車の傷のことを「車傷」といいますが、これは放置しておくと大変なことにつながりますので、素早く修理しなければなりません。車傷の修理は自分で行うこともできますが、面倒に感じてつい放置してしまう人は多いです。放置すると修理に余計な手間がかかることになってきますので、車傷を放っておくリスクを知っておきましょう。
目次
車傷の放置で起こり得る問題
車傷の修理は面倒で放置してしまう人が多いですが、放置することで起こり得る問題はたくさんあります。最初は小さな傷でも放置することでどんどん深刻な状態になってきますので、素早く修理することが大切です。 万が一車傷を修理せずに放置した場合にはどのようなことが起きるのか、そのリスクの高さを知っておきましょう。リスクを知ってどんな車傷にも素早く対処し、事態を深刻化させないことが大切です。
錆が生じる
車傷を放置してしまうと傷に水が入り、塗装が剥げることで、錆の発生する確率が高まります。自動車は鉄の塊ですので、錆は大敵です。錆ができることで見栄えが悪くなることはもちろん、腐食が進めば車体やパーツに穴が開いてしまう可能性もあります。 はじめは小さな傷でも放置することで少しずつ錆が広がり、故障の原因につながることもあるので注意が必要です。傷であればすぐに治せますが、錆を取るとなれば手間も増してしまいます。
修理にかかる費用が高くなる
傷を放置したことで錆の腐食が進んでしまえば、補修箇所の面積が広がってしまいます。いざ修理をするとなった場合、かかる費用が傷を作った直後と比べて高くなってしまう恐れがあるので注意が必要です。傷を作ってすぐであれば修理費は安く済みますが、錆の腐食が広がっているとなれば修理費は跳ね上がります。 また、場合によってはパーツごと取り換えなければならない可能性もありますし、コストの面で考えても車傷は放置すべきではありません。
見た目が悪い
車傷の種類はさまざまであり、擦り傷や線傷もあれば、ボディが大きくへこんでしまうこともあります。自分でへこみを修理するのは難しいので放置してしまいがちですが、へこんだ車は見た目が悪く、周囲の人からは運転が下手だと思われ、よい印象は持たれません。 場合によっては相手に不信感を与えてしまいますし、ビジネスの相手を車に乗せる場合などは、へこんだ車を使っていると恥をかき、失礼にあたる可能性もあります。格好が悪いだけではなく、自身の信用に関わる場合もあるので注意しましょう。
安全面の心配
車傷の種類によっては、安全面に問題を抱えてしまうこともあるようです。たとえば、飛び石でフロントガラスに小さな傷がついて放置した場合などは、傷が広がり走行中に割れてしまう可能性もあります。 最初は小さな傷でも、振動や空気抵抗などで少しずつひびが大きくなることもありますし、割れないまでもひびが大きくなれば、視界を奪われる危険性もあります。安全面の確保は重要なことですし、小さな傷だからと放置するのは危険です。
車の査定額が下がる
車傷を放置してしまうと、どんどん傷は広がり悪化しますし、車の状態は悪くなります。いざ車の売却をしようとした時に、放置した傷が原因となり査定額がマイナスになる場合もあるので、少しでも高値で売りたいなら早めに修理することが大切です。 修理をしてから査定に出すとしても、傷を放置していると修理費ばかりがかさんでしまい、損をする可能性も高いです。傷の有無や程度で査定額は大きく左右されますので、傷が広がらないうちに素早く修理しておきましょう。
ただし、もともと車が古いなどの理由で買取に出す予定だった場合は、下手に自分で修理してから出されるよりも、そのまま買取に出した方が高値になる事が多いです。これは素人が修理する事によって余計に直しにくい状態になってしまい、現状復帰する為に買取店が更に手を加える事になるのです。
また、プロの修理屋に依頼することもオススメしません。完璧に修理することで査定額は多少上がるでしょうが、修理費用以上に査定額が上がる事はありませんので、この場合でもそのまま買取に出した方が査定額はトータルで見ると高くなるのです。
なお、あまりにもへこみがヒドイ場合は通常の中古車買取では値が付かない可能性がありますので、事故車や故障車でも買取を行ってくれるカーネクストに申し込みする様にしましょう。
カーネクストであれば、海外販路を持っている業者ですので、車種や条件次第では日本向けの業者よりもはるかに高額な査定が出来る事もあるでしょう。
放置した車傷を自分で直すコツ
車傷は放置してしまうとどんどん深刻になりますので、いざ修理をしようと思ったときにはかなりの手間がかかります。諦めて業者に修理を依頼する人も多いですが、実は放置した車傷であっても自分で修理することは可能です。 修理業者に依頼するとかなりのお金がかかりますし、可能な限り自分で修理をするのがおすすめです。コツを知っていれば上手に修復はできますので、放置した車傷をきれいに直していきましょう。
しっかりと下準備を施す
車傷を修理する際に気をつけたいのが、いきなり修理作業を始めないことです。修理をする際にはしっかりと下準備をすることが大切であり、まずは車体をきれいにしておかなければなりません。車体に汚れがある状態で修理作業をしてしまうと、きれいに修復できず、場合によっては余計に傷を広げてしまうこともあります。 特に細かい傷などは、傷の中に汚れがたまっていることも多いです。表面の油汚れやホコリを落とし、塗装や作業をしやすくしてから修理を開始しましょう。
錆を落としたら錆止めを散布する
放置した車傷で問題になりやすいのが錆ですが、これは錆落としを使えば簡単に修復できます。錆落としは市販のものでも充分に効果があります。錆に錆落としを塗って数分おき、タオルなどできれいにふき取りましょう。 錆落としを使って錆をなくせば、錆の再発を防ぐため、錆止めを散布しておくことがポイントです。錆を落としただけでは、またすぐに錆びてしまう危険性がありますので、錆止めも忘れずに散布しておきましょう。
へこみにはドライヤーを使用する
へこみは自分では修理できないと思っている人が多いですが、実はそうではありません。軽いへこみであれば、ドライヤーの温風をへこみに満遍なくあて、コールドスプレーで冷やせば直すことができます。軽いへこみであれば何度か繰り返せば直りますので、修理業者に依頼する必要はありません。 ただし、これはあくまで応急処置としての方法ですので、ひどいへこみの場合は諦めて業者に依頼しましょう。
塗料は完全に乾燥させる
塗装の剥がれなどを修復する場合は、塗料を塗ります。塗料を塗った後は、しっかり乾燥させなければならないので、雨の日の作業は避けましょう。塗料が乾燥しないと仕上がりにムラができ、塗った部分が剥げてしまう可能性もあるので注意が必要です。 また塗料は塗っただけで終わりではありません。仕上げにコンパウンドで磨きましょう。コンパウンドは強くこすりすぎると余計な部分まで塗装が剥げてしまいますので、力加減には注意が必要です。
車傷は放置せずに早めに修理しよう
車傷は放置してしまうと傷が広がりますし、修理もしにくくなります。ついた直後であれば直すのも簡単なため、早めに対処することが大切です。車傷は放置してもよくなるどころか悪化する一方ですので、みつければ素早く対処して、愛車をきれいな状態に保ちましょう。