ハイラックスは1968年に初代モデルが誕生し、現行型である8代目まで販売され続けているロングセラーモデルです。2017年に日本市場に再投入されて以降、国内唯一のピックアップトラックとして人気を博しています。
そんなハイラックスは、新車だけでなく中古車市場での需要も高く、国産車の中でもトップクラスのリセールバリューを誇っています。こちらでは、ハイラックスの実際のリセールバリューやハイラックスのリセールバリューが高い理由、ハイラックスをより高値で売却するためのコツなどをご紹介します。ハイラックスの売却をお考えの方はもちろん、ハイラックスの購入を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
目次
ハイラックスのリセールバリューはどれくらい?
まずは、ハイラックスのリセールバリューがどれくらいなのか、実際の数字で見ていきましょう。
リセールバリューって何?
リセールバリューとは、売却する際の車の価値を表すもののことで、一般的には3年後や5年後に新車価格のどれくらいで売れるのかを示しています。中古車は株式と同じく、市場での需要と供給のバランスによって相場が決まります。つまり、中古車市場での需要が高く、中古車流通台数が少ない車がリセールバリューの高い車となります。
一般的な国産車のリセールバリューは、新車購入後3年3万キロ程度で新車価格の40~55%程度であるとされています。つまり、この数字よりも高い場合は、リセールバリューが高い車であると言えます。
ハイラックスのリセールバリュー
リセールバリューは車の年式が新しければ新しいほど高くなりますが、ハイラックスのリセールバリューは年式によってどの程度変化するのでしょうか。
経過年数 | 残価率 |
現行(R2~3年式) | 90% |
3年落ち(H30年式) | 82% |
5年落ち | 60% |
20年落ち | 26% |
30年落ち | 17% |
ハイラックスのリセールバリューは、3年落ちでも82%という驚異的な数字となっており、かなり高いことが分かります。また、リセールバリューはグレードによって異なりますが、上記の数字は全グレードの平均となります。
ハイラックスのリセールバリューが高い理由
国産車の中でもトップクラスのリセールバリューを誇るハイラックスですが、リセールバリューが高くなる理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
唯一無二のデザイン
2017年に日本市場に再投入されたハイラックスは、ピックアップトラックの販売台数が伸びていた1980年代から1990年代を知る世代にとっては懐かしく、その時代を知らない若い世代にとっては新鮮でかっこいいというイメージを与えるマニアックなデザインとなっています。現在、日本で販売されているピックアップトラックはハイラックスのみとなっており、希少性の高い車と言えます。車の性能が全体的に良くなっている現代では、ファッションの一部としてデザイン性を重視して車を選ぶ層も多く、ハイラックスはそういった層から多大な支持を集めています。また、ハイラックスは、オフロードバイクやテントなどの大きなキャンプ道具を積むことができる荷室容量や、山道などの舗装されていない道でも問題なく走行できる高い走破性を持っているため、近年流行しているキャンプやアウトドア、レジャーなどにも最適な車となっており、人気を集める理由の一つとなっています。
日本では現在生産されていないモデルがある
6代目のハイラックスには、パーソナルユース仕様の「スポーツピックアップ」がラインナップされていました。スポーツピックアップは海外でも人気のあるモデルでしたが、7代目は日本に導入されず、2004年に国内での販売を終了しています。このスポーツピックアップには根強いファンが存在しますが、現在日本で新車を購入することができないため、購入するには中古車しか選択肢がありません。しかし、新車が販売されていないため中古車の流通台数にも限りがあり、中古車市場での需要が高いにもかかわらず、供給が少ない状態が続いています。これはリセールバリューが高くなる条件そのものであり、ハイラックスのリセールバリューが高くなる大きな要因となっています。
海外で人気が高い
ハイラックスはスピードを出すことができるうえに、非常に頑丈な作りになっています。2019年1月に行われた世界一過酷なモータースポーツ競技だと言われる「ダカール・ラリー」では、オート(四輪)でトヨタ史上初の総合優勝を果たしました。ハイラックスは高い耐久性や走破性を持っており、過酷な環境下で車を使用する海外などで非常に高い人気を得ているのです。海外では、車はメンテナンスしながら長い期間乗り続けるものだと考えられているため、日本ではほとんど値段が付かないような低年式・多走行の車であっても、人気の車種であれば高値で取引されることも少なくありません。ハイラックスは海外で非常に高い人気を得ているため、低年式や多走行でも需要があるのです。ハイラックスが輸出されるのは、主に下記の国です。
- ロシア
- ケニア
- サモア
- タンザニア
- ニュージーランド
- マルタ
この中でも、ロシアとケニアでは高値で取引されやすい傾向にあります。また、低年式車などはアラブ首長国連邦を介し、西アジアなどで使用されることが多いようです。
ハイラックスをより高値で売却する方法
ハイラックスをより高値で売却するためには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
海外販路を持つ中古車買取業者を選ぶ
海外需要が非常に高いハイラックスは、国内よりも海外へ輸出した方が高値が付くこともあります。そのため、海外販路を持つ中古車買取業者を売却先に選ぶことが重要です。中古車買取業者が海外販路を持っているかどうかは、業者のホームページなどに記載されていることが多いため、事前に確認しておくといいでしょう。ただし、海外販路を持っていると言っても、その販路は業者によって様々です。上記でお話ししたような、ハイラックスが主に輸出されている国への販路を持つ中古車買取業者を選ぶことで、より高価買取につながりやすくなります。ハイラックスがより高く売れる国への販路を持つ業者を見つけるためにも、初めから一社に絞ってしまうのではなく、何社かに見積もりを取り、査定額を比較することをおすすめします。
カーネクストは、日本全国の自動車関連業者と提携することで、様々な海外販路を持つ業者への販売ルートを保有しています。これにより、ハイラックスがより高値で売れる販路をすぐに探すことが可能となり、ハイラックスの高価買取を実現しています。まずはお気軽に、無料査定で査定額を確認してみてください。
モデルチェンジ前に売却する
車の買取価格に大きな影響を与えるのがモデルチェンジです。モデルチェンジが行われると、新しいモデルに買い替えるユーザーが増えることで古いモデルが売却されやすくなり、中古車流通台数が一気に増え、中古車買取価格がグッと下がる傾向にあります。そのため、モデルチェンジが行われる前に売却することで、大きな値崩れを防ぐことができるのです。モデルチェンジには、スタイリングや内装の一部変更やエンジンなどの技術的な部分での改良が行われるマイナーチェンジと、エンジンやプラットフォーム、スタイリングなどの車を構成するあらゆる部分を、前モデルとは全く異なる次世代車として発表するフルモデルチェンジがありますが、車の買取価格により大きな影響を与えるのはフルモデルチェンジです。
ハイラックスのフルモデルチェンジは、平均で7年周期で行われています。一般的なモデルサイクルは4~6年周期だと言われているため、ハイラックスはモデルサイクルが長めの車であると言えます。先代のハイラックスは2004年のモデルチェンジで登場し、現行のハイラックスは2015年に登場したため、現在のモデルサイクルは約10年ほどです。そのため、次期ハイラックスは2025年前後に登場する可能性が高いことが予想されます。まだ確実な時期は発表されていませんが、モデルチェンジの情報が出たらモデルチェンジ前に売却することをおすすめします。
傷やへこみは修理しない
アウトドアに使用されることも多いハイラックスは、他の車種に比べて傷やへこみなどが多くなりやすい車でもあるかと思います。査定に出す際、傷やへこみがあると減額されてしまうのではないか…と不安な方も多いのではないでしょうか。しかし、傷やへこみは修理せずに査定に出すことをおすすめします。これは、傷やへこみの修理費用が減額分を上回る可能性があることや、相場が変動しやすい中古車市場では、修理に出している間に相場が下がってしまう恐れがあるためです。また、修理費用を抑えようと、自分で修理するのも危険です。自分で修理したものの、中古車買取業者が手直しが必要であると判断した場合、一から修理するよりも手間がかかることが多く、マイナス評価につながってしまうことがあるためです。傷やへこみがある場合でも、修理せずにそのまま査定に出すようにしましょう。
まとめ
国内外で人気のあるハイラックスは中古車市場での需要も非常に高く、国産車の中でもトップクラスのリセールバリューを誇る車です。そんなハイラックスをより高値で売却するめには、海外販路を持つ複数の中古車買取業者に査定を依頼し、査定額を比較することが重要です。
カーネクストでは、ハイラックスが高く売れる国に販路を持つ業者への販売ルートを多数保有しているため、ハイラックスを高値で買い取ることが可能となっています。また、実車査定がなく、お電話一本で査定から契約までの全てが完結するため、忙しい方にも利用していただきやすいです。買取時の面倒な手続きなども全て無料で代行いたしますので、お気軽にカーネクストまでお問い合わせください。