エンジントラブルがあると、車がスムーズに動作しなくなったり、場合によっては全く動かなくなったりもします。エンジンの問題は放置するとさらに悪くなる場合も多く、素早く対処しなければなりません。 エンジントラブルが発生する原因は複数あり、それぞれで対処法が違います。原因ごとの正しい対処法を知ることが、万が一のトラブルを切り抜ける秘訣です。
目次
エンジントラブルの主な症状
エンジントラブルに上手に対処するには、まずはトラブル発生時にはどのような症状が出るのかを知っておく必要があります。症状を知ることで、何がエンジントラブルに影響しているのかが分かり、対処もしやすくなります。 そもそも現在起きている症状は、何が原因で行っているのかを理解していないと、トラブルも対処のしようがありません。主な症状を知り、エンジントラブルについての理解を深めることが、上手に対処するための第一歩と言えます。
エンジンがかからない
エンジントラブルで多い症状では、エンジンがかからないことが挙げられます。エンジンがかからないと、車を動かすことができず困ってしまいますが、必ずしもエンジンに原因があるとは限りません。 エンジン本体が故障している場合はもちろん、その周辺機器や電気系統のトラブルによってかからなくなっている可能性もあります。 また、車の操作を間違えているために、一時的にエンジンがかからないこともあるため注意しなければなりません。通常どおりに動かしているはずなのにエンジンがかからない場合は、何らかのトラブルが発生していると考えましょう。
異音がする
エンジントラブルが発生していると、車から異音がすることもあります。ひとくちに異音といっても種類は複数あり、音の違いによってトラブルを抱えている箇所や原因が違うこともあります。通常の運転時とは違った音がする場合は、少なからず不具合を抱えている可能性が高いため、隅々まで調べて故障の具合を確認することが大切です。 また、異音がどんどん大きくなっている場合は、重大なトラブルに発展している可能性もあるため、注意しなければなりません。異常なほど音が大きいと、何らかの故障に繋がる可能性があり、非常に危険です。おかしな音がする場合は速やかに使用を停止し、すぐに点検、修理をしてもらったほうが良いでしょう。
エンジンから煙が出る
エンジントラブルは車の内部でひっそりと発生することも多いため、気づかないことも多いです。しかし、トラブルの原因によっては、エンジンから煙が出るといった分かりやすい症状が出ることもあります。エンジンから煙が出ている場合は、エンジンが熱を持ってオーバーヒートしている可能性が高いです。 そのまま使い続けるとエンジンが完全に焼き付いて使い物にならなくなったり、場合によっては炎上したりする危険性もあります。重大な事故にも繋がりかねないため、煙が上がっているならすぐに使用を停止し、車から離れて安全を確保しましょう。 煙が出る際には、同時に異音が発生していることも多いため、視覚、聴覚両方の観点から不具合を見抜くことが大切です。
エンジントラブルの応急処置の仕方
エンジントラブルが発生した際には、素早く対処することが大切で、まずは応急処置をしなければなりません。トラブル発生時にはいかに上手に対処できるかが重要で、応急処置次第でその後の被害がどれだけ広がるかも違います。 また、トラブルの内容次第では応急処置だけで解消できる場合もあります。上手に処置して、素早い不具合の解消を目指しましょう。
エンジンがかからない時
エンジンがかからない場合は、まずはブレーキを踏んでシフトの位置を確認しましょう。ブレーキを踏んでいない、あるいはシフトがパーキングに入っていないとエンジンがかかりません。基本的な操作が間違っていないか、見直すことが大切です。 また、ハンドルロックがかかっている場合はこれも解除します。エンジンがかからない原因のひとつにガス欠がありますが、これは給油しなければ直すことはできません。近くにガソリンスタンドがある場合は、何とかそこまで押していきましょう。 運転中にガス欠で止まりそうになった場合は、素早く路肩に付けて、安全な場所で待機し、ロードサービスを呼ぶことが大切です。
エンジンから異音がした時
エンジンから異音がした場合は、音によって応急処置の方法は異なります。例えばキュルキュルとなる場合は、タイミングベルトやファンベルトが劣化している可能性が高いです。カンカンといった音がする場合は、冷却水、ガラガラという音はエンジンオイルの不足が考えられます。 音によって対応する場所が違うため、異音の特徴にあった部分をチェックして、状態を確認しましょう。また、異音がするのにどこが原因なのか分からない場合は、業者に依頼して故障診断をしてもらうのがおすすめです。 車を細部まで点検、整備してもらうため時間とお金は少しかかりますが、早めに行うことでエンジンの故障を未然に防げる場合があります。エンジンは完全に故障すると修復に膨大なコストがかかるため、故障しきる前に対処することが大切です。 異音がした段階で何らかの部品が不具合を抱えているのは確かなため、一度使用を停止して状態をくまなく確認しておいたほうが良いでしょう。
エンジンから煙が出ている場合
エンジンから煙が出ている場合は、焼き付きを起こしている可能性が高いため、素早く使用を停止することが大切です。エンジンがオーバーヒートを起こしているなら、使用を停止してそれ以上温度を上げないことしかできません。 素人作業で手を加えてしまうと、さらに状態を悪化させ、取り返しのつかないことにもなりかねないため注意が必要です。煙が出ているなら、安全を確保するためにも車から素早く離れましょう。 この時、走行中なら邪魔にならない場所に止め、ロードサービスを呼ぶことが大切です。キーは付けたままで構わないため、まずは安全の確保を最優先事項と考え、行動しましょう。
エンジンの修理費用について
エンジンの修理は非常に難しく、そもそも修理で対応できる場合は少ないです。基本的には部品交換になることが多く、最低でも10万円以上、高いと50~100万円程度かかることもあります。修理や部品交換で対応することも可能ですが、買い替えたほうが安くつく可能性があることは理解しておきましょう。 エンジントラブルが起きる場合は、そもそも車自体も劣化している可能性が高く、乗り換えのタイミングとしても適している場合が多いです。継続して使用するか、買い替えるかは、修理にかかる費用を確認してから決めたほうが良いでしょう。
エンジントラブルの原因は様々でそれぞれに合った対処方法が必要
エンジントラブルが起きる原因は幅広く、何かひとつが理由になっているとは限りません。複合的な理由で不具合が発生することもあるため、少しでも異変を感じたなら素早く点検して、メンテナンスすることが大切です。 エンジントラブルはいかに早く原因を究明できるかが重要です。原因に合わせた対処法を取り、不測の事態にも上手に対応しましょう。