車の古さは年式で表し、古い車は低年式車と言われます。新車登録から何年経過すると低年式車に該当するという明確な定義はありませんが、大体10年程度が目安と考えましょう。 年式が古いと価値は下がりますが、買い取ってもらえないわけではありません。低年式車でも売却は可能なため、上手に売って賢く手放しましょう。
目次
低年式車でも買取してもらえる理由
車は使用の有無に関係なく、時間の経過によって少しずつ劣化します。これはどの車でも同じで、きちんとメンテナンスをしていてもいつか故障し、使えなくなります。つまり、低年式車ほど、劣化している、消耗していることから価値は下がり、買取に出しても査定額が0円になることも少なくありません。 それでも方法次第では売却が可能で、思わぬ金額が付くこともあるでしょう。なぜ低年式車でも売却できるのか、理由は大きく2つに分けられます。
海外で需要があるから
中古車の需要は国内だけに留まらず、海外にも広がります。海外では日本車の人気が高く、かつ日本ほど年式は重要視されません。 そのため、古くても走るなら問題ないと考える人が多いため、国内で売れない低年式車でも海外でなら売却できます。車によっては高値で売れることもあるため、海外輸出を考え、低年式車を買い取る業者は多いです。
部品としての価値があるから
低年式車はボロボロで走れなくなったものもありますが、不動車になっても買い取ってもらえるケースが多いです。これは車としてではなく、部品としての価値を見出していることが理由です。低年式で劣化した車でも、分解すると使える部品が出てくることはあります。 生産が終了した貴重なパーツが眠っていることもあり、パーツ単位で評価し、査定してもらえるため、たとえ不動車になっていても買取が可能です。
低年式車をできるだけ高く売却するには
低年式車でも買い取ってもらうことはできますが、問題はいくらで手放すかです。費用をかけて処分せずに済むというだけでも、十分大きなメリットですが、条件にこだわらず売却してしまうと、利益を逃してしまうことも多いです。 低年式になったからといって、必ずしも安い金額でしか売れないわけではありません。古くても価値のある車は存在し、売却の方法次第で高値で取引されることもあります。値段を付けて買い取ってもらうことは大前提と考え、さらにそこから少しでも高く売るには何が必要かを考え、上手に売却しましょう。
相場を知っておく
低年式車を上手に売却するには、買取相場を知ることが大切です。値段を付けてもらえるからと、それだけで納得してしまうと、通常の相場より安い金額を提示されていても、気づくことができません。業者によっては安価で買い叩き、自分たちの利益を大きくしようと考える場合も多いです。 相場を知らないと、売り損が発生しやすくなるため、どれくらいの金額になるかは、目安程度でも知っておかなければなりません。相場を知るには、査定に出すのがおすすめで、複数社から査定を受けることで、平均額からある程度の目安は測れます。 1社だけで決めてしまうと、査定額を鵜呑みにして、それが相場だと思い込んでしまうこともあります。そのため、複数の情報から比較して本当に納得できる金額を見つけてから、売ることを心がけましょう。
修理はせずそのまま査定に出す
低年式の車だと、不具合や故障を抱えている場合もありますが、これらは修理せず、そのまま査定に出しましょう。不具合や故障は査定時にマイナス要素ですが、直したからといって、大きなプラスになるわけではありません。 むしろ修理にかかった費用分を査定額のアップで取り戻せないことのほうが多く、基本的にはマイナスになってしまうでしょう。たとえ減額されたとしても、業者選びさえ間違えなければ、査定額が0になることはありません。 車を綺麗な状態に戻すことは大切ですが、費用をかけてまで行うのは控えましょう。やるなら車内の清掃や洗車程度に留め、コスト負担が大きいメンテナンスはしないことが大切です。
愛車の良いところはしっかりアピール
査定時には愛車の良さをしっかり売り込むことが大切で、細かいポイントもきちんと伝えておきましょう。査定士はプロのため、きちんと細部まで見て正しく評価してくれますが、それでも見落としをすることはあります。 見落としがあると査定額のマイナスに繋がりかねず、損をしてしまいます。自分から積極的にアピールして、愛車の魅力を余すところなく伝えることが、より高額査定を勝ち取る秘訣と言えるでしょう。 また、手放せるオプションパーツ、あるいは純正の部品を持っている場合は、これらも持参し、一緒に査定に出すことが大切です。パーツを見て評価する業者も多いため、売り込めるものは何でも積極的にアピールしておきましょう。
低年式車を賢く売却しよう
低年式車は中古車市場では需要は下がりますが、売却できないわけではありません。売り方次第で売却は可能で、思わぬ高値になることもあります。方法を工夫して買取に出し、納得いく金額で売却して低年式車を上手に手放しましょう。