車検は2年(初回は3年)に1度更新しなければならないものであり、通常車検には数日程度時間がかかります。車検に出している間は代車を利用しますが、できれば素早く車検が終わってほしいと考えている人は多いです。そこでおすすめなのが1日車検です。1日車検とは、文字通り1日で車検が終わるものであり、その仕組みや流れを知っていきましょう。
目次
1日車検とは
1日車検という言葉を聞いたことがある人は多いですが、実際にはどのようなものなのかと疑問に思っている人はたくさんいます。車検=時間がかかるとイメージされやすいですし、本当に1日で車検が終わるのかと疑う人も多いです。そこで、まずは1日車検とはどのようなものなのか、その基本的な仕組みからご紹介していきましょう。
通常5日以上かかる車検を1日で済ませられる
1日車検とは、通常であれば5日以上かかる車検を文字通り1日で済ませられるサービスです。車検の際には車の状態や整備状況など細かくチェックしますので時間がかかりますが、1日車検の場合はそれをスピーディーにおこない、短時間での検査を実現させています。また1日で終わるのはその仕組みにも特徴があり、1日車検は朝の早い時間帯に予約しておこないますので、夕方には車検を終えることが出来るのです。通常の車検であれば、検査開始の時間はまちまちですが、1日車検では朝一で検査を開始してその日のうちに終わらせてしまいます。
自分で車の持ち込みと引き取りを行う
通常の車検で業者に依頼する場合は、業者に車を引き取ってもらい、検査を受けて納車となりますが、1日車検の場合は違います。1日車検は自分で車を持ち込んで、自分で引き取りに行く必要があるのです。業者側のその手間を省略する事で、検査だけに集中してスピーディーに作業を進められるのが特徴です。
1日車検の流れ
1日車検は素早く車検が終わりますが、その分1日にやることは多く、たくさんの内容が盛り込まれています。車検の日は朝から忙しくなることも多いので、事前に流れを知っておき、よりスムーズに車検が受けられるようにしておきましょう。
予約する
1日車検を受けるためには、まずは予約をしなければなりません。予約の方法は業者によって異なりますが、電話やインターネットによる予約が多いです。当日予約で当日に車検を終えるということはできませんので、予約については必ず事前におこなっておきましょう。
車を預けて見積もりを出してもらう
予約日当日に車を業者に持ち込み、その場でチェックを受けて車検にかかる費用など見積りを出してもらいます。業者によっては、この時点で料金が発生する場合もあるので注意しましょう。見積り無料の業者であれば、見積り額に納得がいかないならキャンセルをしてもお金はかかりません。見積り額に問題がなければ、そのまま車を預けて検査を開始してもらいます。
検査で異常が無ければ精算
車を預ければそこから検査開始となりますので、終了するのは夕方頃です。検査が終わった車は自分で引き取りに行き、検査で異常が無ければ精算となります。異常が見つかった場合は、部品の交換などをしていますので、それらの費用が上乗せされます。精算をすれば車を引き取って車検は終了です。
1日車検の流れ
- 予約
- 車の持ち込み
- 見積もり
- 検査
- 精算・車の引き取り
1日車検のメリット・デメリット
1日車検には通常の車検にはないメリットがさまざまあります。が、逆にデメリットになる面も併せ持っていますので、その両方をしっかりと把握して選択しても良いと思える状態で挑めるのが理想です。そのために、ここからは1日車検のメリット・デメリットについてご紹介いたします。
1日車検のメリット
1日車検のメリットには下記のようなものが挙げられます。
時間が短い
1日車検最大のメリットは、車検にかかる時間がほかの方法よりも短く、最短であることです。通常の車検であれば5日程度かかるのが相場ですが、1日車検であれば、当日中に仕上げてもらえます。車検に出している間は代車が利用できますが、それでも不便なことは多いですし、早く仕上がるならそれに越したことはありません。車検にかける時間が短くなればストレスも減りますし、とにかく時間をかけたくない人におすすめです。
費用が安い
1日車検では、車検を素早く終わらせるため、整備や点検の作業を徹底的に効率化しています。そのため通常の車検より費用が安く設定されており、よりお得に車検が受けられます。通常の車検では利用する業者によっても異なりますが、10万円近くかかってしまうことも多いですが、1日車検の場合は相場で4~6万円程度です。これも業者ごとに値段設定は違いますが、ほかの方法に比べれば費用は安く済みます。
代車が不要な場合も
1日車検なら、車を預けてその日のうちに車が返ってきますので、基本的には代車の必要はありません。車検中の日中も車を使う場合は代車が必要ですが、それでも慣れない車を長く使う必要はないのでストレスがかかりづらいです。1日車検は素早く終わり、車検にかかるストレスも少ないのでおすすめ度は高いです。
1日車検のデメリット
1日車検のデメリットには下記のようなものが挙げられます。
整備は最低限のラインのみ
1日車検は検査スピードの速さがウリですが、スピード重視で検査がおこなわれるため、念入りな検査がされない場合もあります。1日車検では業者が車を預かる時間が少ない分、短時間でできる、最低限の検査しかおこなわれません。1日で車検を終えるためには仕方のない処置ではありますが、車の安全性については疑問が残る場合もあります。車検はただ通ればよいわけではなく、本当に安全かどうかを確かめる必要がありますので、検査内容を考えれば通常の車検の方がしっかりしています。
1日車検の注意点
以上のことから、一見すると1日車検のそのスピード感は、ほとんどの方にメリットがある様に思われるでしょう。しかし、実は車を預けてから引き取りまでのスピード感は、誰にでも適用される訳ではないのです。ここを履き違えて、100%当日に帰ってくる前提で予定を立てると、大失態につながる可能性もありますので、1日車検の注意点についてもご紹介しておきましょう。
1日で終わらない事もある
実は1日車検だからといって、必ずしも1日では終わるわけではありません。1日で車検を終わらせる事が出来るのは、あくまでも予定通りに持ち込みや点検・整備が完了した場合のみで、それ以外のケースでは車検の完了が伸びる事もあるのです。具体的な事例で言えば、点検の際に不具合が見つかり、その交換に使う部品が在庫切れを起こしている場合、取り寄せに1日以上かかってしまうのです。新車購入から間もない車であれば、そうそうにこういった事にはならないでしょうが、車購入から何年も経って、それなりの距離を走っている車となると部品交換の可能性も徐々に高まります。なので、そういった車を1日車検に出す場合は、1日で終わらない可能性があることを念頭に置いて予定を立てる様にしておきましょう。
短時間で車検を終わらせたいなら1日車検がおすすめ
1日車検にはメリット・デメリットがありますが、とにかく早く車検を終えたいなら1日車検がおすすめです。通常の車検はどうしても時間がかかりますし、速さを求めるなら1日車検に適うものはありません。利用する場合はメリットとデメリットの両方を踏まえ、トラブルのないように車検を受けましょう。