廃車の方法は永久抹消登録、一時抹消登録の二つに分けられますが、このうち解体して廃車するのは永久抹消登録です。永久抹消登録をするためには、まずは車を解体しなければなりませんが、その方法に悩む人は多いです。解体し、廃車にするためにはどのような手順を踏めばいいのかを知っていきましょう。
目次
車を解体し廃車にする方法
解体して廃車にする場合の方法は大きく二つに分けられます。どちらの方法でもきちんと手順を踏まえて進めていけば、解体して廃車は可能です。それぞれの違いを知って、どちらの方法がよいかを考えてみましょう。
自分で解体から廃車手続きまで手配する
解体して廃車にする場合は、それらの手続きをすべて自分でおこなう方法が挙げられます。廃車手続きは業者に依頼しなければならないと考えている人も多いですが、実は自分でもおこなえます。すべて自分でやれば、費用を最小限に抑えられます。
解体は解体業者に依頼する
永久抹消登録による廃車手続きをおこなう場合には、まずは解体が必要です。手続きをすべて自分でおこなう場合は、解体業者に車を持ち込まなければなりません。解体業者に連絡を取って自身で車を持ち込み、解体してもらいます。自走ができない車の場合は、レッカーを呼んでもらい、引き取ってもらわなければなりません。
必要書類を用意し運輸局で手続き
解体をすれば、印鑑証明や委任状、車検証、ナンバープレート、「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書きなどを持って、運輸局で廃車手続きをおこないます。当日運輸局で記入しなければならない書類も複数ありますので、それらも忘れず入手して記入しましょう。運輸局は平日しか開いていませんので、土日での手続きはできません。
専門業者に依頼する
廃車手続きは業者に依頼することも可能であり、業者に任せることで比較的スムーズに解体から廃車までがおこなえます。専門業者に依頼する場合も、いくつかの手順がありますので、どのように手続きを進めていくのかを知っておきましょう。
廃車の引き取りには費用がかかる場合も多いですが、実は無料で引き取ってもらうこともできます。どうすれば廃車に費用をかけずに済むのか、その方法を知って、お得に愛車を処分しましょう。
解体から廃車手続きまですべて代行してもらえる
専門業者に依頼した場合は、解体から廃車手続きまで全て代行してもらえます。自動車の持ち込みや必要書類を揃えるなどは必要ですが、手続きのほとんどを丸投げできるので、自分でおこなうより断然手間がかかりません。
廃車にかかる費用
廃車にかかる費用は場合によって様々です。数万円かかる場合もあれば無料になる場合もあります。実際何にお金がかかるのでしょうか?
車の引取り・解体費用
エンジンが壊れていたり、事故で車が動かない場合はレッカー費用が2万円前後かかります。解体費用は業者によって異なりますが、多くて1万~2万円ほどです。自走が可能な車の場合は引取り費用は発生しませんが、解体費用は必ず発生します。
自動車リサイクル料金
2005年に施行されたリサイクル法に基づき、廃車時はリサイクル料金を支払うことが義務付けられました。基本的には車の購入時か車検時に払っていますが、もし未払いの場合は支払いが必要になります。
費用がかからないケースも
業者に依頼した場合は、通常解体費用がかかります。しかし、専門業者の中でも廃車業者なら、費用無料でおこなってくれることもあります。業者に依頼した場合は手間が省けて楽ではあるものの、費用がかかってしまうケースが多いですが、これも業者の選び方次第で解決できます。
車を解体し廃車にするときの注意点
永久抹消登録の大まかな流れは、車を解体と、廃車手続きの二点ですが、これらをスムーズにおこなうためには注意点についても理解しておく必要があります。注意点もきちんと理解した上で、廃車手続きを上手に進めていきましょう。
税金関係の手続きも忘れずに
運輸支局での廃車手続きが終了すれば、それで終わりではありません。さらに自賠責保険の解約手続きをおこなう必要がありますので、これも忘れずにおこないましょう。また解体して廃車の場合は、自動車税だけではなく、自動車重量税の還付もあります。 還付の金額や有無は状況次第で異なりますが、還付が発生する場合は、必要に応じて手続きをしておきましょう。
解体業の許可を持っている解体業者を選ぶ
車の解体はただバラバラにすればよいわけではなく、リサイクル法に基づいておこなわなければなりません。そのため、安さだけで業者を選ぶのではなく、自動車解体業の許可をもっているかどうかを基準とする方が安全です。 解体業者についてはインターネットで調べられますので、事前に業者をリサーチしておき、本当に解体を任せても大丈夫かを確認しておきましょう。
廃車にするときは解体についての理解も深めよう
廃車にして解体する場合、自分で手続きをする他に、業者に手続きを依頼することもできます。また、リサイクル法に基づいて解体を請け負ってくれる業者かどうかもきちんと見極めましょう。解体費用が発生することがほとんどのため、事前に料金の確認をしておくことをおすすめします。