中古車購入の選択肢に、不人気車が挙げられます。不人気車は「性能が悪い」「避けるべき」などのイメージを持たれることも多いですが、実はそんなことはありません。不人気車ならではの魅力もあり、人気モデルよりお買い得なものもあります。 特に中古車をお得に手に入れたいなら、不人気車のおすすめ度は高いです。中古車市場でも人気モデルの需要は高いですが、あえて不人気車に目を向けるのも大切です。不人気車ならではの魅力を知り、購入するメリットを知りましょう。
不人気車を購入するメリット
不人気車の魅力を知るには、購入するメリットを把握しておきましょう。不人気車購入で得られるメリットは多く、それが魅力にも繋がっています。人気モデルにはないメリットもあるため、不人気車特有の購入メリットを知りましょう。
車の購入費用が安く済む
不人気車を選ぶ最大のメリットは、購入費用の安さにあります。不人気車は中古車の中でも特に割引率が高く、同じクラスの車よりも安く購入できます。人気モデルと比べると、値引き率は大きく違い、場合によっては新車価格の半分以下の金額でも購入可能です。 値引き率が高い理由は、需要の少なさが大きく関係しています。中古車の価格を決める要素は、大きく「需要」「車の質」の2つに分けられ、需要は特に価格に直結しやすいポイントです。需要が高いほど中古車でも値段は高く、ほとんど値引きされませんが、需要の低い不人気車は業者でも在庫を処分したいと考えるため、高い値引き率を実現できます。
他の車とかぶることが少ない
不人気車は他の車とかぶることが少なく、個性的な印象を演出できるのもメリットです。他の車とかぶりづらいのは、そもそも不人気車を購入する人が少ないからであり、人気モデルとは真逆の特徴と言えるでしょう。人気モデルの場合、街中で何台も連続して見かけることもありますが、不人気車ならほとんど目にすることはないため、多くの人の目に留まりやすくもあります。 また、他の車とかぶりづらいのは、流通台数の少なさが関係しています。不人気車は「売れていない」「そもそもの生産台数が少ない」などの理由で、市場に出回っている数が非常に少ないです。場合によっては一般的にはあまり知られていないモデルもあるため、オリジナリティを発揮したい人には特におすすめです。
特殊な装備を楽しめる
不人気車は一般的なモデルにはない特徴を持っていることが多く、特殊な装備が搭載されていることもあります。モデルごとに装備は異なるものの、その車にしかない独自の装備も多いため、特殊な装備を楽しみたい人にもおすすめです。 特殊な装備で一般受けしないため、人気が出ていないことも多いですが、自分に合った装備ならデメリットに感じることもなく、むしろ使い勝手もよく感じるでしょう。
性能やパフォーマンスに問題がない
不人気車=性能が悪いとイメージする人も多いでしょうが、これは間違いです。不人気車だからといって性能やパフォーマンスが劣るとは限らず、走りに関して何の問題も持っていないモデルも多いです。場合によっては最新モデル並みの高性能を誇るものもあり、購入価格も安いため、コスパは非常に高いでしょう。 高性能な人気の車を購入するならかなりの金額がかかりますが、不人気車であればそれだけで大幅に割引されます。高性能な車をお得に手に入れたいなら、不人気車に目を向けて、現行の人気モデルと性能を比較して選ぶのがおすすめです。
不人気車を購入するデメリット
不人気車を購入するメリットは複数ありますが、反面デメリットがあることも忘れてはいけません。不人気車は上手に選ぶことでお得に車がゲットできますが、メリットだけを見て飛びつくと失敗する可能性が高いです。不人気車について正しい理解を持ってから購入するためにも、デメリットも正しく把握しておきましょう。
買い替え時の買取額が安い
不人気車は購入時の価格が安い分、買い替え時の買取額も安くなりやすいです。購入価格と買取額を比べると、当然買取額のほうが安くなるため、費用はほとんど回収できないと考えましょう。車の買取額は「市場の需要」と「車の品質」によって決定するため、需要の低い不人気車は価値がないと判断されます。 また、中古の中古になることで、車の品質にも問題がある場合も多く、マイナスの要素が多いために査定額は期待できません。全く価値がなくなるわけではありませんが、下取りや買取で高い金額を提示してもらうのは難しいと考えましょう。
ドレスアップできるパーツが少ない
不人気車は車自体の生産・流通数が少ないため、それに合わせたパーツも少ないです。車をドレスアップできる社外品のパーツが、人気モデルに比べると圧倒的に少ないため、カスタマイズの幅は狭くなってしまいます。 カスタマイズのベース車にするなら、パーツが多く販売されている人気モデルのほうが便利で、制限もほとんどありません。特殊な装備がついていることは魅力ですが、それ以上のカスタマイズが難しいことは理解しておきましょう。
デザインが斬新すぎる
不人気車になる理由のひとつに、「一般受けしないデザイン」があり、奇抜で斬新すぎるものもあります。斬新なデザインは個性をアピールしやすいものの、悪目立ちしやすく、場合によってはダサく見えてしまうこともあります。 ひとくちに斬新なデザインといっても幅は広く、あまりにも前衛的すぎて理解できないものだけではなく、前時代的で野暮ったいものも多いです。車は単に走ればよいわけではなく、デザインも気にしたいと考える人も多いため、一般受けしないことはデメリットでしょう。
知名度が低い
不人気車は悪い意味で目立って知名度が高いものもありますが、基本的には知名度が低く、一般的にほとんど知られていないということも少なくありません。知名度が低いため、乗っていてもステータスでアピールできず、理解してもらえない可能性もあります。 知られていない車に乗って、悪目立ちしたくないと考えるなら、知名度の低さはデメリットと言えるでしょう。知名度が低い理由は「生産量が少ない」「メーカーの宣伝戦略が失敗した」などが挙げられ、性能やデザイン性に問題がない場合もあります。 単に知られていないだけで、隠れた名車の可能性もあるため、知名度が低いことは一概にデメリットだけとは言えないでしょう。
不人気車選びのポイント
不人気車は選び方にポイントがあり、後悔しない買い物をするには正しく理解しておくことが大切です。ひとくちに不人気車といっても選択肢の幅は広く、中古車の場合は車ごとに品質も異なります。車選びで失敗しないためにも、選び方のポイントを把握しておきましょう。
年式が5年以内である
不人気車は購入価格が安く、特に年式が古いものだと値引き率はさらに上がります。しかし、あまりに古いものを購入すると故障も起きやすいため、年式は5年以内を目安に選ぶのがおすすめです。車は経年劣化するため、年式が古いとどれだけ丁寧に整備されていても故障のリスクは高いです。 比較的新しい車なら、安く購入して長く乗ることも可能であり、コスパはさらに高くなるため、年式は特にチェックしておきましょう。
乗り心地が良い
購入の際には、実際に車に乗り、乗り心地を確かめることが大切です。シートの硬さや座り心地はもちろん、乗り降りのしやすさもチェックしておきましょう。乗り降りのしやすさは意外に重要なポイントであり、特に子供や高齢者が利用することが多いなら、気を配らなければなりません。 不人気車の中には、乗り心地の悪さが原因で人気が出なかったモデルもあるため、実際に乗ってみるのは大切なことです。
燃費効率が良い
燃費効率も重要なポイントであり、少しでも燃費がよいものを選びましょう。燃費効率が悪いとガソリン代が高くつき、購入後のコストが上がります。ガソリン代は絶対に必要な費用であるため、少しでも安く抑えられるなら、それに越したことはありません。 購入価格が多少高くついたとしても、長く乗ることを考え、ガソリン代を考慮すると、燃費効率のよい車のほうがお得になることも多いです。車は購入後にも費用がかかるため、維持費まで目を向けて、極力コストのかからないものを選びましょう。
使いやすいボディタイプ
使用するシーンや人を思い浮かべて、もっとも適した使いやすいボディタイプを選ぶことが大切です。人によって車の使用用途は異なるため、どのボディタイプが向いているかは違います。コンパクトカーがよい人、もっと大型の車がよい人と、用途ごとに選ぶべきタイプは違うため、乗車シーンを明確に考えて選ぶことが大切です。 ボディタイプの選び方を間違えると、使用時に大きなストレスになる可能性もあるため、注意しなければなりません。
不人気車を選ぶ時の注意点
不人気車を選ぶ際には注意点もあり、細部までポイントを把握して購入する車を決めることが大切です。注意点が守れていないと、購入後に後悔することも多く、余計なストレスを抱えてしまう可能性もあります。あえて不人気車を選ぶなら、後悔しないよう注意点も意識して、本当に自分に合った車を選びましょう。
不人気になった理由を調べる
不人気車になる理由は車ごとに違うため、気になる車があれば事前に不人気になった理由を調べておくことが大切です。不人気になる理由で考えれるのは、主に以下が挙げられます。
- 乗り心地が悪い
- 走行性能が悪い
- 装備が特殊で使いづらい
- メーカーが宣伝戦略に失敗
- デザインが斬新で一般受けしない
- 同時期に競合の人気モデルが発売され埋もれてしまった
理由を把握し、納得しているなら購入しても問題はありません。不人気車を購入するメリットは多いものの、中には避けたほうがよいものもあるため注意が必要です。不人気車とひとくくりに考えるのではなく、車ごとの特徴の違いを把握して、上手に選びましょう。
必ず現車を確認する
不人気車は画像や映像だけで確認せず、必ず現車を確認し、可能な限り試乗もしておきましょう。現車を確認せずに購入すると、使い勝手の悪さに気づけなかったり、思わぬ故障を抱えていて、それを知らないままに購入してしまったりする可能性が高いです。 現車を見て、試乗することで、より詳細な車の状態を確認でき、乗り心地もチェックできるため、失敗しないためには必須の作業と言えます。
事故歴や修復歴を調べる
事故歴や修復歴を調べ、これがある場合は購入は避けたほうが無難です。特に修復歴は重要なポイントであり、これは車の骨格部分を故障し、修理した際につきます。骨格部分の損傷は修理しても完全に直るわけではなく、故障のリスクは非常に高いです。 常に爆弾を抱えた状態と言えるため、運が悪いと購入してすぐに故障する可能性もあります。事故歴や修復歴があると、価格が異常に下げられていることもあるため、不自然に安い場合はこれらを疑い、業者に確認しておきましょう。
諸経費を含めた価格で考える
車の購入にかかる費用は幅広く、本体価格だけで出費が済むわけではありません。不人気車は本体価格が安いため、手を伸ばしやすいですが、実際には本体価格にプラスして、諸経費がかかります。安いといって飛びつくのではなく、諸経費も含めた価格で計算し、本当にお買い得と言えるか考えてみましょう。 また、購入時の費用だけではなく、購入後の維持費を考えることも大切です。中古車は購入後にメンテナンスが必要になる可能性も高いため、車の状態も見極め、車の購入から使用、維持にいくらかかるか計算しておきましょう。
不人気でも自分に合った車を選べばお買い得
車の購入の際に不人気車は敬遠されがちですが、上手に選べばお買い得であり、コスパが高いものも多いです。人気モデルは万人受けするものが多く、使い勝手も優れていますが、不人気車が必ずしも劣るわけではありません。 不人気になった理由によっては、性能に関係しないこともあり、乗り心地に優れたモデルも多いです。不人気車の中にも隠れた名車はあるため、自分に合ったモデルを上手に見つけて、お得に車を購入しましょう。