レンジローバーイヴォークは、イギリスの自動車ブランドのランドローバーが生産・販売を行っているラグジュアリーコンパクトSUVです。2011年に本国で販売を開始し、日本での発売は2012年から開始しました。2008年に発表されたコンセプトカーLRXの未来的で先進的なフォルムを市販化した、レンジローバーイヴォークは発売からすぐに人気車種となりました。
日本国内でも人気が高いレンジローバーイヴォークですが、どのくらいリセールバリューは高くなっているのでしょうか。
目次
レンジローバーイヴォークのリセールバリューはどの位高いのか
国内だけでなく海外でも人気のラグジュアリーSUVである、レンジローバーイヴォークのリセールバリューはどのくらい高いのでしょうか。
リセールバリューとはどんなことを表す数値なのか
リセールバリューとは、購入した車を将来売却する時、その車の新車購入時の価格に対して再販時はどのくらい価値が残っているのかを表す数値です。そのため、残存価値といわれることもあります。
自家用乗用車は新車時の初回車検の有効期間が3年になることがほとんどです。初回車検以降は2年毎に継続車検を受けることになります。その定期的に訪れる車検の満了期限に合わせて、車を乗換えるという人は少なくありません。車を購入し数年後に乗換える時、今の車がどの程度の下取り査定や買取査定がつくかによって、次に購入する車の購入資金に影響してきます。もともとリセールバリューが高い車を選んで買っておけば、乗換えの際に下取りや買取をしてもらうことで購入資金になりますし、次に購入する車もリセールバリューが高い良い車を選ぶことが可能になってきます。
メーカー・車種・ボディタイプによってはリセールバリューが低い車もありますが、レンジローバーイヴォークは、3年落ち・5年落ち車両をみると大変リセールバリューが高い車となっています。次項では実際のレンジローバーイヴォークのリセールバリューをご紹介します。
年式別のレンジローバーイヴォークのリセールバリューは
こちらでは、【7年落ち】、【5年落ち】、【3年落ち】のレンジローバーイヴォークのリセールバリューをご紹介します。
【7年落ち】平成28年式レンジローバーイヴォークのリセールバリュー
グレード/駆動方式 | 新車価格 | リセールバリュー |
レンジローバーイヴォーク SEプラス | 608万円 | 29% |
レンジローバーイヴォーク SE | 502万円 | 35% |
【5年落ち】平成30年式レンジローバーイヴォークのリセールバリュー
グレード/駆動方式 | 新車価格 | リセールバリュー |
レンジローバーイヴォーク SEプラス ディーゼル | 627万円 | 28% |
レンジローバーイヴォーク ランドマークエディション | 669万円 | 39% |
レンジローバーヴェラール Rダイナミック ディーゼル | 1121万円 | 31% |
レンジローバースポーツ HSEダイナミック ディーゼル | 1143万円 | 50% |
【3年落ち】令和2年式レンジローバーイヴォークのリセールバリュー
グレード/駆動方式 | 新車価格 | リセールバリュー |
レンジローバーイヴォーク S | 538万円 | 55% |
レンジローバーイヴォーク S ディーゼル | 602万円 | 62% |
レンジローバースポーツ HSE ディーゼル | 1084万円 | 58% |
レンジローバーイヴォークのリセールバリューが高くなる理由
レンジローバーイヴォークは、2011年販売開始から丸4年以上が経過した2016年に生産ライン上で50万台目をロールオフしました。歴代のランドローバー車両の中でも、レンジローバーイヴォークの売れ方は最速と言われ、大きな成功を収めた人気モデルとなっています。人気が高いということも、もちろんリセールバリューが高くなる要因ではありますが、その他にもいくつかレンジローバーイヴォークのリセールバリューが高くなる理由がありますので、こちらでご紹介します。
国内で外国産SUVの支持が熱く需要が高い
レンジローバーイヴォークのリセールバリューが高くなる理由の一つ目は、日本国内での外国産車SUVの人気が高いことと、外国産車SUVの新車価格が高額なため、中古車市場での需要が高いことです。
前項のレンジローバーイヴォークのリセールバリューをまとめた表でも、年式毎の当時の新車販売価格をご紹介しましたが、イヴォークというとグレード次第で500万円台~1,000万円台と、車体一台当たりの価格がかなり高額です。若年層からも人気の高い外国産車SUVですが、新車価格では手が出ないというユーザーも多く、3年落ち~5年落ちの低走行中古車はかなり需要があるのです。中古車での需要が高く、再販がしやすい人気のモデルは、買取や下取りであっても再販時の高い販売価格を見越して高い買取査定価格がつきやすいため残存価格も高くなります。
コンパクトサイズのクロスオーバーSUVで再販がしやすい
レンジローバーイヴォークのリセールバリューが高くなる理由の二つ目は、コンパクトサイズのクロスオーバーSUVのため、オンロード・オフロードを問わず使用ができることと、シティユースをメインに使用されている車体はオフロード走行に比べると傷や汚れがつきづらく、良い状態の車体を維持しやすいという点です。リセールバリューとは、あくまでリセールで再販することを前提にどのくらいの価値があるかどうかを表すものでます。もともと人気があり、リセールバリューが高い車であっても、状態が悪ければ再販がしづらかったり、再販のための整備や修理等にコストがかかってしまいます。コストがかかる車の買取は、査定価格も下がってしまいますし、そもそも買取や下取りを想定した業者にしてもらえないこともあります。
レンジローバーイヴォークの高いリセールバリューをさらに狙うには
レンジローバーイヴォークの購入を検討していて、より高いリセールバリューを狙うならいくつか抑えるべきポイントがあります。
リセールバリューが高くなるボディカラーを選ぶ
レンジローバーイヴォークのリセールバリューをより高くするために、外国産車SUVの人気のボディカラーを選ぶことは有効なポイントです。特に、外国産車や輸入車は、国内中古車市場だけでなく輸出中古車として海外での再販も狙うことができます。海外市場での人気の高さを考えるなら、ベーシックなホワイト系またはブラック系を選んでおくと良いでしょう。
パワートレーンもリセールバリューに影響アリ
2023年7月19日から、レンジローバーイヴォークの2024年モデルの受注が、ジャガー・ランドローバー・ジャパン正規販売ディーラーネットワークにてスタートしています。2019年モデルのマイナーチェンジとなっていますが、パワートレーンは2.0L直列4気筒INGENIUMターボチャージドディーゼルエンジンと、2.0L直列4気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジン、1.5L直列3気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジン+80kWの電動モーターによるプラグインハイブリッドの3パターンがあります。
パワートレーンごとに販売価格に差がありますが、将来的なリセールバリューを考えるとどのパワートレーンを選べばよいのでしょうか。
まず、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのパワートレーンで比較すると、高いリセールバリューを狙うのであればディーゼルエンジンがおすすめです。レンジローバーイヴォークの3年落ちリセールバリューを見ても、ディーゼルエンジン車はガソリンエンジン車に比べてやや高めの数値になっています。ディーゼルエンジンは海外で人気のパワートレーンとなっているため、海外への輸出中古車としてのリセールも狙いやすくなるでしょう。プラグインハイブリッド車は燃費性能が高くなり最大トルクも大幅にアップすることから、人気になることが見込まれますが、新車販売価格がガソリン車はディーゼルエンジン車と比べ150万~200万程度高額になるため、数年後のリセールバリューを考えると割に合わない可能性が高くなっています。リセールバリューを狙って選ぶのではなく、走行性能やパワフルなトルク、高馬力を求めるのであればおすすめのパワートレーンですが、リセールバリューを狙うのであれば、ガソリン車またはディーゼルエンジン車をおすすめします。
まとめ
外国産車や輸入車は中古車買取市場でのリセールバリューが低いという噂もありますが、人気車種や人気のボディタイプなどであれば、リセールバリューが高い外国産車は沢山あります。特に3年落ち、5年落ちとなると、新車での購入を見送ったユーザーが中古車市場で探していることから需要が高く、高いリセールバリューを狙うことが可能です。ラグジュアリーコンパクトSUVであるレンジローバーイヴォークは、デザイン性の高さや、走行性能、走破性といった機能性の高さも評価されていて国内外で人気のある車となっています。新車での購入を検討し、リセールバリューの高いモデルをそのなかでも狙うのであれば、ぜひこちらの記事を参考にしていただければ幸いです。