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古い車に対する税金の決まり|増税の理由や対象外の車など

車にはさまざまな税金がかかっていますが、実は古い車だと課税額も高くなるので注意しなければなりません。税金上で古い車と認められる基準は、新車登録から何年と明確に決められています。古い車の定義や税金の増額の要件などを理解して、車の維持費を見直しましょう。

古い車に課せられる税金の種類と割合

古い車にかけられる税金はさまざまありますが、すべての税金が上乗せして請求されるわけではありません。車にかかる税金はさまざまな種類があり、乗車年数によって増税されるのは一部の税金に限られます。しかし、一部とはいえ税金の支払い額が増えるのは確かですし、場合によってはかなりの課税額になることもあります。 どんな種類の税金が、どの程度の割合で増えるのかを把握して、古い車にかかる増税について理解しておきましょう。

自動車税は15%の増税

毎年4月1日時点で車の名義を持っている人に、自動車税の支払い義務が生じますが、これは車両番号を受けてから13年経過すると、15%の増税がかかります。以前は乗車年数による増税は10%でしたが、平成27年4月以降は法改正によって、15%の増税に変更されています。 自動車税は毎年支払わなければならない必須の費用ですし、15%も金額が増えるのは、大きな負担です。これは車を使用していない場合でもかかりますので、ほとんど使っていないなら、廃車登録して、名義を抹消したほうが良いでしょう。

軽自動車税は20%の増税

自動車税は普通自動車にかけられるものであり、軽自動車の場合は、軽自動車税という別の税金がかけられます。軽自動車税も、車両番号を受けてから13年後に20%の増税となり、増額の割合は普通自動車よりも多いので注意しましょう。 普通自動車の場合は、廃車をすれば年度末までの期間に応じて自動車税が還付されますが、軽自動車の場合は、廃車による還付はありません。払えばそれっきり戻ってきませんので、廃車にするなら税金が上がる前に済ませたほうが良いでしょう。

自動車重量税は2段階の増税

古い車に乗っていると、自動車重量税も増税され、これは13年と18年の2段階に分けられています。自動車税などは、13年経過後さらなる引き上げはありませんが、重量税に関しては18年経過でさらに税金が高くなるので注意しましょう。また、重量税は普通自動車、軽自動車共通してかかり、税額引き上げの要件も同じです。

古い車だと税金が高くなる理由

古い車に乗っていれば、乗車年数に応じて税金が高くなりますが、なぜ長く使うほど税金が上がるのかを不思議に思う人は多いでしょう。ひとつの物を長く使うのは大切なことですし、車であっても長持ちさせるべく大切に使うのは、エコとも言えます。 しかし、税金が上がってしまうのには明確な理由がありますし、環境への配慮も大きなポイントになっています。なぜ長く使うほど税金が上がるのかを知り、古い車が及ぼす影響などを理解しましょう。

グリーン化税制の制定

古い車の税金値上げの背景として大きいのは、グリーン化税制の制定です。これは2015年度から施行された法律であり、環境負担が大きい車に対して、税金を上乗せするというものです。車は古くなれば燃費が悪くなり、ガソリンを余分に使ってしまいます。 ガソリンを余分に使うということは、それだけ多くの排気ガスを出すことに繋がり、結果的に環境に悪影響を及ぼします。新しい車であれば、燃費が良いものも多く、古い車と比べれば環境負担は断然小さいです。古くなるほどに環境に及ぼす影響は大きくなりますし、いわば負担分のペナルティとして税金が増額されています。

環境性能が良い車への買い替えを促進

古い車の税金が高くなるのは、新しい車への買い替えを促すためでもあります。これは経済を回すという意味だけではなく、環境性能が良い車への買い替えを促すことで、環境への負担軽減に繋げるという目的があります。 現在ではエコカーモデルも数多く発売されていますし、エコカーモデルでなくても、環境性能が良い車は多いです。昔の車は環境への配慮がされていない、あるいは環境性能が悪い車が多いため、税金の引き上げによって新しいものへの買い替えを促し、環境への負担を減らそうとしています。

13年で車の性能が落ちると考えられている

自動車税も重量税も、13年を境に税金が高くなりますが、これは13年使えば、車の性能が落ちると考えられているからです。車はどれだけ大切に使っても、長く乗るほどに少しずつ劣化しますし、最終的には寿命を迎えて動かなくなります。 しかし、すぐに故障するとは限らず、寿命を迎えるまでに、劣化した状態で長持ちするということも少なくありません。性能が落ちれば当然環境負担は大きく、安全性などにも問題が出ます。車は環境への配慮と安全に使うことが重要視されていますし、性能面から見てもひとつの区切りをつけるために、13年で増税されます。

古い車でも税金の上がらない車

古い車に乗っていれば、規定の登録年数を超えると税金が上がりますが、一部どれだけ乗っても税金が変わらない車もあります。古い車=税金が高いと考える人もいますが、一部の車については増税の対象とならないため、長く使いたいならそれを選ぶのもおすすめです。どんな車なら古くなっても税金が上がらないのか、理由も含めて知っておきましょう。

電気や天然ガスで走る車

電気や天然ガスで走る車は、環境性能が高く評価されているため、古くなっても増税の対象にはなりません。増税があるのは、あくまで環境負担が大きい車であり、負担の大きさに対するペナルティとして税金が引き上げられています。 環境への負担が小さい車であれば、長く使っても問題はありませんので、税額は固定のまま、長期間使用できます。もちろん、エコカー対象期間には限りがありますので、それを超えれば一部値上がりはしますが、対象期間終了後に、さらに値上がりすることはありません。

一般乗り合い用のバス

一般乗り合い用のバスも、税金の引き上げがない車です。これは環境性能による面からの評価ではなく、公共交通機関として運営されており、自動車の利用者を減らす可能性があるからです。車そのものの性能ではなく、性質上の環境への配慮が考慮されて、税金引き上げの対象外となっています。

粒子状物質減少装置を搭載するディーゼル車

ディーゼル車は環境への負担が大きいため、基本的には増税の対象車ですが、粒子状物質減少装置を付けていれば、自動車税が減税対象となります。これは東京都の場合のみで、都の指定する粒子状物質減少装置を付けていなければなりません。また、取り付ければ減税対象なるわけではなく、申請が必要なので注意しましょう。

増税をきっかけに買い替えを検討してみよう

ひとつの車を長く使うのは大切ですが、一定の期間を超えれば増税の対象となることが多いです。古い車は増税の対象となりますし、性能なども劣化していることが多いため、増税をひとつの区切りとして、新しい車への買い替えを検討してみましょう。

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