自動車を廃車にするためには、さまざまな手続きが必要であり、手順に沿って手続きを進めていかなければなりません。廃車は単にボロボロになった車を指す言葉ではなく、法律上の登録をもって廃車手続きは完了します。 そのため、どれだけボロボロで走らなくなっている場合でも、手続きをしていなければ廃車したことにはならないので注意が必要です。また、廃車手続きをするためには、さまざまな費用もかかります。手続き全体の流れと費用を知って、廃車についての理解を深めていきましょう。
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車の廃車手続きの種類とかかる費用
車を廃車にするといっても、その方法はさまざまであり、廃車にもいくつかの種類があります。廃車の種類によって必要な書類は違いますし、かかる費用も異なります。廃車にはどのような種類があるのかを知り、それぞれの特徴とかかる費用をチェックしておきましょう。
永久抹消登録の場合
永久抹消登録は、解体済みの車や不動の車を廃車にする方法です。永久抹消登録の場合は車を解体し、スクラップにすることが条件です。そのため解体証明書などがなければ、手続きは進められませんので注意しましょう。 永久抹消登録の場合、登録料は不要ですので、自分ですべての手続きをおこなえば費用はかかりません。一部業者に代行した場合のみ費用は発生し、業者によって費用は異なるので複数検討することが大切です。
一時抹消登録の場合
一時抹消登録は、一時的に車の使用を中止する場合の廃車方法です。永久抹消登録とは違って、解体が条件ではありません。名義を抹消するだけですので、廃車後は車両自体は手元に残ります。一時抹消登録の場合は、運輸局に支払う登録手数料が発生し350円が必要です。 これは、軽自動車も同様の費用がかかります。一時抹消登録の場合も業者に代行すれば費用はかかります。自分ですべてをおこなった場合は、上手く手続きを進めることで350円で廃車が可能です。
解体届出を行う場合
一時抹消登録の場合は解体は必要ではありませんが、例外的に一時抹消登録後に解体届出を出し、解体する場合もあります。この場合はまず一時抹消登録をおこない、そこから解体届出に必要な書類を集め、提出となります。 書類上の手続きは自分でおこなえば無料ですが、解体については業者に依頼しなければなりません。また一時抹消登録をおこなえば、その時点で車は自走できない状態になります。解体工場まで運ぶ場合はレッカーを依頼するか自分でけん引して運ぶかのどちらかですが、レッカーを依頼すれば1万円程度かかる場合が多いです。
廃車手続きをディーラーに依頼する費用は
廃車手続きは自分でおこなえば安く済ませられますが、ディーラーなどに依頼すると費用が発生します。廃車の方法によってかかる費用も違いますし、どこまでの作業を依頼するかでも費用は異なります。それぞれにかかる費用を理解して、どこまでを自分でやるか、ディーラーなど業者に依頼するかを考えておきましょう。
永久抹消登録の場合は1万円~8万円
永久抹消登録の場合は、引き取り代0円~3万円、スクラップ代0円~3万円、書類手続き費用1万円~2万円で、ざっと計算すればトータル1万円~8万円程度になることが多いです。車の状態や業者によって費用は違ってきますが、少なからずお金はかかってしまいます。
一時抹消登録の場合は1万350円~5万350円
一時抹消登録の場合は、引き取り代0円~3万円、書類手続き費用1万円~2万円、廃車手続き費用350円などが費用として挙げられ、総額1万350円~5万350円程度が相場です。一時抹消登録の場合は、スクラップ代はかかりませんので、その分廃車費用も安く抑えられる傾向にあります。
ディーラーによって異なるので事前に確認を
廃車にかかる費用の相場はあるものの、詳細な金額はディーラーによって異なります。また、廃車にする車種や部品の価値によっても費用は違ってきますし、税金や保険料の払い戻しにかかる手数料などにも注意が必要です。同じ車を廃車にする場合でも、ディーラーによって費用は異なりますので、複数の業者を比較することが大切です。
車の廃車にかかる費用を抑えるコツ
廃車手続きをすれば、どうしても費用がかさんでしまうことも多いですが、これは工夫次第で安く抑えることもできます。廃車にかかる費用はさまざまありますので、どこなら削れそうかを考えて、できるだけ安く手続きを済ませましょう。
車が動くのであれば自分で運ぶ
廃車にかかる費用としてはレッカー代は大きく、1万円前後かかることも多いです。自走できない車の場合は仕方ありませんが、まだ動くのであれば自分で業者に持ち込みましょう。自分で持ち込めばレッカーを呼ぶ必要はありませんので、レッカー代はかかりません。
業者に買取でスクラップ費用が不要に
廃車にする場合でも買取には出せますので、スクラップ代を浮かせるためにもまずは買取査定をしてもらいましょう。上手くいけばスクラップ代が浮くだけではなく、高値がつき、廃車費用を差し引いても儲けが出ることもあります。
費用を掛けたくなければ自分でするのがお得
廃車で費用をかけたくないのであれば、とにかく手続きを自分でおこなうことが大切です。廃車の手続きは複雑で面倒なことも多いですが、その分自分でやれば費用はほとんどかかりません。安く抑えたいなら自分で手続きをし、面倒なら業者に依頼するとよいでしょう。
バイクの廃車手続き費用と排気量
車だけではなく、バイクでも廃車手続きはあります。バイクの場合は車とは手続きの方法が違っていたり、かかる費用も異なりますので注意が必要です。また、バイクでも排気量によって廃車手続きは違ってきますので、排気量別の手続き方法と費用を知っておきましょう。
125㏄以下の原付の場合は費用不要
125㏄以下の原付の場合は、市町村の役所で手続きをします。車の場合は陸運局での手続きですが、原付の場合は違うので注意しましょう。原付の場合、廃車費用は不要です。手続きも難しくありませんし、比較的簡単に廃車手続きを終えられます。
125㏄~250㏄は約2,300円~
125㏄~250㏄までのバイクは、車と同様に陸運局で廃車手続きをおこないます。原付の場合と比べると必要な書類なども多く、手続きはやや複雑です。廃車にかかる費用は約2,300円~であり、上手におこなえばそれほど費用をかけずに廃車できます。
250㏄以上の場合は約2,500円~
250㏄以上の場合も、陸運局で手続きをおこないます。廃車手続きは複雑であり、ほとんど車の廃車の場合と同じだと考えておきましょう。廃車にかかる費用は約2,500円~であり、車と比べれば廃車費用はそれほど高くはありません。 もちろん、業者に代行を頼んだ場合は、車同様、あるいはそれ以上に費用がかかることもあるので注意しましょう。
廃車は自分でするか業者に頼むかよく考えよう
廃車の手続きには費用が必要であり、費用は自分でやるか業者に依頼するかで違ってきます。自分でやれば手間はかかるものの、費用は安く抑えられます。対して、業者に依頼すれば費用はかかるものの、手続きは楽に終えられます。 一概にどちらがよいというものではありませんので、自分に合った方法を利用しましょう。また、できる部分は自分でやり、面倒な部分を一部業者に依頼するのもおすすめです。どこまでを自分でやるのかをよく考え、ストレスのないようスムーズに廃車手続きをおこないましょう。