車の修理には費用がかかりますが、いくらかかるかは直す箇所や故障の程度によって異なります。激しく故障しているほど費用は高くなりますが、実際にいくらかかるかは故障箇所次第であることは理解しておきましょう。 足回りは走行性能に大きく関係する重要な部分であり、故障したなら素早く修理しなければなりません。足回りの修理にはどれくらいのお金がかかるのかを知り、納得できる金額で上手に直してもらいましょう。
目次
車の足回りに含まれる範囲
足回りの修理代の相場を知る前に、まずは足回りには何が該当するのかを知らなければなりません。足回りの範囲は、以下のパーツが挙げられます。
- タイヤ・ホイール
- サスペンション
- ブレーキ
- アライメント
- ジョイントブーツ
ひとくちに足回りが故障したといっても、どこが該当するかで修理代は異なります。また、足回りは一カ所だけ故障するとは限らず、同時に複数箇所不具合が見つかることもあるため注意が必要です。該当するパーツを正しく理解して、入念なチェックとメンテナンスを行うことが、故障を招かない秘訣です。
車の足回りの修理の値段の目安
足回りはどの部分を修理するかで費用が異なるため、それぞれでかかる修理代の目安を知ることが大切です。何にいくらかかるかを知り、修理に必要な費用を正しく理解しておきましょう。
タイヤとホイールの交換費用の相場
タイヤやホイールの交換は比較的安く、2000円程度で済むことがほとんどです。これは1本単位の金額ですが、4本全部交換しても1万円以内で収まるのが普通でしょう。ただし、交換費用はあくまで取り換えの作業工賃であり、実際の費用にはタイヤの購入代金が追加でかかります。 タイヤはピンからキリまであり、高いものだと1本で数万円することもあります。タイヤの購入が必要な場合は、基本的には部品代のほうが高く付くことは理解しておきましょう。スペアタイヤを持っているなら安く済みますが、新たに購入が必要な場合は費用がかかりやすいです。 タイヤ交換は慣れている人なら自分でも可能ですが、業者に依頼しても2000円と安いため、面倒ならやってもらうのが良いでしょう。
サスペンションの修理費用の相場
サスペンションは修理だけでなら1~3万円程度済みますが、パーツ交換の場合は5万円前後かかることも少なくありません。これは1本単位の金額で、さらに故障箇所が多いと費用が上乗せされることは理解しておきましょう。 サスペンションは簡単な調整だけで直せることも多いため、不具合を感じたなら悪化しないうちに早めに修理に出すことが大切です。修理が遅れると故障がひどくなり、パーツ交換が必要になる可能性もあるため注意しなければなりません。
ブレーキの修理費用の相場
ブレーキの修理費用の相場は、ブレーキパッドとブレーキディスクのどちらを修理するかで異なります。ブレーキパッドなら1万円前後、ブレーキディスクなら15000円程度が相場です。 どちらもそれほど変わりませんが、ブレーキディスクのほうがやや相場が高いことは覚えておきましょう。ブレーキはパッドとディスクの両方を修理することもありますが、この場合でも3万円程度で収まります。
アライメントの修理費用の相場
アライメントは車体とホイールの取り付け位置や角度がどのようになっているかをチェックする必要があり、検診だけで数千円の費用がかかります。業者によって費用は違いますが、6000円前後が相場でしょう。検診をし、ズレが見つかった場合は調整となります。 アライメントの調整は一カ所ごとに費用が発生し、8000円程度が相場です。アライメントにズレがあると、走行時の安定性が失われることもあり危険なため、素早く修理が必要です。タイヤやホイールを変えた際にアライメントがズレることもあるため、これらの修理をしてもらう場合はズレがないかも確認して取り付けてもらわなければなりません。
ジョイントブーツの修理費用の相場
ジョイントブーツは車の接合部に取り付けられたゴムの部品で、修理代の相場は1本1万円程度です。ジョイントブーツが劣化すると、接合部の動きを滑らかにするグリースが飛び出てしまい、摩擦が生まれて円滑に動作しづらくなります。 ジョイントブーツが破損した状態で長く使っていると、他の部品の摩耗や故障にも繋がるため注意が必要です。日常的なメンテナンスでは気づきづらいため、車検のタイミングで念入りにチェックしてもらうと良いでしょう。
足回りの修理費用の相場を把握しよう
足回りは走行性能を担う重要なパーツであり、故障したならすぐに修理しなければなりません。修理代はパーツごとに違いますが、早期に直すなら数千円から数万円程度で済むことがほとんどです。故障や劣化は放置してもよくなることはなく、むしろ悪化を招きます。 修理代の相場を知って、適切な金額で修理してくれる業者を探し、素早く直して愛車を高品質で保ちましょう。
ただし、車が古くなりすぎている場合は、足回りの修理を行っても今度どんどん修理やパーツ交換が必要になる機会が増えてきますので、そういった状況ではランニングコストの悪化が予想されます。なので、まだまだ走れる状態でもそういった長期的な視点で維持費が増大すると感じた場合は、一度買取に出した際の査定額を見た上で買い替えを検討するべきでしょう。