車傷を修理するにはお金がかかりますが、保険に加入していれば修理費を補償してもらえる可能性もあります。しかし、保険に入っていれば必ずしも補償が受けられるわけではありませんし、場合によっては保険を適用することで損をすることもあります。どんな場合に保険は使えるのか、使うべきかを知って、上手に保険を利用しましょう。
保険の種類と修理できる傷
保険といってもさまざまな種類があり、どれに加入しているかによって受けられる補償の内容は異なります。また保険の種類によっては、補償が受けられる傷の範囲も違っていますので、現在加入している保険がどんなものかを確認しておかなければなりません。
車両保険の種類
車に乗っていれば、強制保険として自賠責保険に加入していますが、それだけでは補償が受けられない、あるいは受けても自己負担分が大きくなってしまうことも多いです。それをカバーするのが民間の任意の保険であり、車両保険と言えば任意保険を指します。車両保険にもさまざまな種類がありますので、種類ごとの違いを理解しておきましょう。
保険のタイプ
車両保険は大きく一般タイプとエコノミータイプの2つに分けられます。これらは保険内容の違いであり、保険料に応じて保険の適用範囲が違うので注意しましょう。一般タイプは保険料はやや割高になるものの、適用範囲は広く設定されています。対してエコノミータイプは保険料が安い分、適用範囲が狭いのが特徴です。
保険のタイプによる補償の違い
保険のタイプによるもっとも大きな違いは、補償の適用範囲です。一般タイプであれば自損の傷もカバーされますが、エコノミータイプでは自損は保険適用範囲外です。事故によって車が大きく損傷した場合でも、それが自損であればエコノミータイプは補償が受けられないので注意しましょう。
小さい傷は保険を使わないほうがよい
車両保険は加入しているタイプによって適用範囲が異なりますが、適用範囲内であれば、基本的にはどんな傷でも補償の対象です。そのため小さな傷でも保険は適用できますが、傷の程度によっては保険を使わない方がよい場合も多いです。なぜ小さい傷は保険を使うべきではないのか、その理由を知っておきましょう。
保険で修理すると翌年からの保険料が上がる
適用範囲内であれば小さい傷でも補償はされますが、傷の程度に関係なく、保険で修理すれば、翌年からの保険料が上がります。保険料の値上がりを考えると、自費で修理したほうが安い場合がありますので、どちらがお得かを考えることが大切です。
修理費の見積もり
保険を利用するかどうかを決めるためには、まずは修理費の見積もりをしなければなりません。見積もりを出し、修理費を自己負担した場合と保険を利用して保険料が値上がりした場合、どちらが結果的にお得になるかを計算してみましょう。
事故の場合でも全額保険対象とならない場合
保険の適用範囲であれば、保険は利用可能ですが、事故の場合でも全額保険対象になるとは限りません。事故でも過失割合によっては、自己負担が発生する可能性があります。完全に相手が悪ければ全額保険対象となることがほとんどですが、自分の過失割合が大きい場合は、自己負担が大きくなることは覚悟しておきましょう。
複数の傷を一回の修理で直す場合の注意
同じ修理をするのであれば、手間を省くためにまとめて直したいと考える人は多いです。しかし、保険の適用においては、2つの傷は2回の事故として記録されます。そのため同じ日に2回事故をし、それら両方に保険を適用させる場合は、2回保険を利用したことになります。2回分の適用で等級も2回利用分下がり、保険料が一気に値上げになるので注意しましょう。
車自体が古くなっている場合
ただし、車自体が劣化している場合は当然、マフラー以外の部分でも修理やパーツ交換が必要な部分が出てくる事になりますので、ランニングコストが異常に膨らむ時期になります。
なので、修理をせずに車の買い替えを行った方が、長い目で見ればコスパが改善する可能性があるのです。もちろん、今の状態の車の査定額がいくらになるのか次第な部分となりますので、一度検討しておくべきでしょう。
車の買い替えを検討の場合
今の車を処分して、新車への買い替えを検討の場合は、今の車を高く売る事でトータルコストを抑える事が可能となります。そこで必要になるのは車の売り先を海外販路持ちの業者にする事です。
近年の傾向として日本で出た中古車は国内ではなく海外で売った方が高値になる事が多く、それに伴い輸出販路のある業者での買取額が上昇傾向にあるのです。
なので、もし車を売る場合は、海外販路持ちのカーネクストをご利用いただき、少しでも高値で売っていただければと思います。なお、カーネクストは中古車だけではなく、故障車や廃車の買取も可能ですのでかなり万能な業者となっています。
保険料の変動要因を知っておく
基本的には保険を利用すれば、保険料は変動しますが、変動要因はそれだけではありません。保険料は上がるばかりではなく、条件によっては下がることもあります。保険料の変動要因を知り、上手に車両保険を利用しましょう。
保険料割引率
車両保険の保険料は一律で固定されているわけではなく、割引率が設定されており、それによって値上げ、値下げがされています。同じ車両保険で、同じタイプに加入している場合でも、人によって割引率は違いますので、支払う保険料も異なります。
運転履歴による等級制度
保険料の割引率は等級という制度で決まっており、等級が高ければ保険料は安く、等級が低ければ保険料は高くなります。車両保険加入時に基本的には6等級から始まり、そこから事故の有無によって等級が変動します。1年間事故による保険の利用がなければ、1等級上がるのが基本です。
事故が等級に与える影響
事故によって保険を適用させれば等級は下がりますが、事故の内容によって等級への影響は異なります。保険を適用すれば等級が下がる点は共通していますが、自損の場合三等級、他損の場合一等級ダウンです。保険の請求期限は三年間であり、これを過ぎれば等級は元に戻ります。
車両料率クラス
車両保険の保険料は等級制度だけではなく、車両料率クラスによっても決まっています。これは車両の型式によって保険料が変わるというもので、車の安全性などに応じて料金が変動します。たとえばコンパクトカーなどはスピードもそれほど出ませんし、リスクは低いので保険料は安いですが、スポーツカーなどスピードが出る車はリスクが高いため、保険料も高いです。
保険の選び方
車傷の修理に保険を上手に利用するためには、保険の選び方が重要です。車両保険にはさまざまな種類がありますし、どの保険会社を利用するかによって違ってきます。また保険商品内でも保険のタイプによる違いもありますし、自分の求めるものに合わせて賢く保険を選びましょう。
車両保険金額は上限額で設定する
車両保険金額は、自身で金額を設定できますが、これはできるだけ上限額で設定することが大切です。上限額を高く設定していれば、修理の際に受け取れる金額の上限も大きくなりますし、自己負担のリスクも軽減できます。特に新車の場合、金額は上下で500円ほどしか変わりませんし、上限額は高く設定しておきましょう。
免責金額の設定
免責とは、事故を起こした場合の修理費をすべて保険でまかなうのではなく、一部を自己負担するというものです。免責金額が設定されている場合、その上限額の高さに応じて保険料は安くなります。実際に保険を適用する場合は自己負担が大きくなりますが、その分月々の保険料は安く抑えられます。
保険の内容は定期的に見直す
車両保険は一度加入すればそれで終わりにするのではなく、内容を定期的に見直すことが大切です。特に車両保証については見直しが必要で、保有年数が長くなるほどに設定額を下げましょう。新車購入時のままにしていると、いつまでも保険料は高いままですし、車の状態に合わせて保険を再設定することが大切です。
保険を賢く使って車を守る
車傷の修理をする際には、保険を適用させれば自己負担は減りますが、これは必ずしもお得とは限りません。場合によっては保険を使わない方がよい場合もあります。いつ保険を使うべきか、どんな保険に加入すべきかをもう一度見直し、車両保険を上手に使って愛車を守りましょう。