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中古車の修復歴の見分け方。購入のリスクやデメリットなど

中古車を購入する際には、さまざまな点に注意が必要ですが、特に修復歴の有無は入念にチェックしておかなければなりません。修復歴が付いているかどうかで、車の状態は大きく違い、価格も大幅に異なります。修復歴が付いている車は、他の中古車と比べても安価で購入できるのが魅力ですが、購入するデメリットもあります。修復歴車について理解を深め、本当に購入してもよいか考えてみましょう。

中古車の修復歴の定義と事故車との違い

事故車

中古車を購入する際には、修復歴の有無のチェックは必須ですが、それだけではなく事故車かどうかも見極めなければなりません。修復歴がある=事故車と考えられることも多いですが、厳密にはこれらは別物です。修復歴があるからといって、事故車とは限りませんし、事故車でも修復歴がない場合もあります。それぞれの違いを正しく把握して、中古車についての理解を深めましょう。

修復歴は車の骨格部分を修復した車

修復歴は車の骨格部分を修復した場合につくもので、走行性能などに関係する重要な部分を故障したことがあると考えましょう。車の骨格部分とは、フレーム、フロントクロスメンバー、フロントインサイドパネル、ピラー、ダッシュパネル、ルーフパネル、ルームフロアパネル、トランクフロアパネルの8カ所です。 これらは完全に修復することが難しいため、修理したとしても欠陥が残ることが多く、価値は大幅に下がってしまいます。

事故車は事故歴のある車

事故車は単に事故や災害によって損傷し、事故歴を持っている車を指します。損傷の程度は関係なく、事故や災害によって何らかの損傷があり、それを修復しているものはすべて事故車と定義されます。そのため、事故車であっても軽度の損傷しかしておらず、性能に全く問題がないということも少なくありません。 事故によって大きく損傷し、骨格部分に傷がつけば事故車で修復歴ありということになりますが、必ずしも修復歴がつくわけではないことは理解しておきましょう。

中古車の修復歴は申告義務がある

修復歴は車の性能を左右する重要なものであるため、申告が義務付けられています。これは車を売却する場合、業者から車を購入する場合の両方で義務付けられていますので、業者だけではなく、自分にも関係するものと考えておきましょう。修復歴の申告漏れは、トラブルに発展することも多いので注意しなければなりおません。

修復歴を隠しても必ず発覚する

修復歴があれば、車の価値は一気に下がりますので、中古車を買取に出す際、修復歴を隠したいと考える人は多いでしょう。しかし、申告しなかったとしても、整備士が確認すれば、修復歴はすぐに分かってしまいます。 申告しないことで印象が悪くなり、査定額を減額される可能性もあるので注意しましょう。また、査定時にバレないとしても、あとから修復歴が発覚した場合は、告知義務違反となるため、見積もりの査定額から減額されることも覚えておかなければなりません。

購入後修復歴が発覚したら補償請求できる

中古車を購入する際、業者が修復歴を隠す、あるいは申告を忘れていた場合などは、補償請求をおこなえます。業者側に落ち度があれば、返品や返金の請求などが可能ですので、必ず請求しましょう。仮に業者が落ち度を認めない場合も、消費者センターに通報すれば対応してくれますので、泣き寝入りはしないことが大切です。 ただし、修復歴を知りながら購入した場合、あとから故障などを見つけても返金などの請求はできないので注意しましょう。

中古車の修復歴の見分け方

中古車を購入する際には、修復歴がないかきちんと確認することが大切ですが、業者によってはそれを隠蔽することもあります。修復歴があるからといって、すぐに故障するとは限りませんが、長く使って入れば不具合が出ることは多いため、可能な限り避けたほうが無難です。 修復歴車と知らずに購入してしまうと損をすることも多いため、見極め方を知っておくことが大切です。修復歴を見極めるポイントを知り、自分でも車の状態をよく確認した上で、購入を決めましょう。

車体に歪みがないかチェック

修復歴は車の骨格部分を修理している場合につくものですので、車体全体の歪みをチェックすることが大切です。ボンネットとフェンダー、ドアとドアの隙間など、本来均一になっている部分が、歪んでいる場合は、修復している可能性が高いです。 車にある隙間は、すべて均一になっていますので、左右非対称となっている、あるいはずれている場合は注意しなければなりません。車体の歪みはよく見なければ分からないことも多いため、じっくりチェックしておきましょう。

ボルト部分をチェック

ボルトのチェックも重要であり、ボルト部分に塗装のはがれや傷がないかを確認しておきましょう。塗装が一部はがれていたり、塗りなおしたあとがあったり、傷がついている場合は、ボルトを外して修理している可能性が高いです。ボルトを外して修理となれば、大掛かりな修復になりますし、修復歴があることが疑われます。 ボルトは細部までチェックが必要で、エンジンルームやトランクルームの内側のボルトも確認しておきましょう。

タイヤ周りをチェック

タイヤ周りは、タイヤとフェンダーやタイヤハウスの間隔が、左右対称か確認しておきましょう。左右で間隔が違う場合は、事故を起こしている可能性が高いため、どの程度の損傷なのか詳しく聞いておかなければなりません。 タイヤ周りだけで修復歴の有無をチェックするのは難しいため、他の部分と合わせて確認することが大切です。事故車の可能性がある=修復歴が付いている可能性もあるといえるので、細部までチェックしておきましょう。

シーラーをチェック

シーラーは、ドアやボンネット、トランクなどについているゴムパッキンのようなものです。シーラーの色が違っていたり、曲がっていたりする場合は、交換している可能性が高く、修理した形跡があるといえます。単に劣化によって交換している場合もありますが、事故の修理などで一緒に取り換えている可能性も高いため、チェックしておかなければなりません。

中古車の修復歴が疑わしい場合

修理歴

車を細部までチェックし、修復歴ありと疑われる場合は、疑いのままで終わらせるのではなく、きちんと確認しておかなければなりません。修復歴があると車の性能などは格段に落ちる可能性が高く、場合によっては購入後すぐに故障してしまう可能性もあります。 購入するリスクは高いため、事前に確認して明らかにしておかなければなりません。疑わしい場合の確認方法は、大きく2つに分けられます。

販売店のスタッフに直接尋ねる

修復歴が疑わしい場合は、販売店のスタッフに直接尋ねるのがもっとも確実な方法です。修復歴は申告義務がありますので、スタッフは正直に答えなければなりませんし、これを隠蔽した場合は、告知義務違反にあたります。 スタッフによっては修復歴の有無を知らない可能性もありますので、心配であれば何人かに聞いてみるのがおすすめでしょう。疑わしいと思えば、その部分を指摘して、どのような経緯で損傷の痕がみられるのかを聞いておくことも大切です。

相場価格よりも異様に安い

修復歴車は、他の中古車と比べても価格が安いのが特徴です。そのため、相場価格よりも異様に安い場合は、修復歴車であると疑ったほうがよいでしょう。価格から判断するためには、事前に気になる車の相場を調べておくことが大切です。 あまりにも安い場合は、何らかの理由があり、修復歴がないとしても欠陥などが見られる可能性もあるので注意しましょう。

修復歴のある中古車のリスクやデメリット

修復歴のある中古車は、安値で購入できるのがメリットで、少しでも安く車を手に入れたい人には、おすすめです。しかし、安いからといって必ずしもお得になるとは限らず、修復歴車ならではのリスクやデメリットがあることは理解しておかなければなりません。 絶対に購入してはいけないわけではありませんが、購入する場合でも、リスクとデメリットを把握し、納得した上で買うことが大切です。

安全性の不安

修復歴のある車は、安全性に不安があり、走行性能はもちろん、車の耐久度の低さなども懸念されます。骨格部分の損傷によって、車の剛性や機能が損なわれていることも多く、場合によってはまっすぐ走れないなど、走行性能が大きく下がっている可能性もあります。 購入前に試乗した段階でも、何らかの欠陥が見つかることもありますので、事前に乗ってみて、問題がないか確認することが大切です。

売却時の査定額が安くなる

修復歴車は購入金額も安いですが、売却する際の買取金額も安くなります。修復歴がついていると、ほとんど値が付かないことも多く、年式が古いとなれば、さらに価値は落ちます。次に売却する際には、値が全くつかないことも多いため、査定額は期待せず、乗り捨てのつもりで購入することが大切です。

修復歴車は徹底的に試乗した上で購入を検討しよう

修復歴車は安価で購入できるのが魅力ですが、その分車の性能や安全性などには不安があります。買ってすぐに欠陥が見つかることも少なくないため、事前に試乗して、安全性や走行性能を確かめておくことが大切です。上手に選べばお得に購入できることもありますので、徹底的にチェックした上で、購入を検討しましょう。

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