車を処分する方法としては、廃車という言葉をよく耳にしますが、この意味を正しく理解できていない人は意外に多いです。廃車とは、ボロボロの状態の車を指した言葉ではなく、名義の登録上の問題です。廃車の意味を正しく理解して、スムーズに廃車の手続きを進めていきましょう。
目次
廃車の意味と廃車手続きの種類
廃車への理解を深めるためには、廃車の意味と手続きの種類を知っておきましょう。廃車の意味を勘違いしている人は多いですし、廃車の手続きには実は複数の種類があります。廃車とひとくちにいっても手続きは大きく二つに分けられ、それぞれで手続きの進め方も違っています。廃車への理解を深めて、正しい方法で手続きをおこないましょう。
廃車とは自動車の登録を抹消すること
廃車とは自動車の登録を抹消し、法律上自動車ではなくすことを意味します。つまり登録だけの問題ですので、車の状態は関係しません。多くの人がイメージするようにボロボロの状態の車も廃車にできますし、新品の状態であっても手続きさえおこなえば、廃車にすることは可能です。 廃車した車は法律上自動車とは認められていませんので、その状態で走ることは許されていません。所有権者がいて、名義がある状態でのみ自動車は走ることができますので、廃車にすればその状態では自走できなくなると考えておきましょう。
廃車にする方法は大きく2種類ある
廃車は法律上の登録であり、手続きは大きく二種類に分けられます。廃車手続きは永久抹消登録と一時抹消登録の二つであり、どちらの方法で手続きを進めるかによって手順や必要な書類なども異なります。また手続きの方法が違えば、廃車後の車の状態も違ってきます。 永久抹消登録と一時抹消登録、それぞれをおこなった後の車はどのような扱いになるのかを知っておきましょう。
車を二度と乗れない状態にする永久抹消登録
永久抹消登録は、車籍を永久に抹消し、二度と乗れない状態にする手続き方法です。永久抹消の場合は手続きには解体証明書が必要ですので、事前に解体をしなければなりません。つまり、永久抹消登録は解体を前提とした抹消登録であると考えましょう。 解体していなければ永久抹消登録はできませんし、解体後もその証明ができなければ登録は進められません。解体の事実を証明しなければなりませんので、業者に解体してもらえば、忘れずに解体証明書を受け取り、大切に保管しましょう。
一時的に車の使用を停止する一時抹消登録
所有者が長期的に自動車を使用できなくなる場合に、一時的に自動車の登録を停止する手続きを一時抹消登録と言います。永久抹消登録の場合は車を解体することが条件ですが、一時抹消登録であれば、解体せずにナンバープレートの返納によって名義の抹消登録をおこないます。
廃車をする事にどういう意味があるのか
廃車の定義がわかった所で実際に廃車を行う事にどういう意味があるのか紹介します。
廃車にするタイミング
最近の車は燃費も質もよく、長いこと乗っていてもガタがこない場合もあります。何より愛着のある車を廃車にするのに中々踏み切れない人もいますが、廃車にするのに最も適したタイミングを紹介します。
走行距離の目安
車の車種による違いはありますが、だいたい20万kmを超えたあたりから不具合が生じる事があります。そのあたりを目安に廃車を考えてみても良いでしょう。
走行年数の目安
走行距離との関わりが大きいのでずっと乗っていなければ20年経っていてもまだまだ乗れますが、10年すぎると部品が生産中止になる事が多いため一つの目安になります。
不具合、故障が多くなった
頻繁に乗車している車はその分、不具合や故障するリスクが高まります。修理が多くなるとその分費用がかかるので、廃車にして新しい車を買うほうが結果的に節約につながります。
免許証の返納
高齢だったり病気だったりと様々な理由から免許証を返納し、家族で他に車に乗る人がいないのであれば車にかかる費用を無くすため廃車にしたほうが賢明です。
不要な車の維持費がかからなくなる
不要な車をそのままにしていると、たとえ乗っていなくても、税金や駐車場代といった維持費がかかります。廃車にする事で車にかかる費用を抑えることができるのです。
正しいタイミングで廃車にしよう
正しいタイミングで廃車にすることは単純に車の費用を減らすだけでなく事故やトラブルを防ぐことにも繋がります。自分あった廃車を見つけてみたください。
車を廃車するときにまず考えたいのが買取ですが、廃車買取業者はどのように選べばいいのかと悩んでしまう人は多いです。廃車買取の業者はたくさんありますが、どの業者を利用するかで買取時の値段などは大きく違ってきます。そんなお悩みの方は必見!
