廃車登録をした車でも、車体が残っていれば再登録は可能です。一時抹消登録では、名義を消去しているだけですので、名義を復活させればもう一度乗ることができます。再登録にはさまざまな手続きや書類が必要ですので、手順を把握してスムーズに登録をおこないましょう。
目次
廃車を復活させる手続き
廃車を復活させるためには、さまざまな手続きが必要です。名義の再登録は中古車新規登録と呼ばれており、これをおこなうにはいくつかの手順を踏まなければなりません。再登録の流れを確認し、必要な書類なども把握しておきましょう。
手続きの流れ
名義を復活させるためには、まずは車庫証明(自動車保管場所証明書)を発行しなればなりません。これは地域の警察署で発行でき、手数料を支払えば業者に代行してもらうことも可能です。車庫証明を発行すれば、仮ナンバー申請と自賠責保険の加入をおこないます。 仮ナンバー申請には、自賠責保険や一時抹消登録の証明書、身分証や認印などが必要です。仮ナンバーは市区町村役場か運輸支局で申請できます。これらを終えれば、運輸支局で車検を受け、中古車新規登録の手続きをおこない、ここまで完了して廃車は復活となります。
申請に必要な書類
中古車新規登録には、申請書や手数料納付書、自動車重量税納付書、自動車検査表、一時抹消登録証明書と自賠責保険の証書が必要です。また一時抹消登録時と所有者が違う場合は、譲渡証明書が必要です。事前に準備できるのは、一時抹消登録証明書と自賠責保険の証書、自動車重量税納付書の3点です。その他の書類については、運輸支局の窓口での入手となりますので、当日準備で問題ありません。
所有者と使用者が同じ場合と違う場合
所有者と使用者が同じ場合は、所有者の印鑑証明、実印、車庫証明の3つが必要です。それぞれが違う場合は、所有者の印鑑証明・実印・委任状、使用者の住民票か印鑑証明・実印・委任状・車庫証明の7つが必要となります。 名義者によって必要書類は違うので注意が必要です。また印鑑証明は発行から3カ月以内、車庫証明は1カ月以内と有効期限がありますので、期限切れにならないよう素早く手続きを進めなければなりません。
廃車復活の費用
廃車復活の費用としては、登録手数料700円、検査手数料は小型車と軽自動車は1,400円、普通車は1,500円、ナンバープレート代が1,500円前後です。ただし希望ナンバーは4,000~6,000円程度かかります。車検時の法定費用である、自賠責保険料と重量税、名義保有者にかけられる自動車税がかかりますので、費用は5~7万円程度見ておかなければなりません。また車が譲り受けたものなら、取得税が発生する場合があるので注意が必要です。
軽自動車の場合
廃車復活の手順や費用は、普通車と軽自動車では異なります。必要書類や手続きの申請先なども違っていますので、混同しないよう注意が必要です。軽自動車の場合の廃車復活の流れも理解し、普通車との違いを意識しながら確認していきましょう。
軽自動車の登録手続きの流れ
普通車の場合は運輸支局ですが、軽自動車の登録手続きは軽自動車検査協会でおこないます。手続きの流れとしては、普通車の場合とそれほど大きくは変わりません。新規検査申請書を軽自動車検査協会で入手し、必要書類の記入と作成をおこないます。車検を受け、登録窓口に必要書類を提出します。 その後車検証とステッカーを交付してもらい、軽自動車税の申告をし、ナンバープレートを購入すれば登録は終了です。
軽自動車の登録費用
軽自動車の登録費用は、検査手数料が1,400円程度、ナンバープレートが1,500円前後です。さらに車検費用や軽自動車税などがそれぞれかかりますので、3万円~5万円程度はかかると考えましょう。普通車に比べれば税金や保険料も安いため、軽自動車は再登録にかかる費用もそれほど高くはありません。
バイクの復活登録の仕方
廃車の復活ができるのは車だけではありません。バイクでも登録をすれば、廃車したものでも再度乗ることができます。バイクは排気量によって、手続きの方法が異なります。125cc以下とそれを超えるもの、251cc以上の3つで分けられていますので、それぞれの方法を知っておきましょう。
125cc以下のバイクの場合
125cc以下の原付の場合は、市役所などの税務課で登録手続きをおこないます。再登録には、廃車時に発行された廃車証が必要ですので、紛失していれば再発行しておきましょう。廃車証の他には、印鑑、軽自動車税申告書、標章交付申請書、身分証明書、石刷りなどが必要です。書類を集めて提出すれば、再登録の手続きは終了です。
126~250ccまでのバイクの場合
126~250ccまでのバイクは、運輸支局で手続きをおこないます。再登録には印鑑、住民票、自賠責保険証、軽自動車税申告書、軽自動車届出書、軽自動車届出済証返納証明書、軽自動車届出済返納済確認書が必要です。 軽自動車届出済証返納証明書、軽自動車届出済返納済確認書は、廃車手続きをおこなった際に発行されています。ナンバー代に600円程度、用紙代に100円程度、さらに自賠責保険料がかかります。
251cc以上のバイクの場合
251cc以上のバイクの場合も、手続きは運輸支局でおこないます。手続きには印鑑、住民票、自賠責保険証、自動車重量税納付書、自動車検査証返納証明書、新規登録・検査申請書、手数料納付書、軽自動車税申告書、定期点検記録簿、自動車検査票が必要です。 代理人が手続きをおこなう場合は、さらに委任状が必要になります。251cc以上のバイクでは、原付や軽二輪バイクに比べて必要書類が多いので注意しましょう。また費用についても、250cc以下の場合にプラスして、登録検査手数料に1,400円程度、さらに自動車重量税が必要です。
必要なものをしっかり把握してまた車に乗ろう
一度廃車にした車やバイクでも、車体が残っていれば再登録して名義を復活させることができます。廃車したからといって、そのまま保有し続けるだけではもったいないですし、まだまだ乗れるのであれば再登録がおすすめです。 全体の流れを理解していれば、手順自体はそれほど難しくありませんので、上手に手続きを進めて、もう一度愛車に乗りましょう。
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