他人の車に車傷をつけた時は焦ってしまいますが、そんなときこそ冷静に対処することが大切です。車に傷をつけてしまうのは大変なことですし、場合によってはトラブルに発展することもあります。しかし、対処次第でトラブルは回避できます。 車傷をつけてしまったときこそ慌てず、冷静な対応を心がけることが大切です。万が一傷をつけてしまったら、どのように対処すればよいのかを知っておきましょう。
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他人の車を傷つけた時にするべきこと
他人の車に傷をつけてしまうと焦りますし、とにかく謝って許してもらおうと考える人は多いです。確かに車に傷をつければ誠心誠意謝ることは大切ですが、実際に傷を直すとなれば修理費がかかりますし、傷の程度によっては買い替えが必要な場合もあります。 車傷をつけてしまった場合は、金銭が絡むトラブルに発展することも多いですし、謝る以外にどんな対応が必要なのかを知っておきましょう。
加入している保険会社と警察へ連絡を
他人の車に傷をつけてしまった場合は、警察と加入している保険会社へ連絡しましょう。警察を呼び、事故処理をしてもらい、事故証明などをもらっておくことが大切です。当事者同士で話しをつけようとすると、トラブルに発展する可能性も高いので、必ず警察は呼びましょう。 事故処理が終われば保険会社に連絡し、事故の報告をします。後は保険会社の担当者が相手と示談交渉をしてくれますので、それに任せましょう。示談交渉も当事者同士でおこなうとトラブルになりやすいので、第三者に介入してもらうことが大切です。
他人の車を傷つけた時に使える保険は
他人の車に傷をつけてしまった場合は、修理代を負担しなければなりません。傷の程度によっては、修理費が高額になってしまう場合もあり、そこで保険を適用させ自己負担を減らしますが、適用できる保険の種類は決まっています。保険によっては適用範囲外となっていることもありますので、どんな保険が利用できるのかを知っておきましょう。
任意保険の車両保険
他人の車に傷をつけてしまった場合に使えるのは、基本的には任意で加入している車両保険です。車両保険を適用させれば、修理費を負担してくれますが、保険を使えば割引等級が下がり、月々の保険料が増えてしまいます。 保険料の増額を考えれば、場合によっては保険を使わず、すべて自己負担で支払った方がよいこともあります。請求された修理費と値上がり後の保険料を天秤にかけ、どちらがお得かを考えて利用するかがどうかを決めましょう。
子供が傷をつけた場合は個人賠償責任保険
自分ではなく、子供が他人の車に傷をつけた場合は、使えるのは個人賠償責任保険です。これは自動車保険・火災保険・傷害保険の特約・学校などで加入を勧められる団体保険などが挙げられます。それぞれ適用の範囲が違っていますので、どれが該当するかを確認し、使えるものを利用しましょう。
子供が傷つけた証拠がない場合は
子供が車に傷をつけた確固たる証拠がない場合は、支払い義務は発生しません。車の傷を補償しなければならないのは、自分か子供が傷つけた場合であり、本当に傷をつけていないのであれば、それは単なる言いがかりです。 証拠があれば別ですが、本当に傷つけていないのであれば支払う必要はありませんし、この場合も保険会社に相談するなど第三者を交えて話し合うようにしましょう。
自賠責保険は使えないので注意を
他人の車に傷をつけた場合は、物損事故となり、強制加入の自賠責保険は利用できません。自賠責保険は、対人の事故における賠償のみが適用範囲です。事故によって相手が怪我をしている場合は適用可能ですが、単に物損のみの場合は、任意保険に加入していないと、すべて自腹で支払うことになるので注意しましょう。
他人の車を傷つけた時にしてはいけないこと
他人の車に傷をつけてしまうとパニックになりますし、冷静な対応ができない場合もあります。しかし、車を傷つけてしまったのであれば、必ず自分に非がありますし、何らかの形で責任を取らなければなりません。他人の車に傷をつけた時には、絶対にやってはいけないことがありますので、それらを知って、事故を起こしても冷静に対処していきましょう。
逃げたり知らん顔してはいけない
他人の車に傷をつけてしまった場合は、逃げたり知らん顔してはいけません。他人の物に傷をつけたり破損して逃げるのは犯罪になりますし、修理費の補償以上により重い罪が待ち受けています。また事故の程度によっては、相手がけがをしていることもありますし、場合によっては重症となっていることもあります。 そのまま逃げてしまえばさらに大変なことになりますし、人命救助の観点からも事故を起こせば逃げずに対応し、必要であれば救急車を呼ぶなどの措置も必要です。また子供が傷つけた場合でも、親に責任があります。成人していれば別ですが、子供が小さければ監督責任は自分にありますので、親としてきちんと責任を取らなければなりません。
当人同士での示談交渉はしない
事故を起こした場合には、示談交渉となって最終的に支払う金額を決定しますが、示談交渉は当事者同士ではおこなってはいけません。当事者同士で示談交渉をおこなうと、相手の出方次第ではトラブルに発展しますし、場合によっては法外な金額を請求されることもあります。 示談交渉は保険会社に任せてしまうのがベストですので、相手から当事者間での交渉を求められた場合でも、保険会社に一任するときっぱり断りましょう。
きちんと誠意のある対応をしよう
他人の車に傷をつけてしまうと、気が動転し、冷静な判断ができなくなりますが、自分に非があるのは確かですし、誠実な対応を心がけることが大切です。その場で逃げ出すのは当然NGですし、謝りもせずに保険会社に対応を丸投げするのもよくありません。 やってしまったことにはきちんと責任を取らなければなりませんので、誠心誠意謝罪し、適切な対処をしてトラブルを回避しましょう。