車は資産のため、不要になっても手元に置いておきたいと考える人は多いでしょう。価値が大きいだけに処分の際にはじっくり検討しなければなりませんが、素早く手放したほうがよい場合もあります。不要な車を保有し続けるデメリットと、素早く手放すメリットを知り、車の処分に役立ててください。
目次
車を手放すことで得られるメリット
車は購入価格が高いことも多く、資産の価値もあります。そのため、不要になったからといってすぐに手放すのはもったいないと感じる人もいるでしょうが、反面素早く手放してしまうメリットもあります。 不要なものをいつまでも持ち続けていると、デメリットになることも多いため、早期に手放すメリットを知り、リスクを回避して、プラスを得ましょう。
維持費が節約できる
不要な車を保有し続ける最大のデメリットは、維持費の高さにあります。車は持っているだけでも税金がかかり、手放すことで維持費を節約できます。車にかかる費用は高く、実際に使用する場合は、ガソリン代や整備費用、部品交換代、保険代、車検代などさまざまコストがかかります。 また、別途駐車場を借りている場合は、月々駐車場代も発生するため、所有するだけでもかなりのお金が必要です。車を手放すことで、維持費がまったくかからなくなるため、経済的な余裕が生まれるでしょう。
健康的になる
車がなくなると移動手段は徒歩や自転車など、自身の体を動かすものがメインになります。日常的な移動において体を動かすことで、運動不足を解消し、健康的な生活が送れることも、車を手放すメリットです。車があると楽に移動できるため、近所であってもつい車を使ってしまいがちです。 運動さえしているなら、運動不足は解消できますが、便利な移動手段を持ちながら、あえて徒歩や自転車で移動するのは、なかなか難しいでしょう。車がないなら必然的に体を動かすしかなく、慣れるとそれが当たり前になって運動習慣が身につくため、さらに健康も維持しやすくなります。
買取ならお金がもらえる
車を手放す場合、状態によっては買取に出すことも可能です。買取なら少なからず利益が出るため、維持費の節約と合わせると、経済的なメリットはさらに大きいでしょう。新車同然の状態や人気モデルなら中古車でも高く売却でき、思わぬ臨時収入が入る場合もあります。 また、ボロボロで廃車寸前でも、廃車買取専門業者を選ぶことで、買取は可能です。買取業者は選び方次第でどのような車でも売却できるため、不要な車は買取に出して、少しでも利益を得て処分しましょう。
お酒を飲むことができる
車を使わなくなることで、自由にお酒が飲めるのもメリットのひとつです。車に乗っていると、お酒を我慢しなければならないシーンも多いですが、持っていないなら移動手段は徒歩や公共交通機関になるため、我慢の必要はありません。 また、車で来ているのにお酒を飲んでしまうと、一晩駐車場に預ける、あるいは代行運転で帰るなど、コストもかかりやすいです。車を手放すことで余計なコストがかかるリスクを抑えられ、かつ我慢せずに自由にお酒が楽しめるため、ストレスフリーな生活になりやすいでしょう。
車を手放すことで生じるデメリット
不要な車は素早く手放すことで、複数のメリットが得られますが、同時にデメリットも存在するため、注意が必要です。メリットばかりを見てすぐに手放すと、後で後悔する可能性もあるため、注意しましょう。 車を手放すか迷っているときは、メリットとデメリット、両方を考えて選択することが大切です。車を手放すことでどのようなデメリットがあるのかを知り、早期に処分するリスクを把握しましょう。
すぐに出かけられる気軽さがなくなる
車がないと移動が不便になることも多く、出かけるのが億劫になりやすいです。車があるなら、多少遠くてもすぐに手掛けられる気軽さがありますが、徒歩や公共交通手段を使うと考えると、遠出を躊躇することも多いでしょう。 遠出をする際も移動のプランを念入りに考えなければならず、場合によっては車よりもお金がかかることもあります。運動不足を解消しやすい反面、そもそも出かける気にさえならない可能性もあることは理解しておきましょう。
大きな荷物が運べない
車は移動手段だけではなく、荷物の運搬にも使えるため、手放すことで大きな荷物が運びづらくなります。日々の買い物でも荷物はすべて手持ちになるため、肉体的な負担は大きくなります。荷物が重くなるのを避けるには、こまめに買い物に行かなければならず、外出の回数が増えることも負担になりやすいです。 また、どこかに遊びに行く場合でも、持ち運びの荷物が手持ちできるサイズまでに限られるため、できることも限定されます。大きな荷物、大量の荷物が持ち運べないことで、日常的な行動にも制限が出ることが多いでしょう。
プライベートな空間が楽しめなくなる
車は移動手段でありながら、プライベートな空間であり、自分の好きなように自由に過ごせます。しかし、公共交通機関を利用する場合は、全体のルールを守らなければならず、好き勝手な振る舞いは許されません。車なら音楽や動画も自由に聴いたり見たりできますが、電車やバスではそれらは制限されます。 車を手放すことで、移動がすべてオフィシャルな空間になってしまうため、ストレスを感じやすいことも理解しましょう。 特に車で通勤している場合は、電車で通勤しなければならず、時間帯によっては満員電車で通勤しなければならないこともあります。公共交通機関の混雑と車の渋滞は似ているようでまったく違い、車はプライベートな空間である分、ストレスも小さいです。
車を手放す時の注意事項
車を手放す際は、メリットとデメリット両方を確認し、後悔しないと判断してから処分することが大切です。また、手放す際には複数の注意事項もあり、それらも頭に入れておきましょう。注意事項を把握していないと、スムーズに処分できなかったり、手放して後悔したりする可能性もあるため、注意しなければなりません。
税金を払う前のタイミングで手放す
車は所有しているだけでも税金がかかるため、税金発生以前に手放すことが大切です。自動車税は4月1日時点で車の名義を持っている人全員に課税されるため、時期が迫っているなら、必ず4月1日以前に手放しましょう。1日でも過ぎると1年分課税され、余計な税金を支払わなければなりません。 自動車税は廃車によって還付されますが、廃車の翌月から年度末までの期間を計算するため、少なくとも1カ月分は無駄になります。また、軽自動車の場合は廃車しても自動車税の還付はありません。課税されてすぐに手放すと、1年分丸々を損をするため、軽自動車の場合は特に注意しましょう。
ローンは全て支払う
ローンが残っている場合は、手放す前にすべて払っておきましょう。ローンが残っている車を勝手に処分することはできず、「所有権解除」「残債をすべて支払い所有権を得る」のどちらかが必要です。一括支払いが難しい場合は、所有権解除を申し出て、手放した後の返済プランを決めましょう。 車を手放してもローンが残っている場合は支払い義務は消滅しないため、余計な出費を出したくないなら、事前にローンは精算することが大切です。
車の思い出を残しておく
不要になってもいざ手放すと寂しさを感じることもあるため、車の思い出は何らかの形で残しておくとよいでしょう。車の写真を撮ったり、走っている様子を動画に取ったりすると、いつでも思い出すことができます。また、廃車や解体時には、エンブレムやナンバープレートを記念に持ち帰ることも可能です。 ナンバープレートの持ち帰りは廃車時に申請が必要ですが、エンブレムなら解体業者にお願いするだけでもらえるため、一部を残すのもおすすめです。
車が不要な場合は勇気を出して手放そう
車は持っているだけでも費用がかかり、デメリットになることも多いため、不要になったら早めに手放すことが大切です。手放すことで得られるメリットは多く、思い切って処分することで、すっきりします。不要なものをいつまでも保有せず、素早く処分して、余計なコストを抱えないようにしましょう。