不動車とは、自走できなくなった状態の車を指しますが、完全に故障しているとは限りません。故障していても、整備や修理によって動かせるケースは多く、エンジンの再始動も可能です。不動車のエンジンを再始動させるためには、さまざまなポイントと注意点がありますので、それらを把握して不動車を復活させましょう。
目次
不動車のエンジンを再始動させる手順
不動車であっても、しっかり点検して、整備、修理をおこなえばエンジンの再始動は可能です。しかし一度動かなくなったものをもう一度動かすのはハードルが高く、必ずしも直るとは限りません。またエンジンを再始動させるためには、さまざまな手順を踏まなければならず、順を追って作業を進めることが大切です。 手順通りに進めることが、エンジンを再始動させるためには重要ですので、手順を飛ばすことなく丁寧に作業を進めましょう。
部品の点検を行う
不動車を動かすためには、まずは部品の点検をおこなうことが大切です。動かない理由はさまざまありますが、部品の故障や劣化などが原因であることが多いため、まずは状態を確認しなければなりません。特にゴム類やタイミングベルトなどは、劣化しやすいので注意深く点検して、必要であれば交換もしておきましょう。 またエンジンやエンジンオイル、バッテリーなどもチェックが必要です。部品の点検、交換、整備は可能な範囲ですべてやっておきましょう。
車をきれいにする
車の内部の部品などをチェックすれば、外装もチェックしておきましょう。汚れていたりサビがあったりする場合は、きれいに落としておくことが大切です。汚れた状態で運転すると、周囲に汚れが飛び散り、見栄えが悪く、恥ずかしい思いをすることもあるので注意しましょう。 またサビがついていると、運転機能に影響する他、内部パーツの劣化を招く恐れもあります。サビによって故障することもありますので、綺麗に落としておくことが大切です。汚れなどを落とせば、ワックスなどをかけ見た目を整えておくとよいでしょう。
エンジンをかけてしばらく暖気する
車の中と外をきれいにすれば、いよいよエンジンをかけます。不動車の場合は、エンジンをかけていきなり動かすのではなく、かけた状態でそのままにしてしばらく暖気しましょう。エンジンは長年使っていないとうまく作動しないことも多く、いきなりアクセルを踏んでしまうと、強い負担がかかりエンジンが壊れる、ベルトが切れる、シャフトが折れるなどの故障を招く恐れもあります。まずはしっかり慣らすことが大切ですので、十分に暖機運転をしなければなりません。また、暖機運転をすることでエンジンにオイルがまんべんなく循環し、長年動かしていなかったエンジンを保護する役目も果たします。
慎重に発進する
エンジンが十分に暖まれば、発進させて動作を確認します。このとき強く踏み込むのはNGで、最初は慎重に発進し、ブレーキがきちんと効くかチェックしておかなければなりません。ブレーキが動作していないなら、すぐにエンジンを切り、ブレーキの調整をおこないましょう。 ブレーキが問題なく作動しているなら、ゆっくりと走らせ、慣らし運転をします。動いたからといって油断は禁物で、またすぐにエンジンが切れる可能性もあります。しばらくの間は近所を走るだけで慣らし、徐々に慣れてきてから距離を伸ばしましょう。
不動車のエンジンを始動させる時の注意点
不動車のエンジンを再始動する際にはさまざまな注意点があり、それらを把握しておくことも大切です。きちんと整備すれば、昔のようにエンジンがかかることも多いですが、不動車にはブランクがあることを忘れてはいけません。 車は長く使っていなければ、それだけで劣化しますし、エンジンの状態も悪くなります。やり方を間違えると故障や事故などのリスクにも繋がりますので、注意点はきちんと理解しておきましょう。
動かす前にオイルを交換する
不動車を動かす前には、エンジン関係は特に注意深く点検しておく必要があります。長く使っていないとエンジンオイルは劣化している可能性が高いため、吹きかけや交換をして、ベストな状態に戻しておきましょう。あまりにも古いオイルを使っていると、オイルが固着してエンジンを劣化させてしまい、余計に動かなくなる可能性もあります。万全を期すためにも、エンジン周りのチェックは欠かさずおこないましょう。
アイドリングが安定しない場合は動かさない
エンジンがかったとしてもアイドリングが安定せず、すぐに切れてしまう場合は、無理に動かすのは禁物です。アイドリングが安定しないということは、どこかに欠陥があることが考えられます。無理に動かすと車に負担がかかりますし、場合によってはさらなる故障を招く危険性もあります。 アイドリングの安定は、車の状態を表す指標にもなるため、安定していないなら整備が足りないと考えましょう。
セルを何度も回さない
エンジンをかけるためには、セルを回さなければなりませんが、一度でかからないからといって、何度も回すのはよくありません。セルを何度も回していると、ピストンリングやカムシャフトが摩擦を起こし、劣化を早めてしまいます。 そのまま故障して、さらに状態が悪くなることも多いので注意が必要です。無理にセルを回すのではなく、どこかに不備があると考えて、再度点検をおこないましょう。
問題があったら整備工場に任せる
エンジンが全くかからず、電装品などもつかないのであれば、無理に自分で直そうとせずに、整備工場に任せましょう。自分での点検、整備は限界がありますし、車の状態によってはプロの手でも復旧が難しいこともあります。 きちんと整備をしてもエンジンが全くかからないのであれば、重度の故障を抱えている可能性も高いです。無理に動かそうとすれば、余計に状態を悪くしてしまうので、手を加えずにプロに委ねて修理してもらいましょう。
不動車は慎重に扱うことを心がけよう
不動車はきちんと整備すれば動かせるようになることもありますが、取り扱いは慎重におこなわなければなりません。整備したつもりでも完璧でなかったり、無理に動かして故障や事故を招いたりすることもあります。扱いには十分気をつけ、無理だと感じればプロに任せて修理してもらいましょう。
ただし、車が古くなりすぎている場合は、一度エンジンの修理を行っても今度どんどん修理やパーツ交換が必要になる機会が増えてきますので、そういった状況ではランニングコストの悪化が予想されます。なので、まだまだ走れる状態でもそういった長期的な視点で維持費が増大すると感じた場合は、一度買取に出した際の査定額を見た上で買い替えを検討するべきでしょう。
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