事故

過失割合10対0の交通事故、保険はどうなる?示談交渉のポイントとは

交通事故に遭った場合に、過失割合については注意する必要があります。過失割合が10対0で自分が被害者の場合、実は保険の適用などで問題が起きることが多いです。極端な過失割合となった場合は、事故後の対応が少し特殊になりやすいため、上手な対処法を知っておきましょう。

交通事故の過失割合について

事故に上手に対処するためには、そもそも過失割合とは何なのかを正しく理解しておくことが大切です。過失割合は、相手がいる事故の場合には必ず登場する言葉であるため、正しい知識を持っておかなければなりません。過失割合とはどんなもので、どのように決定されるのかなど、細かい点まで理解を深めておきましょう。

過失割合ってどんな意味

過失割合の意味は、事故したときの加害者と被害者での責任の割合です。簡単に言えばどちらにどれだけ非があるのかを割合によって示したものであり、全体を10として責任の所在を決定します。たとえばAさんとBさんが事故を起こし、過失割合が7対3の場合は、Aさん7割でBさんが3割の責任を負うことになります。つまり10対0とは、どちらか一方にのみ責任がある状態です。

過失割合の決定方法

過失割合は事故の状況を踏まえて、加害者側の保険会社が過去の判例にもとづいて算出します。被害者側の保険会社はこれを受け、さらに自社の過去の判例や事故の状況などを詳しく検分して、示談交渉のときに最終的な割合が決定します。 どちらか一方の意見によって決まるものではなく、示談交渉によってお互いが納得できる割合に落とし込み、過失割合が決まります。

過失割合10対0になるケース

過失割合が10対0になるのは、被害者に全く責任がない場合のみです。法定速度を守って安全運転していたにも関わらずぶつかられた、あるいは停車時に後ろから追突されたなどのケースが該当します。しかし車が動いている場合は、被害者にもなにかしらの過失が認められるケースが多く、10体0になるのは稀です。 10対0と極端な割合になるのは基本的に停車時など、被害者に過失を見出すことができない状況の事故が多いと考えましょう。

過失割合10対0の場合の示談交渉について

過失割合が10対0で、自分が被害者となっている場合は、車の修理代金などすべて補償してもらえるのですが、10対0に持ち込むのは非常に難しいものです。たとえ10対0となっても、示談交渉においていろいろな問題が出ますので注意しなければなりません。 補償を最大限に受けるには、過失割合が10対0なのは大事ですが、実際に10対0となったときは示談交渉が難しくなるので注意しましょう。

保険会社は交渉を代行してくれない

お互いの保険会社を通して過失割合が決定すれば、そこから示談交渉となり、過失割合10対0の場合は自分の保険会社が交渉を代行してくれないことが多いです。示談交渉をおこなってくれるのは、自分に過失がある場合で、過失がなければ保険の適用範囲外となることもあります。 車両保険は、加害者となった場合の補償であることが多く、完全被害者の場合は相手の保険会社から補償を受け取るだけになるケースもあるので注意しましょう。

単独での交渉は難しい

保険会社が示談交渉を代行してくれないとなれば、すべて自分で交渉をおこなわなければなりませんが、これは非常に難しいです。単独の交渉となる場合の交渉相手は、加害者側の保険会社の担当者となり、加害者本人ではありません。 相手は保険のプロなので、専門用語などを使って丸めこまれてしまう可能性もあります。いわば交渉のプロと素人が争うことになるので、どちらが有利かは一目瞭然です。場合によっては、過失割合が0であると証明できなくなり、自分にも過失が生まれる可能性もあるので注意しなければなりません。

加害者側の保険会社が納得しないケースも

自動車事故において、過失割合が10対0になるのは極めて稀なケースであり、基本的には被害者と加害者の両方に過失があります。自分側の保険会社がたとえ10対0と認めたとしても、相手の保険会社がそれを認めないということもあり得ます。 10対0となれば保険会社の負担も大きくなりますし、相手としては少しでも過失を認めさせたいと考えますので、さまざまな手を使って交渉してくることも多いです。過失割合を決定し、最終的な補償額を決めるのに時間がかかるケースも多く、事故処理に手間がかかることも多いので注意しなければなりません。

示談交渉をうまくおこなうためのポイント

過失割合が10対0になれば、保険会社が示談交渉を代行してくれない可能性が高いため、自分で交渉をおこなわなければなりません。しかし単独での示談交渉は難しく、手間もかかるため非常に面倒です。示談交渉をうまくおこなうには、プロの手に委ねて代行してもらうのがおすすめです。上手におこなうポイントを知って、示談交渉もうまく切り抜けましょう。

弁護士に代行を依頼する

示談交渉は保険会社に代行してもらうだけではなく、弁護士に依頼して代行してもらうという方法もあります。保険の支払いや事故の過失割合の決定については、法律も絡んでいるため、専門家に任せるのがもっとも安全かつ確実な方法です。弁護士であれば過失割合の有無に関係なく相談でき、交渉の代行も依頼できておすすめです。

弁護士費用特約を利用する

弁護士を利用するには依頼料がかかり、かなりの費用が発生しますが、それを抑えるためにも弁護士費用特約を利用しましょう。弁護士費用特約とは、保険を利用して弁護士への相談や依頼にかかる費用を補償してもらうものです。 保険会社で特約契約を結んでいれば、条件に応じて利用が可能であり、費用を抑えて弁護士に交渉の代行を依頼できます。特約はオプションのため、すべての人が加入しているわけではありません。事前に自身の保険プランに含まれているかを確認し、あれば利用時の条件を確認して使用しましょう。

被害者になったら弁護士に相談しよう

自動車事故で過失割合10対0の被害者になった場合、保険会社は示談交渉を代行してくれない可能性が高いです。保険会社に交渉の代行をしてもらえない場合は、弁護士への相談がおすすめです。示談交渉はプロに任せて、上手に事故処理をおこないましょう。

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