車には多くの人が買い求める人気車がある一方で、人気がなく需要も少ない不人気車があります。不人気車にはさまざまな特徴がありますので、買い替えに際してその特徴を知っておくことが大切です。不人気車の特徴や購入時のポイントなどを知って、上手に車を買い替えましょう。
目次
車の売買目安になる不人気車の特徴
そもそもなぜ同じ車なのに人気車、不人気車が出るのかと疑問に思う人も多いでしょう。人気はさまざまな理由によってつくものであり、それらが上手くかみ合わなければ不人気車となってしまいます。つまり、不人気車にはさまざまな特徴があり、さまざまな理由によって人気が出ないということです。どんな車が不人気車になるのか、その特徴を知って理解を深めましょう。
実用性よりも趣味性が高い
車は大前提として走ることが重要であり、走行面においての実用性が低いと、不人気車になりやすいです。実用性ではなく趣味性が高いモデルだと、一般向きではありませんし、ほかのモデルに人気が出てしまいます。 実用性といってもさまざまなことが理由になりますが、よく挙げられるのが車内空間の狭さなどです。現在の人気モデルはSUVや軽自動車であり、人気の高い車はどれも広々とした車内空間を売りにしています。仮に走行性能に問題がないとしても、車内空間が狭いと使いづらいと感じ、不人気になってしまいます。
高級車や輸入車
高級車や輸入車などは、一見人気車に見えがちですが、実はこれらも不人気車の特徴です。これらは大きい車が多く、駐車や走行などがしづらい傾向にあります。すべての人が運転に自信があるわけではありませんし、扱いづらさから不人気になっています。 また、販売価格も高く、車両保険なども高額な傾向にあり、これも不人気の理由のひとつでしょう。高級車や輸入車はステータスのひとつではありますが、すべての人が車にステータスを求めるわけではありません。多くの人は快適に走りさえすればよいと考えますし、需要と供給のバランスからも、不人気車であると言えます。
排気量が大きい
排気量が大きい車は、最高速度も速く、加速力があり魅力的ではありますが、燃費が悪いのが不人気の理由です。燃費が悪いとガソリンの消費量は増えてしまい、ほかの車よりも維持費がかかってしまいます。また、故障時の修理費が高い、毎年課税される自動車税は排気量の大きさにより税額が決まるため年間の維持費も大きくなる傾向にあります。 走行性能の高さから一部の人に人気ではありますが、これも一般向けとは言えません。レースカーが好きなど、マニアには人気の車も多いですが、維持費の高さなどから、一般的には不人気車とされることが多いです。
知名度が低い
人気車となる理由はさまざまですが、基本的には知名度の高さが重要になります。知名度が低いと、そもそも購入する人が少なく、在庫が余ってしまうため不人気車となります。知名度が低い理由は、生産台数が少ない、宣伝広告の失敗、ほかの人気車の影に埋もれたなどさまざまです。 知名度の低い車でも、隠れたマニアは存在しますが、それでも一般的な人気車のように爆発的に売れるわけではありません。性能が高い車でも、知名度によっては不人気車になる可能性があることは覚えておきましょう。
モデルチェンジ後の前モデル
車は新車が発売されたからといって、必ずしもすべて一から開発されたとは限りません。元あるモデルを改良し、モデルチェンジとして新車が発表されることも多く、新車が発表されると、前モデルの車は不人気車になりやすいです。 もちろん、必ずしも不人気になるとは限らず、新モデルの評判が悪いことで、前モデルが再評価され爆発的に人気となることもあります。しかしこれは稀なケースで、基本的にはモデルチェンジ後は人気が落ち、そのまま不人気車となることが多いでしょう。
一般受けしないデザイン
車は性能も大切ですがデザインも重要であり、一般受けしないデザインだと不人気車になる可能性が高いです。特に色は重要なポイントであり、基本的に人気なのは、白、黒、シルバーなどです。これらは年齢、性別に関係なく使いやすく無難な色ですので、同じモデル内でも人気が出やすくなります。 反対に赤や黄色、緑など原色系の色は、好みが分かれるため不人気車になりやすいです。もちろんポルシェのように、ブランドカラーが確立されていれば、ベーシックな色以外でも人気が出ますが、通常の場合は不人気車になりやすいことは理解しておきましょう。
不人気車は中古車購入の際にメリットがある
同じ車を買うのであれば、不人気車よりも人気車を考える人は多いですが、実はあえて不人気車を選ぶのもおすすめです。不人気車ならではの購入のメリットはいろいろあり、中古車だと特にお得になることが多いです。なぜあえて不人気車を選ぶのか、その理由を知っておきましょう。
安い価格で購入できる
中古車の価格はさまざまな要因によって決まりますが、もっとも大きいのは人気の有無です。人気の車は中古車であっても高いですし、多少状態が悪くても高値でも欲しいという人は現れます。しかし、不人気車の場合は購入希望者が少ないため、業者としても在庫を処分するために価格をどんどん下げます。不人気車でも性能がよいものは多く、安くて高性能な車が手に入るというメリットがあります。
周りの人と車が被らない
人気車の場合は市場に出回っている台数も多く、信号待ちをしていたら同じモデルの車が横並びになるということも少なくありません。しかし、不人気車の場合は、そもそも市場に出回っている数が少ないため、ほかの人と被る可能性が低いです。 車が被る可能性が低く個性を発揮しやすいため、ほかの人とは違う車が欲しい人は、あえて不人気車に目を向けるのがおすすめでしょう。
自分の希望に合った車をじっくり選ぼう
人気車、不人気車の違いは些細な部分であり、性能には問題がないことがほとんどです。不人気車=悪いというわけではなく、不人気車だからこその魅力もあります。どんな車でも自分が気に入っていれば周囲の声は関係ありません。人気に惑わされず、自分に合った最高の車を見つけましょう。