エンジンは車の基幹部分であり、これが故障すると大変なことになります。エンジンが故障して動かなくなると、パニックになることも多いでしょうが、大変な事態だからこそ冷静に対処しなければなりません。エンジンが故障した際の対処法を知り、重大なトラブルも上手に切り抜けましょう。
目次
車のエンジンが故障する主な原因
エンジンの故障に上手に対処するには、まずはなぜ故障するのか原因を理解する必要があります。エンジンが故障する原因は複数あり、原因によって取るべき対処法は異なります。また、原因を知ることで、故障しないよう予防策を考えることもできます。 エンジンの故障は重大なトラブルのため、まずは故障しないよう事前に対処することが大切です。原因を知って、なぜ故障するのか理解を深めておきましょう。
ラジエーターの故障によるオーバーヒート
エンジンが故障する主な原因はオーバーヒートであり、これをラジエーターが故障しているとオーバーヒートを引き起こすことが多いです。ラジエーターはエンジンを冷やすための装置であり、これが壊れているとエンジンの温度が上がり続けて、焼き付きを起こしてしまいます。 エンジンは一度焼き付くとすぐに故障し、そこからどれだけ冷やしても直ることはありません。ラジエーターは経年により劣化し、本体や付属するホースが劣化し、冷却水が漏れだしてしまうことも多いです。また、事故や衝突などの衝撃で故障することもあるため、エンジン本体だけではなく、ラジエーターの状態にも目を光らせなければなりません。
経年劣化によるオイル漏れ
経年劣化によるエンジン故障はラジエーターだけとは限らず、オイル漏れによってもオーバーヒートを引き起こすことがあります。長く使用しているとエンジンオイルは少しずつ劣化し、外に漏れだしてしまいます。エンジンオイルが漏れることで、エンジンがスムーズに作動せず、冷却の効果も薄れるため温度が上がって故障を招きかねません。 エンジンオイルは劣化しないうちにこまめに取り換え、オイル漏れがないか定期的にチェックすることも大切です。オイル漏れの段階で不具合を発見しているなら、簡単なメンテナンスだけで対処できる場合も多く、エンジンを傷めることなく不具合を解消できます。
車のエンジンが故障した際の対処法
エンジンは故障しないよう予防策を練ることが大切ですが、どれだけ丁寧に扱っていてもある日突然故障してしまうことはあります。エンジンが故障すると動かないためパニックにもなりやすいですが、素早く対処して被害を最小限に抑えることが大切です。 エンジン故障は放置すると、そこからさらに被害が拡大することも少なくありません。早期対処が被害を食い止めるポイントのため、上手な対処法を知っておきましょう。
まずは原因と症状を確認
エンジンが故障して動かなくなった場合は、まずは原因と症状を確認し、現在の状態を正しく把握しましょう。ひとくちにエンジン故障といっても、原因はその時々で違い、起きる症状も異なります。エンジンから異音がする、車が熱くなっているなどの場合は、焼き付きによってオーバーヒートを起こしている可能性が高いです。 セルが回らない場合は、電気系統のトラブルの可能性が高く、バッテリーをチャージするだけで直る場合もあります。エンジンが動かない場合は、大きく電気系統かエンジンそのものの故障の2つに分けられるため、セルが回るかどうかでどちらの故障か見極めるのも良いでしょう。
ロードサービスを呼ぶ
故障の原因が分からない、あるいは原因は分かってもすぐに対処できない場合は、ロードサービスを呼んで車を修理工場まで運んでもらいましょう。エンジン関係のトラブルは複雑なものも多く、素人では対処できない場合がほとんどです。 また、無理に動かそうとして、さらにエンジンに負担をかけてしまうこともあるため、基本は触らずプロに任せることが無難です。エンジンがオーバーヒートしている場合は、無理に手を加えると炎上して、大事故にもなりかねないため、決しては無理はせず、速やかにロードサービスを利用しましょう。
車のエンジンの修理にかかる費用
エンジンの修理は高額な費用がかかることがほとんどで、10万円以上になるケースが多いです。エンジンの状態や車種によって費用は異なりますが、15万円から高い場合だと50万円以上することもあります。エンジンは故障しても修理で対応するのが難しく、部品交換になる場合が多いです。 仮に修理ができる場合でも、費用はそれほど変わらないため、新しいものに変えてもらったほうが、その後も不具合なく使いやすいでしょう。エンジンも中古から新品まであり、値段もピンキリです。場合によっては買い替えたほうが安くつくこともあるため、エンジン故障のタイミングで乗り換えを検討するのも良いでしょう。
エンジンの故障に正しく対処しよう
車の故障の中でもエンジントラブルは特に重大で、放っておくと大変なことになります。故障が疑われる場合は素早く対処し、被害を最小限に食い止めることが大切です。原因に合った正しい対処法を実行して、エンジン故障にも上手に対応しましょう。