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水素自動車の補助金をかしこく活用する方法!最新のCEV補助金はいくら?

水素自動車は、ガソリン燃料を必要としないクリーンエネルギー車として注目を浴びています。

水素自動車は、エンジンではなくモーターの回転による電気で動きます。水素自動車は、水素と酸素(空気)が結びついて反応し、発生した電力が燃料電池に蓄電され、その電力によってモーターが回転して動く仕組みをもった燃料電池自動車です。

燃料となる水素と酸素が反応して発生するものは、電気と水のみとなっています。このように環境に優しいクリーンエネルギー自動車(CEV:クリーンエネルギービークル)であることから、水素自動車の購入費用は、CEV補助金制度の対象になっているのです。

こちらでは、水素自動車の補助金について詳しく解説します。国産車でもバリエーションが増えている水素自動車の購入を検討されている方は、是非参考にご覧ください。

水素自動車の補助金とは?

水素自動車を購入する費用の補助金の正確な名称は「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」です。CEV補助金と呼ばれています。

水素自動車の新車購入でCEV補助金が受け取れる

CEV補助金の対象となるのは、電気自動車やプラグインハイブリッド車、そして水素自動車(燃料電池車)のようなクリーンエネルギーで走る車の購入費用です。中古車や事業用車両の購入費用は対象とならず、新車購入時のみ補助金対象になります。

水素自動車で購入するとCEV補助金の対象となる車一覧

令和6年4月1日以降に新車登録をすることで対象となる、現在販売中かつ購入可能な国産車メーカーの水素自動車は下記の3車種です。

メーカー名車名グレードメーカー希望小売価格補助金額
トヨタクラウンZ7,545,455円1,363,000円
トヨタMIRAIG6,740,000円1,453,000円
MIRAIG”A package”6,798,182円1,453,000円
MIRAIG"Executive package"7,020,000円1,453,000円
MIRAIZ7,469,000円1,453,000円
MIRAIZ"Executive package"7,429,091円1,453,000円
MIRAIZ"Advanced Drive"7,828,000円1,453,000円
MIRAIZ"Executive package Advanced Drive"7,827,273円1,453,000円
ホンダCR-Ve:FCEV7,319,000円2,550,000円

水素自動車の補助金申請はいつまでにする必要がある?

水素自動車の令和5年度CEV補助金の申請受け付け期間は、令和6年3月28日から令和7年2月13日までとなっています。

ただし、CEV補助金の金額は令和5年度当初予算で決められているため、予算消化状況次第では申請期間が早期終了する可能性があります。令和7年1月初旬時点では、令和7年2月13日を申請受け付け終了見込みの日程としています。

CEV補助金の対象となるのは、新車購入後、令和5年12月1日から令和7年2月1日までに新規登録された車に限ります。

CEV補助金の申請は、オンライン申請または書類の提出による申請となります。オンライン申請の場合は、申請ボタンを押した時点の日付が申請日です。郵送の場合の申請日付はセンターへ申請書類が到着した日となりますので、最終期限日の2月13日に間に合わせるには一般社団法人次世代自動車振興センターへ当日までに必着しなければいけません。(消印有効ではありません)

水素自動車のCEV補助金には条件がある

水素自動車のCEV補助金の申請条件として、購入した車の保有義務期間が4年必須と決められています。もしも保有義務期間内に車を手放した場合は、「財産処分承認手続き」を行い、補助金の返納をしなければならなくなりますので注意が必要です。

補助金対象の水素自動車を紹介

水素自動車を新車購入すると費用がCEV補助金の対象となる車種について、こちらで詳しくご紹介します。

ホンダが2024年に発売を開始した補助金対象の水素自動車CR-V

2024年7月に発売を開始したホンダの「CR-V e:FCEV」は、2024-2025の日本カー・オブ・ザ・イヤーにおいてテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー部門を受賞しています。現在CR-V e:FCEVはリース専用のみとなっていますので、リース契約を検討される場合は最寄りの取り扱い販売店をホンダのウェブサイトから検索することが可能です。

CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとしては初めてのプラグイン機能をもつ燃料電池自動車となっています。そのため、水素の反応によって発生する電力と、充電バッテリーに外部から充電して蓄電した電力の両方を利用し走行ができるため、水素の一充填走行距離約621kmとバッテリーに充電した電力による一充電走行距離約61kmとを合わせて、航続距離をさらに伸ばすことが可能になっています。

リース契約車両のCEV補助金の申請方法

令和6年4月1日以降の新規登録車から、リース契約車両のCEV補助金の申請者と補助金交付先の設定が変更となり、以前はリース会社が申請していたところが使用者本人からの申請へ、リース会社へ交付後に使用者まで還元されていたところが使用者へ直接交付へと変わりました。申請する使用者本人が、センターのウェブサイトからオンライン申請を行う、もしくは郵送で紙を送付し申請を行います。

2024年12月に一部改良済!トヨタの2代目「MIRAI」

トヨタ自動車の燃料電池自動車MIRAIは2014年に発売を開始しました。2020年にはフルモデルチェンジがあり、現行は2代目モデルです。2024年12月には、初代発売から10周年を記念したメーカーパッケージオプション「BLACK PACKAGE」が新設定され、発売を開始しています。

徳島県警では、日本で初めての燃料電池パトカーとしてMIRAIが導入されて話題になりました。水素パトカーとして緊急時の給電も対応できるように整備されていて、話題性だけでなくレスキュー力もあります。このMIRAIパトカーの配色は、本来のパトカーではモノトーンのところが青色と白色のMIRAI配色になっています。斬新なデザインは、450件を超える応募の中から選ばれた県内の小学生によって考えられたものです。

話題性が高く、実車の試乗体験を希望する方も多いMIRAIについては、東京都港区にあるイワタニ水素ステーション芝公園に併設されたTOYOTA MIRAI SHOWROOMにて体感試乗することが可能です。(ショールームでの展示車両の見学に予約は不要ですが、試乗は事前の予約が必要です)

MIRAIの2025年1月初旬時点での工場出荷時期目途は1~2ヵ月程度となっています。

トヨタ・クラウンの水素自動車モデルが2023年に登場

トヨタのクラウンといえば、1955年の発売から長い歴史と高い人気を誇る高級セダンとして知られています。

トヨタのクラウンは2023年にフルモデルチェンジがあり、クラウンスポーツ・クラウンセダン・クラウンエステート・クラウンセダンの発売が発表されました。そのクラウンセダンは同時に二つのパワートレーンで展開されることになり、ハイブリッド車もしくは燃料電池車(FCEV)が選択可能となっています。

クラウンFCEVは、ショーファーカーとしての特性が高い高級セダンです。そのため、同じトヨタから販売されている水素自動車のMIRAIと比べてホイールベースを80mm延長しており、その拡大された分後席の居住空間にゆとりを持たせた作りになっています。また、水素自動車に欠かせない水素充填タンクを、フロントから後席までの中心部分に縦一本で配置することで車の剛性を高めて走行安定性を増し、室内空間も圧迫しない作りとなって、後席のゆとりある空間づくりへとつながっています。

2025年1月初旬時点での工場出荷時期目途は4ヵ月程度(各販売店に問合せ必要)となっています。

水素自動車の購入前にチェックするべき注意点

水素自動車の新車購入時に活用できるCEV補助金と、現在市販されている水素自動車について詳しくご紹介しました。

最後に、水素自動車の購入前にチェックしておきたい注意点についてご紹介します。

燃料としての水素は高い?

水素の燃料代は、水素自動車のモデルや走行している運転状況によって異なってくるものの、一般的に水素ガス1kgで約100kmの走行が可能といわれています。

トヨタMIRAIの水素タンク容量は141L(約5.6kg)で、現在のイワタニ水素の水素価格は1,650円/kg、エネオス水素の水素価格は2,200円/kgとなっているため、5kgを充填するには、8,250円~11,000円となっています。MIRAIの一充填走行距離のカタログ値は850kmとなっているため、850kmを走行するためにかかる燃費が、8,250円~11,000円ということになります。

実は水素価格は2024年4月以降から値上げになっており、2025年1月現在は高単価と感じるでしょう。ただ、経済産業省の発表によると、水素価格は2030年までに334円/kgまで引き下げるという目標を掲げているため、今後水素の値下げに対する取り組みへ注目が集まっています。

水素ステーションの設置数は?

水素自動車を所有するとなると、燃料である水素を充填する水素ステーションが近くにあるかどうかは気になるポイントです。近隣エリアに水素ステーションの設置がないとなると、水素自動車を所有し続けるのは厳しいでしょう。

2024年の12月時点で、日本国内にある水素ステーションの設置数をご存知でしょうか。ガソリンステーションやEVステーションと比べると、まだまだ多いとは言えないものの、全国に150ヵ所以上の水素ステーションが設置されています。

エリア別運用数
首都圏47箇所
中京圏49箇所
関西圏20箇所
九州圏13箇所
その他28箇所

全国の水素ステーションの運用数や整備状況、水素ステーションの基本的な仕組み等は次世代自動車振興センターのウェブサイトから確認が可能になっています。もしも水素自動車の購入を検討しようか悩まれているなら、まずは近隣エリアにあるかどうか見ておきましょう。

まとめ

こちらでは、水素自動車の新車購入時に活用できるCEV補助金について詳しくご紹介しました。2023年にはホンダのCR-V e:FCEV、2024年にはトヨタのクラウンFCEVが発売を開始するなど、新たな水素自動車のバリエーションも増えており、これから購入を検討される方も多いと思いますので、水素自動車の補助金制度の申請期限や対象となる車種など、ぜひ参考にご覧ください。

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