手続き

車の廃車手続きに必要な書類|手続き方法や注意点も紹介

廃車手続きをするには数多くの書類が必要で、何を揃えれば良いのか分からず、悩む人は多いでしょう。廃車は法的な手続きのため、必要書類が少しでも欠けていると手続きが完了しません。 スムーズに廃車を完了させるためには、必要書類を正しく理解して準備し、手順に沿って手続きを進めていくことが大切です。
そもそも廃車とは車から名義を抹消する手続きであり、これには複数の方法があります。どの方法で廃車するかによって廃車後の車の扱いは違うため、処分方法に合わせた手続きを行わなければなりません。 また、種類ごとに手続きの方法や流れ、必要書類なども違うため、これらも混同しないよう注意が必要です。廃車方法ごとの手続きの詳細と必要書類の違いを正しく理解することが、スムーズに廃車を完了させる第一歩と言えます。

車の廃車の種類と手続きをする場所

廃車をスムーズに行うには、廃車の種類と手続きの場所を把握することが大切です。同じ廃車にする場合でも、どの方法を用いるかで手続き完了後の車の扱いは違ってきます。また、一部手続きできる場所が異なる廃車方法もあるため、それらの違いにも注目しなければなりません。

永久抹消登録

永久抹消登録は解体を伴う廃車方法で、解体から15日以内に手続きを完了させなければなりません。事前に車を解体し、その後廃車手続きの申請となるため、一連の流れに時間の制限があり、よりスムーズに進めなければならない廃車方法と言えます。 永久抹消登録の場合は、車を解体しているため、廃車完了後に使用を再開することはできません。今後二度と乗らない車を処分する際の手続きであり、スクラップ処分する際に必要な手続きと考えましょう。 また、車が災害によって損壊、あるいは紛失した際にも行う場合があり、使用を再開しない場合は全て永久抹消登録を行うとも言えます。運輸支局で行いますが、軽自動車の廃車手続きは軽自動車検査協会で行うため、間違えないよう注意が必要です。

一時抹消登録

一時抹消登録は、一時的に車の名義を抹消するだけの廃車方法です。手続き完了後も車はそのまま残るため、個人で保有し続けることが可能です。名義を再登録して使用を再開することが可能で、長期間使用しないものの、将来的に使用する予定がある場合に用いることが多いでしょう。 また、一時抹消登録後の車は譲渡、あるいは業者に売却することも可能であり、他の人の手に渡す場合に行うことも多いです。手続きは管轄の運輸支局で、永久抹消登録同様、軽自動車は軽自動車検査協会で行います。

解体届出

解体届出は、一時抹消登録した車を解体処分する際に行う手続きです。最初から解体処分する場合は永久抹消登録、一時抹消登録後に解体処分する場合は解体届出と、手続きの名称や内容が変わることは理解しておきましょう。 解体届出は簡単に言えば一時抹消登録と永久抹消登録の手続きを別々に行うようなものであり、特別難しいわけではありません。手続きの基本的な流れは永久抹消登録・一時抹消登録と同じであり、申請も運輸支局で行います。ただし、解体届出の場合は管轄の運輸支局に限らず、全国の運輸支局で手続きが可能です。

廃車に必要な書類を揃えるときの注意点

廃車に必要な書類は手続きの種類によって違うため、それぞれ適切な書類を集めなければなりませんが、共通の注意点も存在します。自身で手続きを行う場合は、必要書類を集めるだけで良いですが、名義者以外が申請する場合は、別途委任状を作成しなければなりません。 委任状は家族や友人に手続きを代行してもらう場合はもちろん、業者に依頼する場合も必要です。また、車検証と現住所が異なる場合は、住民票や戸籍の附票が必要です。 車検証に記載の住所から1回引越しした場合は住民票、2回以上なら戸籍の附票と必要書類が異なるため、これらの違いにも注意しなければなりません。また、車検証に記載の所有者欄の氏名が婚姻等により現在の氏名と違う場合は、戸籍謄本も必要です。

それぞれの廃車に必要な書類の紹介

スムーズに手続きを完了させるには、廃車の種類ごとの必要書類を知っておくことが大切です。手続きは必要書類を運輸支局の窓口に提出するという点は共通しているため、書類の内訳の違いだけ理解しておくと、どの場合でも簡単に申請できます。

永久抹消登録に必要な書類

永久抹消登録に必要な書類は、以下の通りです。

  • 車検証
  • 印鑑証明書
  • ナンバープレート前後2枚
  • 「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書き
  • 手数料納付書
  • 永久抹消登録申請書
  • 解体届出書
  • 自動車税・自動車取得税申告書

「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書きは、解体業者に車を引き渡した際にもらえるもので、なくさないよう保管しておきましょう。手数料納付書以下の書類は、全て当日窓口で入手できます。事前に準備が必要なのは、車検証から「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書きまでの書類です。

一時抹消登録に必要な書類

一時抹消登録に必要な書類は、以下の通りです。

  • 車検証
  • 印鑑証明書
  • ナンバープレート前後2枚
  • 手数料納付書
  • 一時抹消登録申請書
  • 自動車税・自動車取得税申告書

必要書類は永久抹消登録とほぼ同じですが、当日窓口で入手する書類が少し違うため、間違えないよう注意しましょう。解体関係の書類が不要な分、事前準備するものも少なく、比較的簡単に書類は集められます。一時抹消登録の場合は、申請時に手数料350円が必要なため、別途それも用意しておきましょう。

解体届出に必要な書類

解体届出に必要な書類は、以下の通りです。

  • 登録識別情報等通知書(一時抹消登録証明書)
  • 「移動報告番号」と「解体報告記録がなされた日」のメモ書き
  • 手数料納付書
  • 永久抹消登録申請書
  • 解体届出書

解体届出の場合は、一時抹消登録の段階で車検証やナンバープレートは返納しているため、それらは不要です。また、印鑑証明書も不要ですが、登録識別情報等通知書(一時抹消登録証明書)という書類が必要なため、忘れずに持参しましょう。 これは一時抹消登録時にもらえる書類で、なくさないよう大切に保管しておかなければなりません。その他必要な書類は永久抹消登録と同じで、当日窓口入手が可能です。

廃車の還付金に必要な書類

廃車時には自動車税の還付が受けられ、これは廃車登録後に自動車税事務所で申告書を提出する必要があります。自動車税事務所は運輸支局のそばにあるため、忘れずに申請しておきましょう。 また、永久抹消登録の場合は、廃車時の車検の残存期間に応じて自動車重量税の還付も受けられます。重量税は永久抹消登録の手続き時に一緒に申請が必要で、これを逃すと還付されないため忘れずに行わなければなりません。

廃車には様々な書類が必要なので余裕を持って用意する

廃車手続きには複数の種類があり、どの方法を用いるかで必要書類は異なります。しかし、どの場合でも必要な書類は多いため、スムーズに手続きを完了させるには早めから準備を進めることが大切です。余裕を持って準備を進め、上手に廃車を完了させましょう。

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