッテリーは蓄電池ですが、バッテリ上がりや、放電してしまうことがあります。充電がない状態のバッテリーは、外部から電力を充電しなければいけません。こちらでは、バッテリーを充電する方法やバッテリー充電に必要な時間をご紹介します。
バッテリーの充電の方法
バッテリーの充電の方法は二つあります。走行が出来る状態であれば、バッテリーの充電は走らせることで充電が出来ます。ただし、バッテリー上がりをおこしていたり、電力が著しく減少してしまっているとエンジンもかけることが出来ないため、走行して充電をすることも出来ません。このような場合は、カーバッテリー充電器を使って外部から電力を充電します。外部からバッテリーを充電するには、業者に充電を依頼するか、ご自身で充電をするかになります。
バッテリーの充電に必要な時間
バッテリーの充電方法によって必要な時間は異なります。
バッテリーを車を走らせることで充電する場合、必要な時間は50~60km/hのスピードでおよそ20分から30分程度です。都市部などで信号が多く停車する機会が多いと、アイドリング状態の期間が多くなり、エンジンの回転数が落ちるため効率よく充電がしづらくなってしまいます。充電走行を行うなら少し都市部から逸れたところで、週一回程度充電ドライブをされるとバッテリーへの負担が少なくなります。
外部からバッテリーの充電器を使って充電を行う場合、完全充電といってバッテリーをゆっくり充電する方法をとるなら約10時間程度必要です。また、過充電になってしまうとせっかく充電をしたのに、バッテリーは負荷がかかってしまいます。10時間充電をしたら充電器を停止することが出来るよう、あらかじめタイマーなどをセットして行いましょう。
業者に依頼する場合は、急速充電を使用する場合もありますので、業者の対応次第で充電にかかる時間は異なります。外出先でバッテリー上がりを起こしてしまい、JAFなどのロードサービスに連絡してバッテリ上がりを解消してもらうなら、急速充電の方法をとることもあるでしょう。予め業者にどのくらいの時間がかかりそうか、聞いておくことをおすすめします。
バッテリーは消耗品
バッテリーは蓄電池のため、乾電池のように使いきりではなく蓄電はできるものの、いつかは蓄電能力が弱くなり使用できなくなってしまう消耗品です。また、バッテリーが完全に蓄電することが出来なくなってしまう前に交換をしなければ、外出時にバッテリーの充電が出来なくなり、電装品が使用できなくなったり、走行が出来なくなる可能性もあります。バッテリーの交換時期のおおよその目安を確認しておき、タイミングよく交換をするように心がけることが安全運転につながります。
バッテリーの交換が必要な状態
バッテリーは故障や、長期間放置などでなく通常の走行を続けていても消耗していきます。蓄電能力が弱くなると、電装品への電力供給も弱くなることから、交換が必要ということがわかります。パワステが重たく感じたり、パワーウィンドウの動きが遅くなったと感じたらバッテリーの蓄電能力が弱くなっているかもしれません。蓄電されている電力を測定するバッテリーの電力測定器を使うと充電が必要な状態になっているのか確認が出来ます。もしも充電をしようとして走行したり、充電器で充電をしようと試みても充電が出来なければ蓄電能力が弱くなり交換が必要な状態です。また、エンジンがかかりにくい、ヘッドライトの明るさが安定しないなどもバッテリーが消耗していて、交換が必要になっている可能性があります。
バッテリーの交換時期の目安とは
バッテリーの交換時期のおおよその目安は、使用状況や使用する環境にもよりますが、およそ2年から3年が寿命といわれています。3年以上バッテリーの交換をしていない場合、たとえ車を利用する機会は少なかったとしても放電していて消耗はすすみますので、交換が必要です。車を使用する機会が少ない方、長期出張で一旦車に乗る機会がない方は、駐車した状態でも車は待機電力が発生しているため、バッテリーのなかの電力は少しずつ減少し勝手にバッテリー上がりになってしまいます。このように放電した状態でおいておくと、消耗もすすんでしまうため、あまり乗らない車を久しぶりにエンジンをかけようとしたらかからず、使用していない車のバッテリーの交換が必要になり費用だけ負担がかかるということも。待機電力を防ぐには、端子をはずしておくことで防ぐことが出来ますが、自然放電を防ぐことは出来ませんので、平均的なバッテリーの寿命である3年はどの車であっても交換の目安といえるでしょう。
バッテリーの充電方法と交換時期の目安のまとめ
あまり使用していない車でもバッテリーは消耗しています。バッテリーの充電方法や、適切な交換時期の目安をしっておくと、トラブルを少なくすることが出来ます。また、使用する機会が少ない車でもバッテリーのような部材は交換は必要となります。乗る機会があまりなく、維持に費用がかかってしまうと損してしまうかもしれません。バッテリーを交換せず放置してしまうとエンジンもかからず不動車となるため、車の価値も下がります。車を売却するなら、より良い状態での査定が買取査定にもプラスとなりますので、使用をあまりしていない車なら、早めに査定を受けることをおすすめします。