廃車

廃車手続きに必要な委任状の準備方法|登録方法による内容の違いなど

廃車手続きにはさまざまな書類が必要であり、場合によっては委任状が必要になることもあります。委任状は必須ではありませんが、必要になるケースが多いです。委任状についての理解を深め、廃車手続きをスムーズにおこないましょう。

そもそも委任状とは

そもそも委任状とは、誰かに手続きを代行してもらうための依頼書のようなものです。自分が手続きをおこなわず、他人が代行する場合に必要な書類であり、重要度は非常に高いです。委任状がなければ、本人以外が手続きをおこなうことはできませんし、代理で廃車をおこなう際には、絶対に必要だと理解しておきましょう。

効力期間は作成3カ月以内

委任状は廃車時に必要になることが多いので、手続き時には素早く作成することが大切ですが、作成して3カ月以内でなければ無効となってしまいます。有効期限が切れれば、再度作成しなければなりませんので、あまりに早くから準備するのはNGです。作成する際には内容だけではなく、有効期限についても頭に入れておきましょう。

用紙に決まりはない

委任状は廃車時に必要な重要な書類ですが、実は用紙に決まりはありません。固定のフォーマットはありませんので、誰でも作成が可能です。しかし、用紙は決まっていないとは言え、内容について記載項目が決められていますので、それらはきちんと守らなければなりません。必要な項目が抜けていると、効力を発揮しなくなるので注意しましょう。

普通自動車の廃車手続きで委任状が必要なケース

廃車手続きでは委任状が必要なケースがさまざまありますので、事前に理解しておくことが大切です。必要書類をきちんと揃えても、委任状がなければ手続きができないこともありますし、必要なケースは把握しておかなければなりません。 また、委任状は廃車時には必ずしも必要なわけではありませんし、間違えて作成しないことも大切です。委任状は他人の手に渡れば悪用される可能性もありますし、本当に必要な場合のみ作成しましょう。

所有者本人以外が手続きをするときに必要

委任状は誰かに手続きを代行してもらうための書類ですので、基本的には所有者本人以外が手続きをする際に必要です。廃車を誰かに依頼する場合は、相手が誰かに関わらず、委任状は必須であると考えましょう。所有者本人以外がおこなうというのがポイントですので、この点をきちんと理解しておくことが大切です。

業者・代理人に作成を依頼できる

業者や代理人に廃車手続きをおこなってもらう際には、委任状は必須ですが、必要な項目さえ記載すれば、後の書類の作成は相手にやってもらえます。委任状は依頼者本人と代理人の両方が必要項目を記載して、完成させます。 本人の自署が必要な箇所以外は、すべて代行してもらえますので、業者に依頼する場合などは、大部分を任せて作成できます。所有者本人の自署欄は限られていますので、作成はそれほど面倒ではありません。

所有者と使用者が異なる場合は要注意

廃車手続きでややこしいのが、車の所有者と使用者が違う場合です。日常的に車を使っているからといって、必ずしも所有者であるわけではなく、ローンが残っている場合などは、所有権はディーラや金融機関などにあります。 日頃から使っているとしても、所有者が違っていれば、当然勝手に廃車手続きはできません。所有者と使用者が違う場合は、所有者に委任状を作成してもらい、それを使って廃車手続きをおこないます。これは使用者本人が手続きをする場合でも、業者などに代行を依頼する場合でも同じです。使用者ではなく、所有者の委任状が必要ですので、間違えないよう注意しましょう。

軽自動車は委任状ではなく申請依頼書が必要

所有者本人が以外が廃車手続きをおこなう場合は、委任状が必要ですが、これは普通車の場合のみです。軽自動車の場合は委任状ではなく、申請依頼書が必要になります。申請依頼書も委任状と同様に、他人に手続きを代行してもらう際に用いる書類ですが、委任状とは細かな違いがあるので注意しましょう。 申請依頼書は、軽自動車検査協会のホームページからダウンロードできますので、それを印刷して使用するのがおすすめです。

廃車手続きごとの委任状の内容

委任状は記載する項目が決まっていますので、不備のないよう作成が必要です。また廃車の方法によっても、記載項目は違うので注意しましょう。

一時抹消登録の委任状

廃車時に必要な委任状には決まった形式はありませんが、記載が必要な項目は違っています。一時抹消登録の委任状の場合は、以下5つの項目の記載が必要です。

  • 委任者の住所氏名
  • 委任した年月日
  • 委任した内容
  • 自動車の登録番号か車台番号
  • 受任者の住所氏名

これらの要件が揃っていなければ、委任状としては認められませんので注意しましょう。またこれは一時抹消登録の記載事項であり、永久抹消登録の場合は内容が異なるので、それも注意が必要です。

永久抹消登録の委任状

永久抹消登録の委任状に必要な事項は、以下の6つです。

  • 委任者の住所氏名
  • 委任した年月日
  • 委任した内容
  • 自動車の登録番号
  • 車台番号
  • 受任者の住所氏名

永久抹消登録の場合は、自動車の登録番号と車体番号両方の記載が必要ですので、それぞれ忘れないように記載しましょう。また一時抹消登録はあくまで一時的なものなので、永久抹消登録に変更する際には再度委任状を書かなければなりません。 すでに一時抹消登録をしている場合でも、あとから永久抹消登録に変更するなら、永久抹消登録の内容で委任状を作成する必要があります。

委任状のダウンロードは国土交通省のホームページから

委任状は国土交通省のホームページからダウンロードできますので、それを利用するのもおすすめです。業者のホームページやネット上でも委任状はダウンロードができますが、国土交通省のものを利用した方が、項目の記載漏れがなく安心できます。 委任状は、記載漏れがあれば効果を発揮しませんので、確実に手続きをおこなうためにも、信頼のおける国土交通省のものを利用しましょう。

委任状の準備も忘れずに行おう

廃車の方法によっては、委任状が必要になりますので、手続き時に必要かは事前に確認しておくことが大切です。廃車は時期によって、手続きが遅れてしまうと税金がかかってしまう可能性もありますので、無駄に税金をかけないためにも、必要書類は素早く準備しておきましょう。

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