車の購入には費用がかかり、全体的なコストを考えるなら、購入後の維持費も考慮しなければなりません。少しでも安く車を購入し、使うなら購入価格の安さから、中古車を選ぶ人は多いでしょう。さらに、中古車の中でも軽自動車は安価なものが多いため、車を安く手に入れたい人には人気が高いです。 しかし、中古車の軽自動車を購入するからといって、必ずしもお得になるとは限りません。新車や普通自動車に比べると、購入価格自体は安くなる場合が多いですが、その他の観点から複合的に見ると、コスパは悪い場合もあります。 また、販売額自体が必ずしも安いとも限りません。軽自動車は中古だといくらくらいで販売されているのか、目安を知って上手な買い物を目指しましょう。
目次
最新メーカー別軽自動車の中古相場
中古車を安く買うなら、価格相場を正しく理解することが大切です。中古だからといって、手放しで全てが安いと評価できるわけではなく、中には新車とほぼ同じくらいの金額で売りに出されているものもあります。相場を知っておかないと、割高な金額で購入してしまい、損をするケースも少なくあります。 中古車の価格は、「車の状態」「市場での需要」による影響を受けやすいです。同じ軽自動車で中古の区分で販売されている場合でも、車ごとに金額の違いがあることは理解しておきましょう。違いを正しく把握し、より適切な買い物をするためにも、メーカーごとの中古車の相場を知っておくことが大切です。
トヨタとホンダの軽自動車
トヨタならピクシス、ホンダならN-BOXシリーズが軽自動車では人気です。それぞれの中古車の価格相場は以下の通りです。
- ピクシスエポック 19~118万円
- ピクシスジョイ 83~151万円
- ピクシスメガ 68~193万円
- N-BOX 29~209万円
- N-ONE 23~180万円
- N-WGN 29~159万円
状態によって金額は違いますが、物によっては中古車でも100万円以上かかることは理解しておきましょう。特にホンダのN-BOXシリーズは人気が高く、高額になるケースもあります。
日産とスバルの軽自動車
日産とスバルの軽自動車も人気なものが多く、車種によっては高額になるものもあります。日産ならNV100クリッパーやデイズが人気で、スバルはシフォン、ステラ、ディアスワゴンなどが人気でしょう。それぞれの中古車相場は、以下の通りです。
- NV100クリッパー 20~268万円
- デイズ 18~163万円
- シフォン 82~157万円
- ステラ 1~139万円
- ディアスワゴン5~167万円
一部数万円程度のものもありますが、基本的にはボロボロの車で、まともに使えないものがほとんどです。そのため、実際に購入対象となるのは、数十万円から100万円程度と考えましょう。 予算的には少なくとも30万円以上、可能なら50~80万円程度と考えるのがおすすめです。もちろん、100万円以上でも構わないなら、選択肢は増えてより購入はしやすくなります。
マツダと三菱の軽自動車
マツダと三菱の軽自動車は、価格相場が低めで、人気な車種が多いです。マツダならキャロルやスクラムワゴン、フレアなどが人気で、三菱はekカスタムやekワゴン、タウンボックスなどが人気でしょう。それぞれ人気車種が大きく、中古車でも選択肢が広いのが特徴です。以下が、それぞれの中古車の価格相場です。
- キャロル 1~99万円
- スクラムワゴン 1~229万円
- フレア 19~156万円
- ekカスタム 34~159万円
- ekワゴン 1~145万円
- タウンボックス 8~189万円
一部200万円を超える車種もありますが、基本的には100万円前後の予算があるなら、購入はやすいでしょう。キャロルの相場はマックスでも100万円を超えないものもあり、比較的安価で購入しやすいのが特徴です。
スズキの軽自動車
スズキは軽自動車の種類が多いのが特徴で、選択肢が多い分、選べる価格帯も広くなります。以下が主な人気車種の中古車価格相場です。
- アルト 1~157万円
- エブリイワゴン 2~279万円
- ジムニー 1~298万円
- スペーシア 29~189万円
- ワゴンR 1~219万円
中古の軽自動車にしては高いものもありますが、車種によってはリーズナブルに購入することも可能です。選択肢が多いだけに、選び方が重要になるでしょう。
ダイハツの軽自動車
ダイハツも軽自動車の車種が豊富なのが特徴で、選択肢は幅広く用意されています。以下が主な人気車種の中古車価格相場です。
- アトレーワゴン 3~217万円
- キャスト 50~162万円
- コペン 159~199万円
- タント 1~184万円
- ミラ 2~129万円
- ムーヴ 1~333万円
やや高めのものが多く、100万円以上のものが中心になるのが特徴でしょう。もちろん、車によっては低予算で購入できるものもあるため、じっくり探すことが大切です。
軽自動車を中古で選ぶ時の注意点
中古でさらに軽自動車なら、一般的な車の購入費よりも安く費用を抑えられることは多いです。しかし、購入価格が安いからといって、油断は禁物です。 一見安いと思っても、実は余計なところでコストがかかって、結局高く付いたり、安すぎるものを買って使用に問題が出たりすることもあります。購入時の注意点を知り、安さだけではなく、コスパを重視して、軽自動車を選びましょう。
中古は購入費以外で出費が高くなる
中古車は購入価格は安いものの、その後の維持費が高く付くケースが多いです。例えば、長年使用して劣化しているなら、燃費性能が悪く、ガソリン代が高く付きます。各部品が劣化していると、故障や不具合も多く、メンテナンス費用もかかるでしょう。 加えて、車検更新時には、消耗品を含む交換費用が高額になることもあります。状態によっては、維持費がどれくらいかかるかは異なりますが、安くても品質が悪いと、結局コストがかさんでしまうことは理解しておきましょう。
年間の走行距離で車の使われ方をイメージ
中古車を購入する際には、車の状態を見極めることが大切で、走行距離を参考にするのがおすすめです。この時、総走行距離はもちろん、年間での走行距離をチェックしましょう。走行距離は年間で1万kmが目安とされています。 おすすめなのは年間走行距離が8000~1万kmの間の車で、それ以上でも以下でもリスクは高くなります。年間走行距離が目安以上だと、使用も激しく、消耗が進んでいるケースも少なくありません。目安以下の場合は、ほとんど使用されず放置されていた可能性が高く、整備が不十分である場合が多いです。 車はある程度走らせることで良好な状態を保てるため、走らなすぎ、走り過ぎの両極端にならないものを選びましょう。
相場にあった中古の軽自動車を選ぼう
中古車でも軽自動車だとさらに価格が安く、費用をかけずに購入しやすいです。しかし、安いからといって状態の悪いものを買うと、購入後に費用がかかって、結果的に損をすることもあります。購入価格はある程度高くても、状態の良いものを選んで維持費をかけないほうがお得なケースも多いです。 上手な買い物をするには、価格相場を正しく理解し、適切な金額で質の良いものを買うことが大切です。相場を参考にしながら軽自動車を選び、中古車でも質の良いものを買ってお得に使用しましょう。