事故

タクシー乗車中に事故にあったら|賠償責任と請求先など

移動手段としてタクシーは非常に便利であり、プロの運転で快適に目的地へと向かうことができます。しかし、タクシーでも絶対に安全なわけではなく、乗車中に事故に遭うこともあります。乗車中のタクシーが事故に遭ったとき、どのように対処すれば良いのかを知り、賠償金の請求などをスムーズにおこないましょう。

タクシー乗車中の事故で考えられるパターン

タクシーに乗車してるいとき、事故に遭うことはありますが、ひとくちに事故といってもその状況はさまざまです。事故のケースによって過失の割合は異なり、その後の賠償の請求先なども違ってきます。まずはどのようなケースの事故が考えられるのかを知って、それぞれの過失の割合などを確認しておきましょう。

タクシーだけに過失がある単独事故

車の事故といっても必ずしも相手がいるわけではなく、カードレールや壁にぶつかるなど、単独の事故の場合もあります。単独事故の場合は相手がいませんので、過失はタクシーにのみあります。乗客は当然乗り合わせているだけであり、事故の全責任はタクシーの運転手が負うのが基本です。 乗客が運転をせかすなど、運転に関与している場合は別ですが、普通に乗っているだけであれば事故の責任は運転手にあると考えましょう。

別の車が全面的に悪い事故

タクシーと別の車が衝突などによって事故を起こし、全面的に相手が悪い場合は、すべて相手の過失となります。両者とも走行している場合は、過失割合が10対0になることは少ないですが、信号待ちなど停まった状態での事故は相手が全責任を負います。 タクシーの場合はドライブレコーダーがついていますし、事故の記録が残っていれば、過失の割合なども証明しやすいでしょう。

タクシーと相手の車両方に過失がつく事故

交差点での事故など、お互いに走行している際の事故だと、タクシーと相手の両方に過失責任がつくことが多いです。事故の状況によって過失の割合は異なりますが、少なくとも一方がゼロになることはないと考えましょう。 スピードを出していた、携帯などを見てよそ見をしていた、あるいはどちらが優先道路だったかなど、過失を決める要素はさまざまです。事故の状況と過去の判例をもとにして過失割合が決定し、両者に対して過失が認められます。

乗客にも過失がある事故

タクシーの事故は、タクシーの運転手、あるいはぶつかった車の運転手だけに責任があるわけではなく、乗客に過失がつくこともあります。乗客が運転を邪魔するなど、ハンドル操作に影響する行動を起こした場合は、過失責任を負わなければならないので注意しましょう。車内の様子もドライブレコーダーに記録されているため、乗客の過失も簡単に証明されます。

請求できる賠償金の内容

タクシー乗車中の事故で請求できる賠償金としては、治療費や入院雑費、休業損害、通院交通費、後遺障害慰謝料、死亡慰謝料などが挙げられます。これらはすべてが請求可能なわけではなく、事故の状況によってどれが請求できるかは異なります。また過失の割合などによっても、請求できる金額は異なるので注意しましょう。

賠償金の請求先

タクシーの乗車中に事故に遭えば賠償金の請求となりますが、事故の状況によって請求先は異なります。請求先を正しく理解しておかなければ、何の補償もされないままにうやむやになってしまうこともあるので注意しましょう。 特に事故によって怪我があった場合は、治療費などは必ず請求しておかなければなりません。過失の割合別に、誰に賠償金を請求すれば良いかを知ってスムーズに補償を受けましょう。

タクシーによる単独事故の場合

タクシーによる単独事故の場合は、過失責任はタクシーのみにありますので、運転手かタクシー会社に賠償請求をおこないます。単独事故の場合でも、治療費や交通費の請求は可能ですので、必ず賠償請求はおこないましょう。 また事故が起きれば警察を呼んで事故処理となるため、乗客は別のタクシーを捕まえて移動となることが多いです。このとき運転手の連絡先を控え、次に乗ったタクシーでも領収書をもらい、後で請求できるようにしておきましょう。

相手方の車にだけ過失がある場合

過失割合が10対0でタクシーが被害者となった場合は、相手方のドライバーに賠償請求をおこないます。相手方のドライバーが保険に加入している場合は、保険会社を通して賠償を受けます。タクシーに過失責任がなければ、タクシーの運転手やタクシー会社に対しては賠償金の請求はできませんので、必ず相手方のドライバーの連絡先を控えておきましょう。

両者に過失がある場合

タクシーと相手方のドライバーの両方に過失がある場合は、乗客は両社に対して賠償金の請求が可能です。過失の割合に関係なく、両者に対して請求が可能なため、慰謝料などは満額請求できます。ただし両者に満額の請求ができるからといって、通常の2倍賠償金がもらえるわけではありません。 賠償金の支払い額については限度がありますので、もらえたとしても限度額ぎりぎりまでです。実際に請求できる金額と支払われる金額は異なりますので、間違えないよう注意しましょう。もちろん限度があるとは言え、基本的には満額請求となるため、治療費など自己負担分が出ることはありません。

困ったら専門家に相談しよう

タクシーの乗車中に事故に遭った場合は、誰にいくら賠償金を請求すれば良いのか分からないことも多いでしょう。賠償金の請求先は過失割合によって違い、請求できる金額もシチュエーションごとに異なります。自分で解決するのが難しい場合は、保険会社や弁護士など、プロに相談するのがおすすめです。困ったらプロに相談して、スムーズに賠償金を受け取りましょう。

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