車がへこんでしまうと落ち込むことが多いですが、実はへこみの直し方にはさまざまな方法があります。一つの方法でダメでも別のやり方を試せば直せることもありますし、直し方のバリエーションを知っておくことが大切です。直し方を知って、車のへこみにも上手に対処しましょう。
目次
車のへこみを自分で直す方法
車のへこみの修理は難しい、業者に依頼するしかないと考えている人は多いですが、実はへこみは自分でも直せます。直し方さえ知っていれば、ある程度の傷までは自分で直せますので、修理方法を知っておきましょう。自分で直せば時間はかかりますが、その分修理費用は格段に安くて済みます。 業者に依頼すると小さな傷でも費用はかかりますし、できることは自分でやることが大切です。自分で修理する場合でも、直し方はさまざまありますので、どんな修理方法があるのかを知りましょう。
ドライヤーで温める
へこみの修理には道具が必要ですが、わざわざ購入しなくても、自宅にあるもので直せる場合もあります。おすすめなのがドライヤーを使った方法であり、へこんだ箇所にドライヤーの温風をあて、最後に冷却スプレーをあてて仕上げれば多少のへこみであれば直せます。 これは温度変化によって直す方法ですので、使用するのは高温ドライヤーが望ましいです。またかなりの温度が必要ですので、数十分は温風をあてておく必要があります。
熱湯をかける
ドライヤーで長時間温めるのが面倒に感じるのであれば、熱湯を使う方法もあります。熱湯を使って直す場合は、へこんだ箇所に熱湯をかけ、へこみを裏側から押して形を整えます。熱が加えられれば車の素材は柔らかくなりますし、温かいうちであれば変形もしやすいです。 これは裏側から押せるときに限られる方法ですが、手軽にできるのでおすすめ度は高いです。また裏側から押すといっても、熱湯をかければ熱くなっていますので、軍手などを着用して作業をしましょう。
ハンマーを使って叩く
へこみの直し方の基本は、へこんだ箇所の裏側から強い力を加えることですので、ハンマーで叩く方法もおすすめです。ゴム製のハンマーを使ってへこんだ部分を叩けば、元の状態に押し出すことができます。ハンマーを使う場合は叩き方にコツがいりますし、強い力での叩きすぎに注意しなければなりません。 綺麗に戻すためには何度も叩いて状態を確認しながら作業を進めることが大切ですので、力を入れすぎずに気長に叩きつづけましょう。
市販のリペアツールを活用する
へこみの直し方にはさまざまな方法がありますし、それぞれで使用する道具も違います。そのため結局どの方法がもっともよく、どの道具を用意すればいいのかわからないと悩む人も多いです。へこみの直し方で迷った場合は、車のへこみ直し専用のリペアツールを購入するのがおすすめです。 へこみ直し専用のリペアツールであれば、修理に必要は道具は一式揃っていますので、これを修理に役立てましょう。
ヒートガンを活用する
へこみの修理は温めて直すのも基本であり、温める温度は高ければ高いほど素材を変形させやすく、直しやすいです。ドライヤーや熱湯でもへこみは直せますが、さらに高い温度で直しやすくするならヒートガンがおすすめです。 ヒートガンは物によっては400℃近い温度まで温めることができますので、大きなへこみでも直しやすいです。ヒートガンを使う場合も、基本的な工程はドライヤーと同じです。ヒートガンでへこんだ箇所を温めて、エアダスターなどの冷却スプレーで一気に冷やして直します。
業者の行う車のへこみの修理方法
車のへこみは自分でも直せますが、傷の具合があまりにもひどい場合は諦めて業者に修理に出すしかありません。業者に依頼すればお金はかかるものの、どんな状態でも綺麗に直してもらえます。自分で直す場合と業者で直す場合でできあがりが違うのは、修理のテクニックや慣れもありますが、大きくな理由は修理方法の違いにあります。 業者でへこみの修理を行う場合にはどのような方法で修理しているのかを知って、自分で直す場合との違いを理解しておきましょう。
板金の絞りを行う
へこみの修理でよくおこなわれているのが、板金の絞りです。車がへこんだ状態では、板金が伸びており、このままでは強度が弱い状態です。業者では板金が伸びている所を熱して、急激に冷やすのを繰り返すことで、伸びた板金を絞り、強度が元の状態に戻るのを助けています。 自分で直す場合でもドライヤーやヒートガンなどで温め、冷却スプレーで一気に冷やしますが、これをより高いレベルでおこなっていると考えるとイメージしやすいでしょう。
パテで板金の形を形成する
板金を絞ることで形を再形成し、強度を高めることができますが、それだけでは完全に元の状態に戻ったわけではありません。限りなく元の状態には近づいていますが、依然より耐久性が落ちていることは確かですので、板金の強度をより高めるためにパテで補強をおこないます。 業者が使用するパテは市販のものとは違い、質が高いため強度も高く、場合によっては鉄板以上に強い素材のパテを用いることもあります。
目立たなくするための塗装
絞りやパテ埋めをおこなったあとに、へこみのあった箇所を目立たなくする塗装をおこないます。形や強度は元通りですが、傷がついて塗装がはげていることも多く、この修復までして完全に修理できたと言えます。塗装をすることでより綺麗な状態に戻すことができますし、場合によっては新品同然の状態で戻ってくることもあります。業者に依頼すれば原状回復以上の修理をしてもらえるケースが多いため、愛車を綺麗な状態に戻せます。
艶を出すための磨き
傷を直せば修理自体は終了していますが、業者での修理の場合はここからさらに磨きの工程に移ります。黒い車体などはへこみの修理痕が目立つため、最終工程で磨きをして艶を出し、修理痕まで完全に消していきます。 磨きをすることで車体に艶が戻りますし、修理に出す前とは見違えることも少なくありません。傷を修復し、より綺麗で強度も上がった状態で戻ってきますので、困ったときはプロの手に委ねるのがおすすめです。
予算に合わせて車のへこみ修理の方法を選ぼう
車のへこみの直し方はさまざまですが、修理方法によってかかる費用は違ってきます。自分でやれば安く済みますし、業者に依頼すれば費用は高いです。しかし業者だと費用が高い分より綺麗に仕上げてもらえるメリットもあります。費用対効果を考えて、もっとも納得できるのはどの方法かを選びましょう。
ただし、もともと車が古いなどの理由で買取に出す予定だった場合は、下手に自分で修理してから出されるよりも、そのまま買取に出した方が高値になる事が多いです。これは素人が修理する事によって余計に直しにくい状態になってしまい、現状復帰する為に買取店が更に手を加える事になるのです。
また、プロの修理屋に依頼することもオススメしません。完璧に修理することで査定額は多少上がるでしょうが、修理費用以上に査定額が上がる事はありませんので、この場合でもそのまま買取に出した方が査定額はトータルで見ると高くなるのです。
なお、あまりにもへこみがヒドイ場合は通常の中古車買取では値が付かない可能性がありますので、事故車や故障車でも買取を行ってくれるカーネクストに申し込みする様にしましょう。
カーネクストであれば、海外販路を持っている業者ですので、車種や条件次第では日本向けの業者よりもはるかに高額な査定が出来る事もあるでしょう。